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2008年10月

2008年10月31日 (金)

FPDインターナショナル〜その1〜

  
 
きょうは横浜パシフィコで開催されている「FPDインターナショナル」に行ってきた。
これは日経BP社が開催する薄型テレビの展示会なのだ。
  
午後、足を棒にして歩き回って情報を集めたので、きょうから連載形式でご報告。
  
 
 
第一回目は、「フジキン」。
 
ここは製造装置に使うバルブのメーカーで、世界一の技術力を誇る。
第1回のモノづくり部品大賞から四年連続で受賞されていて、2005年には内閣総理大臣表彰である第1回のものづくり日本大賞優秀賞を受賞されている。
 
すごいね。
  
おもしろいのは「チョウザメ」の人工孵化や飼育をつくばの研究所でされてること。卵(キャビア)を持った成魚は都内の一流ホテルのレストランに卸されるということだ。
 
  
(写真)チョウザメの子供
1
 
 
水槽の中の子チョウザメを大学に送りますよと言われたけど、どんどん大きくなるらしくて水槽もでかくしないといけないらしい。
 
だから、子供よりも立派に成人したメスの成魚を一匹いただければ有り難いのですが…。
「こんどう」で料理してもらうんだけどなあ。
 
ダメですかねえ、社長。
お代は卒業生の米華(こめはな)のボーナスから天引きしていただいてもかまいません。  
 
 
 
子チョウザメの代わりにいただいたオミヤゲがこれ。
キャビアクッキー。
 
   
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見てのとおりクッキーの上にキャビアが乗っているというなんとも高級なお菓子。
実は昨年もいただいたキャビアクッキーのこと書いたら、クッキーもらいにフジキンブースを訪ねた人がいて、もらえなかったと文句を言われた。
 
あのね橋本さん、VIPだけなの。
  
  
   ・・・ 
 
 
ということで、この展示会では薄型テレビだけじゃなくて部品とか製造装置とかチョウザメなんかも展示されてる。
 
 
明日から薄型テレビのご報告を。
 
 
 
 
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2008年10月30日 (木)

職人魂

 
 
きょうは三件の来客があって、そのうちの一組がNTT東日本の広報誌の取材。
有機EL開発秘話やプロジェクトに関して経産省や山形県庁とのやり取りをぶっちゃけたんだけど、これは記事にしないでください、とお願いした。
 
どんな記事になるのか楽しみだ。
 
夜は「旬菜こんどう」へ。
実は、きょうは行く予定はなかったんだけど、昨夜大きな松茸を二本オミヤゲにいただいたので、それを持ち込んでの松茸づくしをお願いしたのだ。
 
この店はメニューがなくて週変わりのコースが普通なんだけど、リクエストで肉づくしとか魚づくしとか岩がきづくしとか、とにかくマイ・シェフ状態なのでいつ行っても好きなものがいただける。
食材持ち込みも「可」なので常連さん達は食べたいものを持ち込んだりするのだ。
 
ウソみたいなホントの話。
 
 
ここに松茸コース全料理を紹介したいんだけど、麻生総理のように贅沢をしているとお叱りを受けそうなので一品だけ紹介。
 
 
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これは里美副料理長の松茸を含むキノコソースのパスタ。
ベースはクリームソースだけど、その量を控えめにして松茸などキノコの複合的美味および香りを最大限に引き出したそのハーモニーの絶妙さに脱帽。
天に召されそうになった。 
 
もちろんおかわり。
  
恐るべし里美さん。
こんなひとを奥さんにすると旦那は毎日晩ご飯までには帰宅するだろうなあ。
  
キノコパスタを食べ終わったころに、こんどうの座敷童こと高橋コージ先生の奥様ご来店。
きょうはコージ先生は盛岡に出張と称して遊びに行ってるらしく、お一人で来られた。
このチャンスを逃してはならずと、コージ先生の秘密をあれこれお聞きしてカウンターのみんなでゲラゲラ笑った。
 
いや〜、コージ先生、だめですよそんなことしちゃア。
 
 
お酒談義にも花が咲いたんだけど、ワインの話になって管理人は得意満面に「城戸ワイナリー」の自慢をした。
長野県の塩尻に、地元桔梗が原のブドウだけを使って真心込めて熟成させたワインがあって、これがとてもオイシイのですよ、とご紹介した。何を隠そう、管理人はここのワインしか買わないのだ。
 
このワイナリーはとても規模が小さくて、城戸さんご夫婦とそのお父さんの3人でブドウ栽培から熟成まで手がけている。もちろん製造する量も少なくて、いつも売りきれるのが早い。
なぜ従業員をもっと雇って大量生産しないかと問うたら、従業員を雇うと給料を払うために外国産の輸入ワインを輸入して安いワインを大量に売って儲けなければならないので、それはしたくないというのだ。
自信を持って勧められるワインしか作りたくないとおっしゃる。
 
職人ですな。
  
「こんどう」も同じで、近藤さんも里美さんもお客さんの喜ぶ顔を見たくて美味しい料理を研究し提案する。
結局は職人魂というのは相手のことを思う愛情なのだ。
 
 
そうは思いませんか。
  
 
 
 
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2008年10月29日 (水)

オーストリア人もビックリ

 
 
午前中のお客様はオーストリアから。
有機EL照明に興味があると来られた。
まず、大学の研究施設を見ていただき、そのあと有機エレ研の見学。
 
大学で来年3月のライティング・フェアでの展示ブースの予想図をお見せすると興味津々で絶対に行きます、とのことだった。
  
 
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有機ELを照明に使うというのは聞いてたけど、今回、見るのは初めてとのことで、「Seeing is Believing」と感動された。
最後に、パネルをぜひ供給してもらい照明器具として発売したいとおっしゃった。
 
「Made in Yonezawa」が世界のブランドになるのも近い。
 
 
午後のお客さんのうち、一組は東根市の教育委員会の人達。
市民講座の講師の依頼をしに来られたのだ。プログラムを拝見するとこちらが聴講したいくらい質の高いものだった。
ちょっと驚く。
  
  
夕方から米沢の地元の方々と松茸懇談会。
 
レストランも営業されてる「旬菜館さかの」で米沢産の香り高い松茸をお腹一杯いただいた。
やっぱり、地元の松茸は輸入物とは一線を画する芸術品だと確信した。

山のダイヤモンドやね。 
 
    
(写真)松茸のしゃぶしゃぶ。圧巻ですなあ〜。
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「さかの」はこの地方のキノコを一手に入手されるルートをおもちだ。だから、キノコは「さかの」ということで決まりらしい。
  
本物の松茸やキノコを手に入れたい人は「旬菜館さかの」まで。
 
 
米沢市万世町金谷287-1 電話0238-28-4540 
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午前も、午後も、夜も、驚き、ビックリの一日だった。
 
 
 
 
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2008年10月28日 (火)

ドイツ人もビックリ

  
 
昨日から続いていた中高理科の先生を対象とした実験講座が午後に終わったので最後にあいさつ。
 
・・・
   
お疲れさまでした。
みなさんは簡単に有機EL素子を作製されたと思いますが、私がこの研究を始めた20年前はすべてが手探りでした。ガラス基板の洗浄方法も確立するのに半年かかりました。真空蒸着の方法も苦労して探り出しました。けど、そんな五感をフル動員した体験が今に生きています。もちろん子供の頃はプラモデルを作り、木で飛行機も作りました。
一方、今の子供はゲームでもオモチャでも買い与えられ、手を動かすことがありません。モノづくりのおもしろさを知りません。ぜひ、今回の経験を生徒にお伝えいただき、創造することのおもしろさ、モノを作り出すことのおもしろさを教えてあげてください。
 
・・・
  
その後、ドイツの会社の方々が見えられたので共同研究の打ち合わせ。
うちの学生3人が英語でプレゼンをおこなった。
ずいぶん練習したようで、通じる英語をしゃべったので指導教員としては少々驚いた。
 
お前ら、なかなかやるじゃないか。
 
 
 
懇親会は「こんどう」で、肉づくしをいただいたんだけど、ドイツ人をお連れしますと言ってあったので、和風なんだけど洋風テイストをプラスした料理がでてきて管理人ビックリ。
 
ドイツ人もそのおいしさにビックリ。
 
なかでも、米沢牛の内モモのしゃぶしゃぶは、つけだれがトマトポン酢でとてもサッパリとしていてなんとなくイタリアンで、お肉のおいしさに新鮮な驚きも加わり絶品のレベルにまで昇華していた。
 
しかも、しゃぶしゃぶのスープを用いたスパゲティは、昔懐かしいナポリタンを上品にしたような味がして、日本人涙チョチョ切れ、ドイツ人再度ビックリ。
 
オイシイですねえ〜。
と上手な日本語で驚いていた。
 
科学も料理も驚きが大切なんだと実感した一日だった。
 
 
 
 
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2008年10月27日 (月)

講義

  
 
朝一番で「有機構造化学」の講義を行った。
 
リサーチプロフェッサーなので、ほんとは講義は免除なんだけど、学生との接点をなくしたくないので、ボランティア活動として後期に一つだけ講義を行っているのだ。
 
月曜の朝一だと束縛も少なくて、来客の対応や出張の足かせにもならない。
だから、多忙な教授は月曜に講義を持ってくるというのを一般のひとはご存知ないかも知れない。
 
 
講義室の後ろの方にうちの研究室の3年生らしき男子学生の顔が見えたけど、たしか三浦か、この講義は本来2年生相手に有機分子の構造と性質の関係をわかりやすく解説するものだ。
 
管理人が大学院をでたアメリカと違って、日本の大学では学生が質問することは滅多にない。
この講義でも、これまでほとんど質問がなかったんだけど、きょうは講義の終わりに質問に来た学生が一人、そしてメールで質問を送ってきた学生が一人いた。
 
質問してくれるということは、講義がわかりにくいか、講義にとても興味があるかのどちらかだけど、少なくとも勉強しようという意識が高いのは間違いない。
 
だから、とても気分が良くてこの学期は講義にも力を入れてこいつらを鍛えてやろうという気になった。なんて言うと、いつもは適当みたいに聞こえるけど、決してそうじゃないからね。
 
 
講義が終わるやいなや、研究室できょうから始まった高校の理科の先生達の実験講座で有機ELの話をして、それが終わるやいなや、台湾からの団体のお客さんの研究室見学、つづいてお昼を「吉亭」でいただいてから午後は有機エレ研の見学に行った。
 
 
夕方から管理人お気に入りの寿司屋「玉寿司」で刺し身をつまみながら情報交換したんだけど、台湾でもディスプレイメーカーは冬の時代に突入したようだ。それと、ディスプレイメーカーが太陽電池ビジネスに参入し始めた。
 
つい最近も、新竹の国立研究所の太陽電池のグループが、ごっそりとそんな会社に引き抜かれたという情報が世界中にクモの巣のように張り巡らした情報網を通じてはいっていたのだ。
 
いやあ、台湾の会社は大胆だなあ。
 
 
  
 
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2008年10月26日 (日)

未来の自分探しツアー

  
  
というイベントが工学部で開催された。
一言で言えば、オープンキャンパスのもっとコアな内容で、研究室で実験も行うのだ。
 
中高生10名が朝から研究室にやって来て、話を聞き、実際に研究室で有機EL素子を作った。
今回はポリマー系の素子で、スピンコーティングで薄膜を成膜するという比較的作りやすい素子を作ったんだけど、それもレシピがきちんを作成されているからだ。
 
なんてことを実験を担当したプーさんが生徒達に言った。
そうなんだよ。
かつて管理人が20年前に有機ELの研究を始めた時はすべてが手探りだったんだから。
  
 
お昼にみんなで弁当を食べた。
肉屋の弁当の割にはお肉が少なくてタマネギが多いなあなんてブツブツいいながら隣の高校1年生進路を聞くと、山形大に進学したいと言った。
 
いいじゃないか。
こういう声を聞くと単純にウレシイ。
 
 
最後は恒例のジャンケン大会。
二人だけがプロが作って何年も光り続ける青色発光有機ELセットをもらった。
勝った生徒たちのうれしそうな顔が忘れられない。
 
もどって来てや。
 
 
 
今年はこれから年末にかけて、中学生向けの「ひらめき☆ときめきサイエンス(11月15日)」や高校生向けの「サイエンスキャンプ」があるので、 興味のある人には是非来て欲しいと思う。
 
 
(写真)東京書籍の中学の科学の教科書に紹介されてる管理人。
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正直言って、中学や高校から未来の自分探しをするような若者はたのもしいと思う。
だって、自分はそうじゃなかったから。
 
 
今どきの若者の中にも活きのいいのがまだまだいるようなのだ。
 
 
 
 
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2008年10月25日 (土)

ザクロ

 
 
今の時期、いろんなフルーツが旬だけど、きょうは知人の金子さんちにザクロ狩りに行った。
米沢駅の近くの閑静な住宅地で、広いお庭には立派なザクロの木が。
そこにタワワに実がなってはじけている。
 
 
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この時期の米沢にしては気持ちのいい日ざしの中、大きなザクロをたくさんもぎ取った。
甘酸っぱい何とも言えない小粒の実は、小さい頃庭のザクロをとって食べたのを思い出す。
  
 
娘もきょうのこの日を懐かしく思い出す日が来るのだろう。
 
あたたかい一日だった。
  
  
 
  
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2008年10月24日 (金)

ホームレス大学院生

 
 
昨夕は英国大使館の晩餐会。
英国議会の議員さん達が日本の産官学連携の現場を視察する目的で来日されたのだ。
企業や国立研究所など3日間に渡り訪問するとのことだった。

日本人二十数名が招待されてたけど、管理人以外はこの国の産業界、教育界を代表するような人達ばかり。
たとえば、東大の総長とか慶応の塾長、元総合科学技術会議の議員さん。
とにかく年齢も立場もものすごく高い人達ばかりで、40代のヒラ教授は管理人たった一人なのだ。
 
いやあ、オレもとうとうここまで登り詰めたか。
  
議員さん達とは教育、産業、この国のいいとこ悪いとこ、ザックバランにお話した。
隣の芝生は青く見えるらしく、ほんとは問題山積ですよ、とぶっちゃけた。
 
晩餐会の料理も写真を撮ってレポートしたかったんだけど、さすがにデジカメとりだしてパチパチやるわけにはいかない。
 
典型的なイギリス料理、

ということでお許しいただきたい。
国際問題に発展したら困るもんね。
 
食事が終わってから、コソッと撮った一枚がこれ。
 
 
1
  
 
イギリスらしく女王様の肖像画。
さすがに気品高い。
 
いい経験させていただだき有り難うございました。
 
  
 
一夜明けたきょうは、午前中に米沢に戻って朝から千客万来で分刻みで動いた。
メインイベントは卒業生冨田の講演会。
ドイツで博士号を取得したので凱旋帰国したのだ。
  
透明導電膜の博士論文を披露してくれて、あの冨田がここまで成長するとはなあと、指導教員として込み上げるものがあった。
 
でもホントに涙ナシでは語れない彼の過去を「こんどう」でワインをいただきながら初めて聞いた。
修士の学生当時、親からの仕送りがなかったので「友人」のアパートに転がり込んだり、実験で遅くなった時に腹がへって我慢できなくなって、ごみ箱をあさってすでに変色したリンゴの皮を洗ってムサボリ食べた、とか。
 
いやあ、人生一度極貧を経験すると成長する。
食べられるだけでも有り難い。
 
こういう人間は決して奨学金をもらいながらタバコなんか吸ったりしないのだ。
  
料理は彼のリクエストで「しゃぶしゃぶ」。
ミスジとトモ三角のお肉なんだけど、一般的なロースよりもアッサリしていてかつ柔らかい。厚みもミスジは薄く、トモ三角は厚めで、食感も最大限特徴を出している。
 
 
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食べ慣れた管理人にとってもほっぺが落ちるほどなのに、ドイツ料理に辟易としている元ホームレス大学院生にとっては、この世のモノとは思えない究極のお肉だったに違いない。
 
他にも本日入荷のスッポンの血とか卵をいただき、人生初ものづくしで3年は寿命が延びた気がした。
 
 
焼酎割です。
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珍味ですな。
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口の中でとろけたスッポンレバーの刺し身。
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がんばりや、冨田。
期待してるで。 
 
 
 
 
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2008年10月23日 (木)

カッペリーニ

  
 
昨日は日帰り東京出張だったんだけど、じつは今も山形新幹線「つばさ」の中。
東京に向かっている。 
 
  
朝。
 
午前中は大手ベンチャーキャピタルの方と大学で話をした。
ここ数年で首都圏や関西中心に大学発ベンチャーが1700社ほどできたけど、いい加減なのが多くてその成功率は1〜2%と極めて低い。大学発ベンチャー熱もぼちぼち冷め始めるんじゃないかとのこと。
そこで地方大学に目を移し、山形の有機ELについて聞きたいとのことだった。
  
せっかく遠方よりおこしなので、管理人の構想をお話したらいたく気に入られたようで、また来ますといって満足げに帰られた。
 
 
昼食。
 
めん類が大好物なのでソバとかスパゲティをよく食べるんだけど、きょうは「カッペリーニ」にパスタを食べに行った。
 
  
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このお店は米沢でも数少ないイタリアンの名店で、パスタ以外にもお肉や魚の料理も美味しい。
特にランチメニューはお得感があって、きょういただいたのはズワイガニのクリームソースパスタ。
 
以下、写真。
 
  
まずは豆のポタージュから。上品かつコクのある味わい。おいしゅうございます。
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これがパスタ。クリームソースながらサラッとし、くどくなく、カニの風味が加わって絶妙なバランス。パスタも腰を残してシコシコと抜群の茹で加減。
おいしゅうございます。
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最後はコーヒーで。濃いめで管理人好み。
おいしゅうございます。
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1050円なりで。昼間ッから大満足。
 
 
 
午後。
 
有機エレ研でプロジェクトマネージャーと打ち合わせ。
最近では有機EL照明器具のデモ展示の依頼が多くて、そのルールを決めた。
 
その後、たまたま玄関付近にいると訪問者がノックするので対応すると「有機照明モデルルーム」を見学したい、とのこと。どこかの会社の営業の方なんだけど、「モデルルームじゃなくて、あれは実験室なので一般には公開していないのですよ。」とやんわりお断りしてお引き取りいただいた。
管理部長に聞くと最近多いそうだ。
 
 
ということで、
 
有機EL照明ルームは共同研究企業等の関係者は見れますが、一般には公開しておりませんのであしからず。
 
見学したい一般の人はコネを最大限駆使するしかないな。
 
 
こんなアポナシ訪問者の対応の後にアポありお客様。
地方公営企業等金融機構の理事長が見えられた。
地域活性化における有機エレ研や工学部の役割、そして有機エレクトロニクスバレー構想をお話したら、ずいぶん興味を持たれた。
 
クリーンルームの見学後、サンプル工房、そして有機EL照明ルームをご案内し、有機EL照明の最先端を隅から隅までご覧いただいた。
  
アポなしとアポありではこんなに違うのだ。
 
 
 
そして、午後4時35分の「つばさ122号」の飛び乗ったというわけ。
実は何を隠そう英国大使館の晩餐会に招待されている。
 
「英国大使館」やで。
 
なんだかVIPのような気がして、きょう一日、朝から気分がいい。
   
 
 
と、ここまで書いたところで、あと5分で東京駅、というアナウンスが…。
 
つづきはまたあした。
    
   
 
 
 
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有機EL搭載カーナビ登場!

 
 
昨日の日経ですが、読まれましたか? 
デカデカと、有機ELを表示部に使ったカーナビの広告がでていた。
 
 
1
 
 
このトライウインという会社、正直言って初めて聞いたんだけど、この製品、デザイン悪くないし、価格的にも悪くない。
たぶん有機ELパネルはサムスン製かLG製だと思うけど、画質も悪くない、というか画質はとてもいいはずだ。
  
早速、2台予約。
 
カーナビそれに有機ELとくればパイオニアを連想するんだけど、パイオニアのカーナビに有機ELを使うという話はいまだに聞いていない。
 
 
頑張らないとね、パイオニア。
 
 
 
 
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2008年10月22日 (水)

セミナー委員会

 
 
有機ELの関係する展示会といえば、4月のファインテックジャパン、10月のCEATECそしてFPDインターナショナルだ。
きょうは来年度のファインテックジャパンのセミナー委員会が品川で開かれた。
 
管理人はここ数年、プログラムの作成にかかわっているんだけど、何がオモシロイかというと業界の本音、トレンドが肌で感じられることだ。
 
来年度のセミナープログラムの傾向はと言えば、薄型テレビの業界でプラズマテレビの地位が目に見えて低下しているということ。今年も20以上あるセッションの中でたった一つだったのが、来年度は大型テレビのセッションのなかの一つの話題でしかなくなりそうだ。
 
結局はプラズマ業界では松下一人勝ちかも知れないけど、業界全体としては収縮していて、かなり近い将来には産業として成り立たなくなりそうだ。
 
風前の灯火とはこのことか。
  
  
 
懇親会ではディスプレイ業界のトップクラスの人達に加え主催者のリードエクジビションの担当者らと意見交換した。
 
 
なかでも興味深かったのは、新入社員の採用の仕方。
 
たとえば、ディスプレイメーカーでは窓口が人事から事業部に移り、事業部で必要な人材を選ぶようになったこと。
これは人事が採用すると、一流大学卒のエリートばかりを選んでしまい、結局は組織が硬直化してしまうことに対する見直しがかかっているから。
だから、山形大学のような地方大学でもやる気があって能力を高めた人は東大卒と同じように、あるいはそれ以上に一流メーカーの研究所で活躍できる機会が増えたということで大歓迎なのだ。
  
じゃあ、リードのような非理科系企業ではどうやって人選するかというと、まあこれは誰でもそう思うんだけど、自分が一緒に仕事をしたい人を優先するとのこと。
だから、類は類を呼ぶということで結構似たひとが多い。
スーツやネクタイの好みまで似ているのだ。
 
特に営業の仕事は第一印象が大事だし、人当たりとか、人間性が重要視される。
そして、第一印象は見かけからなので、「見かけの足切りがあるでしょう」と突っ込んだら、ハイともイイエとも取れるような返事をしていた。
 
 
 
でも、創業者はその限りじゃないのでいいですよねえ、ということで意見は一致した。  
  
  
  
 
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エコジャパン(後編)

  
  
日経BPのECO JAPANの後編が公開されました。
管理人が、
  
「エコな技術、有機ELに注目!来るべき有機ELテレビの時代」
 
ということで、しゃべりまくってます。
ぜひともご覧ください。
 
記事はこちら→ECO JAPAN

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2008年10月21日 (火)

寄付講座

 
 
きょうはまず午前中は愛車を法定速度内でぶっ飛ばして福島県教育センターに出かけた。
高校理科の先生方の研修会で有機ELの話をさせていただいたのだ。
 
教育関係もこのご時世、県からの予算をカットされ続けていて、ここの教育センターの建物もいつ潰れてもおかしくないくらい老朽化していた。
先生方はとても熱心なんだけど、行政がそれをサポートしきれないもどかしさを感じた。
日本という国は人材が資源なので、予算一律カットで教育予算まで削減するのはどうなのか。
  
 
午後は京都の企業の方々が来られて、ディスカッション後、大学研究室を見学していただいた。そして有機エレクトロニクス研究所にご案内し、クリーンルームの設備、有機EL照明試験室などを見ていただいた。
大学もエレ研もこんなに広くて設備も揃っていて、最先端を走ってるとは思わなかった、と度肝を抜かれていた。
 
 
夕方からは、本会議ということで場所を「こんどう」に移し、企業での研究開発の進め方や、産学連携のあり方などマジメに話し合った。
これまで20年間、産学連携をひたすら推進してきた教員として、「寄付講座」を設けて専任の教員を雇い、企業から人が派遣され、関連の教員を巻き込みながら将来技術を開発するのがもっとも効率的ですよ、とアドバイス差しあげた。
年間たったの3000万で寄付講座が持てるんだから安いもんだ。
大企業だと研究員一人に2000万はかかるんだから。
 
 
この会社は専務がとても有能かつパワーのある方なので、ぜひとも次回は専務にもおいでいただき現場を見てもらおうということになった。
 
さすが京都の企業の方々は無駄がなく、アフターファイブも熱心に議論されたのであった。
 
 
 
 
と、いうことにしておこう。
 
 
 
 
 
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2008年10月20日 (月)

音が出る有機EL誕生!

 
 
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で、 
本日の日経に掲載された記事読まれましたか?
 
  
1
  
 
以下、より詳しいプレスリリース原稿。
  
 
・・・・・
   
音のでる照明用有機ELパネルを開発
 
 
山形県有機エレクトロニクス研究所(山形県米沢市、城戸淳二所長)、後藤電子(山形県寒河江市)、音響機器メーカーのケンウッド(東京都)は共同で発音機能を有する有機ELパネルを開発した。
 
有機ELパネルは0.7ミリのガラス基板上にインジウムースズ酸化物の透明電極、約200ナノメートルの有機半導体薄膜、アルミ背面電極からなり、封止のガラス板が背面から接着された2ミリ以下の薄い構造である。直流電圧を印加することにより面状で発光し高輝度が得られるなどの特徴があり、次世代薄型ディスプレイや照明用光源として期待されている。
 
発音有機ELパネルは平面パネルスピーカーの原理を応用して、封止ガラス基板上にボイスコイルを装着してガラス基板そのものを振動板として機能させ音を発生させる。
有機エレクトロニクス研究所では一般照明にも使用できる高効率かつ高輝度の白色有機ELパネルを開発しており、大きさは15x15平方センチ、輝度は蛍光灯レベルの5000cd/m2と高い。後藤電子は国内外の大手音響機器メーカーにスピーカー用のボイスコイルを提供しており、発音有機ELパネル用に薄型ボイスコイルを開発した。
これらの技術を用いてケンウッド、デバイス事業統括部において種々の発音有機ELパネルを試作した。
 
スピーカーと照明パネルが一体化することによりサンプルのパネル最大厚みは9ミリ、さらに3ミリ厚の試作も進めており、デザイン性も高いことから音声を発生する照明器具やサインとして使用できる。
今後、無線通信機器を手がける山形ケンウッド(山形県鶴岡市)が共同開発に加わり。防災無線の放送を流せるようにして、緊急時における避難場所への誘導など発音誘導灯としてのニーズも開拓する。 
 
 
1el
(どこかで見たような女の子)
 
 
・・・・・
 
 
ということで、有機ELは全固体型薄型発光パネルなのでボイスコイルを装着するとスピーカーにもなります。
今後、照明器具、サイン、誘導灯などローエンド製品から、40インチクラスの大型有機ELテレビまで鳴らして見せますからお楽しみに。
今の大型テレビは音がショボイもんね。
  
  
ちなみに、ケンウッドには音だし職人さんがいて、今回の発音パネルも職人さんの技によるところがとても大きい。
 
 
(写真)作業中の職人(レイ・チャールズではありません)
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恐るべしケンウッド。
恐るべし日本の職人技。 
 
 
 
 
 
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講演会の日時訂正

 
 
先日お知らせした凱旋帰国の講演会
日時が違っておりました。

11月24日ではなく、10月24日です。
 
よろしく御参加のほど。
 
 
 

2008年10月19日 (日)

そろばん

 
 
きょうも親バカちゃんりんでとても申し訳ない。
 
うちの娘がそろばんで優勝した。
市内で大会があって、朝9時から母親の手作り弁当を持って行った娘は、山形県の3、4年生の部で個人総合優勝とかで、ほかにも米沢地区優勝とか、いろいろあわせて4枚の賞状と盾をもらってきた。
 
  
1
 
父に似たと言いたいところだけど、記憶では4級ぐらいでケツ割ってるし、1年も通ってなかった気がする。
でも、大学教授になれたんだから、許せ母よ。
  
 
  
最近では、小学校で電卓の使い方を教えるとかで、ますます算数のできないバカ子供が量産されてるので、子がかわいけりゃ、家庭で教育しなければならないのだ。
 
読み、書き、そろばん、家庭で教えませんか。
  
  
 
  
 
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2008年10月18日 (土)

仲間

 
 
早稲田大学にスカーゼスキークラブという競技スキーを指向する硬派な同好会があって、その13期が管理人。
きょうは同期がバイク仲間と米沢にやって来た。
 
いいオヤジなんだけど1300ccのスズキのバイクに乗っている。
本人は独身で杉並区で親と同居し、給料はすべて小遣いという恵まれた(?)生活をしているのだ。
 
とにかく米沢牛を食いたいとのリクエストがあったので迷わず「旬菜こんどう」の肉づくしを予約した。
このお店は、週変わりのレギュラーメニューがあるんだけど、リクエストでなんでも準備してくれる。
  
 
 
では、コース料理、一挙公開。
  
 
最初は胃液を分泌させるための「菊のおひたし」。みないい予感。
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管理人に対抗して料理を写真に治める同期。腕をカメラでカバーするタイプ。
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来ました米牛第一弾。牛タンきのこソースがけ。
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霜降りサーロイン。こういうお肉が変身します。
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はい、炭火であぶるとこのとおり。
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タン芯とトモ三角の刺し身。みな魂が抜け出した。
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日本酒を注文すると、まずオチョコがずらり。
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口直しに、焼きカマスのお寿司。旬ですなあ。
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さて、メインのしゃぶしゃぶ。きょうは地鶏のスープに米沢牛の小腸で味をだす。
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いただくお肉は、トモ三角。表面の色が変るくらいでいただきます。
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贅沢にもこのスープの米沢ラーメンで締め。
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最後はお口直しのグレープフルーツのゼリー。
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うまい、うまいとお肉と日本酒をいただきながら、仲間の方々とはしばし真面目な情報交換。
 
体を鍛えるという話になったら同期がプールに週四回通ってるという。
なんでも、水の中は母親の胎内を思い出すのか心地よいらしい。
この男は、子供の頃は自分が母親の体内にいた頃を潜在的に憶えていて、風呂にはいると心地よくなって、風呂のお湯を飲んでいたというぐらいだから。
 
いまだに、その頃の体験が忘れられなくて、最近ではプールのお水を飲んでるらしい(?)、と言うウワサも。
  
 
男って言うのは、程度の差はあるけどいつまでも子供なんだよねえ。
けど、お前は特殊や、ということで決着がついた。
  
 
 
 
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旬のもの

   
 
これは庭の木になったカリンの実。
今年はたわわに実った。
カリン酒にでもするか。 
 
 
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京都祇園「堂ガキ」のサバの棒寿司。
脂ののった肉厚のサバを見よ。
酢加減が絶妙。  
  
 
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米沢「旬菜こんどう」の子鯛の棒寿司。
子鯛は庄内産の地物。
あっさりと上品。
 
 
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秋は太って困る。
 
 
 
  
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2008年10月17日 (金)

東大

  
  
東大に行った。
 
これが有名な赤門↓
1
 
 
ここではいつも誰かが写真を撮ってる。
赤門を東大の正門と思ってるイナカモンがいるようだけど、正門じゃないんだからね。
 
 
東大といえば、世間知らずのうちの小四の娘は、「大きくなったら東大に行く、ダメだったら早稲田」なんて日頃から言ってるんだけど、今どきの小学校では東大に入るのが難しいということを教えてないのか。
 
そういえば、49歳の管理人、小学生の頃に「ぼく東大に行く。」なんて言ってた気がする…。
 
すまん、母よ。 
 
 ・
 ・
 ・
 
何をしに東大に行ったかというと、きょうは高分子学会有機EL研究会が小柴記念ホールで開かれたのだ。
 
建物にはいると、そこには小柴先生がわざわざお出迎え。
 
  
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と思ったら、印刷物だった。
上戸彩だったら盗まれそうだけど、これは大丈夫だろう。  
  
 
管理人は運営委員長なので最初の挨拶。
 
その後、有機EL分野の測定や分析など基礎的な内容の講演が続いた。
今回は基礎の特集なのだ。 
 
 
数式が一杯でてきたけど、講師の皆さんとてもわかりやすく説明いただいて、聞いていて清々しい気持ちになった。いつも亀の甲や効率とか寿命とか泥臭い発表をしたり聞いたりしてるので、脳みそが純水のシャワーで洗われた気がした。
   
気持ちいいね。
 
  
 
と、思いつつ休憩の時に外へ出るとそこには喫煙スポットがあって、見るとうちの学生が喫煙中。
 
レレレ、
 
彼は禁煙を約束したはずなので、「あれっ、吸ってんの?」と聞くと頭を抱えてうずくまった。
見つかっちまった、みたいな。 
  
 
 
 
真面目な話、
 
大学院生というのは学部卒より余分に親に負担をかけている。
だからそれを自覚してタバコやお酒などは控えるのは当然と思う。けど今の学生は親の気持ちがわからない。
 
特に奨学金を受給している学生がタバコなんてもってのほかなのだ。
生活保護を受けてる人が整形手術を受けるようなもんだね。
うさぎさん。
 
 
彼の場合も研究費から奨学金を出す条件として禁煙を約束させた。
けど3ヶ月後にポケットからポロッとライターが落ちたのを見つかって激怒された。
それにも懲りず、このありさま。
  
中学の生活指導の気持ちがよくわかる。
 
 
二度と吸いませんと固く約束したはずだけど結局は裏切られたのだ。
二度あることは三度あるし、師弟間の約束を破ったということで奨学金の打ち切りはしょうがないだろうなあと思う。
信頼関係を築くのには時間がかかるけど、崩すのは一瞬だ。
 
 
まあ、オレだったら頭を丸めて、月曜の朝一番に教授室に出向き土下座してあやまるね。
 
とにかく、大学院生で親のスネかじりながらタバコを吸うヤツは学生のクズだ。
 
  
クズ、やで。
  
 
日頃、何も言われないからといって平気で吸ってる君たち、そう思われてるんだからね。
 
 
それにしても後味の悪い出張だった。 
 
 
 
 
 
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凱旋帰国

  
  
最近の若者はヘタレが多くなったと日頃嘆いている管理人であるが、たまにオオやるなあと思わせるのがいる。
 
来週、大学で講演してもらう冨田勇人氏は、千歳科学技術大で学部、うちで修士、そして博士をドイツの大学で取得したというまれなケースである。
 
しかも、安達研究室、城戸研究室、レオ研究室という有機ELでも世界のトップを突っ走っている研究室を経験しているというのはとてもとてもまれなケースである。
 
 
ということで、来週の講演会は博士を取得した凱旋帰国ということなので、祝福を兼ねて議論してやってください。
 
 
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第17回有機デバイスセミナー

日時:10月24日(金)14:00〜15:00
 

場所:9号館2階 会議室 200-1  

題目:Alternative transparent electrodes for organic light emitting diodes
   (新規透明電極を用いた有機EL素子)

講師:冨田勇人氏
   ドイツ、Fraunhofer(フラウンホーファー)研究所 IPMS
   
講演要旨:
Solid state lighting is a new environmentally friendly light source.
So far, light emitting diodes (LEDs) and organic LEDs (OLEDs) have been presented as candidates with potentially high efficiency. Recent advances of OLEDs have ensured high efficiency, exceeding that of incandescent light bulbs. In contrast to conventional point source
LEDs, OLEDs distribute light throughout the surface area and are not restricted by their size. Additionally, OLEDs are expected to reach sufficient stability in the near future. The remaining challenge for OLEDs is their cost. New OLED technologies provide cost effective manufacturing methods which could be presented for transparent electrode materials because indium tin oxide (ITO), a widely used material as a transparent electrode for OLEDs, is less than optimal
due to its high element price.
In this work, alternative transparent electrodes for OLEDs as a replacement of ITO were studied. First, Al doped ZnO (ZnO:Al) which is composed of abundant materials was investigated with DC magnetron sputtering under a wide range of experimental conditions. The optimised ZnO:Al received comparable performance with conventional ITO films, low sheet resistance as well as a high transparency. Various type of p-i-n OLEDs were employed on the structured ZnO:Al using
photolithography. It has been found that the OLEDs on ZnO:Al anode has comparable or better device efficiencies and operational lifetime compared to OLEDs on conventional ITO anode. As another alternative electrode, the conductive polymer Baytron®PH510 (PEDOT:PSS) was
investigated. Due to a relatively high sheet resistance of PEDOT:PSS, metal grid was designed for large size OLEDs. Up-scaled devices on 10 × 10 cm2 using PEDOT anode were also demonstrated. These results showed ZnO:Al and PEDOT are suitable for OLEDs as anode and have high potential as alternative transparent electrode materials.


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2008年10月16日 (木)

無機ELと有機EL

 
 
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職業柄いろんな人からメールをいただく。
 
一番多いのが、「お付き合いしてください、10万円差しあげます。」とか、「おめでとうございます。あなたが選ばれました。」とか、ホントだったらとてもウレシイ内容のスパムメールなんだけど、真面目なメールもたくさん送られてくる。
 
教えてください的な真面目な質問メールも時々あって、そういう時はできるだけ真面目にお答えすることを心掛けている。
先日もELに関して質問をいただいたんだけど、たぶんおなじような疑問を抱えておられる人が多そうなので、このブログ上で質問をご披露し、お答えさせていただきたい。
 
 
 
まずは、質問内容から。
  
 
・・・・・・
 
城戸淳二先生
 
はじめまして、私は東京都○○○市で自営をしております○○と申します。
  
お忙しいところ誠に申し訳ありませんが、ご教授いただければ幸いです。
 
先生が研究されているのは、有機ELですが、無機ELを光源とする商材の販売を検討しております。(無機ELと有機ELの簡単な違いぐらいは、認識しております)
 
しかし、調べてみると蛍光灯に変わる光源として、白色有機EL新しい光源として
市場に出現しそうなことが分かりました。
(Lumiotec株式会社も設立されていました)
 
質問ですが、
 
1.照明用有機ELが市場に出現すれば、明るさで劣る無機ELは淘汰されてします
 でしょうか?
 
2.無機ELは、現在A3サイズで販売価格4万円前後(寿命約6000時間)です
 が、有機ELは、もっと安価になるのでしょうか?

3.有機ELは将来有望ですが、無機ELはどうでしょうか?
 
お会いしたこともなく、誠に失礼とは存じますが、何卒よろしくお願い致します。
 
                         東京都○○○市 ○○ ○
 
・・・・・・
 
 
 
ここでいう無機ELとは分散型無機ELですね。
発光原理などを説明しても意味がないので、特徴を比較すると以下のとおり。
 
 
分散型無機EL
・面状発光
・フレキシブル
・安価
・低い輝度(数百cd/m2)
・低い効率
・比較的短い寿命(数千時間)
 
有機EL
・面状発光
・将来フレキシブル
・高価
・高い輝度(数千cd/m2)
・高い効率
・比較的長い寿命
 
 
と、特徴が全然違う。
 
無機分散型ELはモノを照らすというよりも、ぼんやり光らせる電飾や光るポスターなどに向いているんだけど、交流駆動なので大判を発光させる時にはインバーターも大きくなりそのスペースの確保、それとインバーターからでるノイズが問題になることがある。
 
一方、有機ELは高輝度、高効率、長寿命なので照明にも使用することができ、その他の応用も考えると市場の大きさは圧倒的にこちらの方が大きくなると考えられる。
 
 
 
で、Q&A。
 
 
Q1.照明用有機ELが市場に出現すれば、明るさで劣る無機ELは淘汰されてします
 でしょうか?
 
A1.もともと分散型無機ELは照明には使えません。電飾、イルミネーションのたぐいです。
   市場が違います。
 
 
Q2.無機ELは、現在A3サイズで販売価格4万円前後(寿命約6000時間)ですが、有機ELは、もっと安価になるのでしょうか?
 
A2.この4万円というのはたぶん電源込みですね。パネルだけで無機EL4万円は高すぎです。パネルだけだとA3サイズで原価1000〜2000円でしょう。
この値段では有機ELは現在生産できません。将来はわかりませんが。
ですから単に値段だけど比較すると無機ELの方が圧倒的に安いですね。
  
  
Q3.有機ELは将来有望ですが、無機ELはどうでしょうか?
 
A1.分散型無機ELは今のままニッチで終わるでしょう。間違いなく。
 
    
  
 
以上、参考になりましたでしょうか。
 
 
 
 
 
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2008年10月15日 (水)

プレゼンのコツ

 
 
きょうの鈴木客員教授の講演会では、英語発音のコツ、そしてプレゼンのコツをお話しいただいた。
英語を英語らしくしゃべるには基礎的な母音や子音の発音を発音記号でマスターしなければだめ。決してカタカナで発音を憶えてはいけないと強調された。
これは管理人もまったく同感で、以前カタカナ英語伝道師に噛みついたことがあるくらいだ。
 
日本人が間違えやすい、発音できない単語を並べられてお手本を示されたけど、その中になかったのがこれ、

fax と fucks。
 
かつてエレベーターの中で友人の日本人男性が「会社にfucksしなきゃあ、fucks」なんていうもんだから、一緒にいて恥ずかしい思いをしたことがあった。
 
 
ということで、中学教師でまともな発音ができない英語教師は文法を教えるのに専念していただき、ネイティブまたはネイティブ並に発音できる教師を雇って欲しい。
  
英語の学習は単にスタートが早ければよいということではなくて「教え方」なんだから、その辺のこと文部科学省のお役人には考えていただきたい。
 
 
  
あと、プレゼンのコツ。
 
まず練習すること。
一に練習、二に練習。
 
これも管理人と同じ意見。
ときおり国際会議で日本人の企業の人が原稿を読まれるのを見かけるが、あれは、
 
サイテー。
 
いくら素晴らしい成果を発表してもそのインパクトは半減してしまう。
研究というのは成果を出してナンボ、成果は相手に伝わってナンボ、なのだ。
   
その他、英語の重要性をまだ認識してない学生にいろいろと御教授いただきながらカツも入れていただいたんだけど、どれだけ伝わっただろうか。
 
 
 
それにしてもきょうの講演の案内は学内の教員全員にメールしたんだけど、聴衆のほとんどがうちの研究室の学生や研究員で、結局は教員の英語に対する認識がこの程度だから学生の英語力もこんなもんなのだ。
 
そういやあ、多くの大学教授は英語がヘタなだけじゃなく、プレゼンもヘタだしね。  
  
 
ふ〜。
 
 
 
 
 
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絵画展

  
 
帰宅すると封筒が届いていて中をあけたら絵画展の案内がはいってた。
 
 
1_2
 
 
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よく見るとうちの娘の名前が…。
ちょっと笑いそうになったけど、なんだかうれしい。
 
  
親バカ。
 
 
遠藤先生ありがとう。
 
 
 
 
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エコジャパン

 
 
日経BPが運営するサイト「ECO JAPAN」に、

エコな技術、有機ELに注目!(前編)
“照明”としての大いなる可能性
 
と題して管理人が登場!
 
 
1 
 
 
是非ご覧ください。
 
 
 
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2008年10月14日 (火)

英語力

 
 
きょうは午後からアメリカ在住の鈴木客員教授による英語の個別レッスン。
大学院生中心に今回は特にライティング能力を見ていただいた。
 
夕方から「旬菜こんどう」にて感想を聞いたんだけど、評価以前の問題であまりにも基礎力がないのに唖然としておられた。
中には中学生レベルの文法も知らない、あるいは忘れてしまっている学生もいたとかで、大丈夫なんですかねえ、と逆に心配された。
 
最近の学生の基礎力のなさは、もちろんよく知っていて、ただ第三者からあらためて指摘されると少々うろたえてしまう。
 
結局は、教養での英語なんてなんの役にも立ってないし、専門の英語にしても安易に単位をやるので真剣に勉強していないのだろう。
そういう意味では、大学での英語教育に携わる教員の能力の低さ、熱意のなさが現れているといえる。
 
一方、中国や韓国からの留学生の英語力は舌を巻くほどとか。
さすが、基礎学力ばかりじゃなく外国に出るというモチベーションの高さにより、ぬるま湯に浸かる日本人学生とは小学生と大学生ほど英語力に差が出るのである。
 
このままじゃお先真っ暗日本人。
 
 
 
気を取り直して、料理のご紹介。
アメリカからのお客さんということで、あちらでは絶対に味わえない料理をずらり。
その中でもこの二品。
 
 
(写真)トモ三角の湯洗い。
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(写真)肉味噌鍋。
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(写真)肉をアップ。これもトモ三角。
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米沢牛のトモ三角はとても柔らかくてひつこくなくて、お肉を楽しむという意味では最高の部位。
他のお店では味わえない一品なのだ。
 
  
 
世界一の牛肉をいただきながら、学生には強制的に英語を勉強させようと心に誓ったのであった。
 
 
 
 
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2008年10月13日 (月)

猪苗代

 
  
連休なので昨日から家族サービス。
 
昼過ぎに愛車で米沢の自宅から白布温泉そしてスカイバレーで山を越え、猪苗代へ約2時間のドライブ。西吾妻連峰は紅葉がそろそろ始まってるかなと思ったんだけど、山の麓はまだ緑。でも上がるほど赤みが増してきて、頂上付近はなんと今が真っ盛り。
 
ヒヤ〜って、車を止めて感激していると、「やあ城戸先生、きれいですねえ」、と声を掛ける人がいたので隣を見たら柴田先生だった。
ご家族で見に来られたとのこと。
この人とはいつも思い掛けないところで出会うのだ。 
  

(写真)なんとも雄大な紅葉のグラデーション。
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山を下り、猪苗代湖近くの「七つ森ペンション村」へ。
ネットで前日に見つけて予約した宿へ向かう。
 
連休だったので第一候補から第三候補までは部屋が取れなくてここは今回初めての試み。
このペンション村でも最も古い方らしくて建物は少々年季がはいっている。
内部はご主人の日曜大工によるものか改良を重ねているけど、少々場違いなトロピカル風な雰囲気でハワイの絵や飾りがあちこちに。
 
ここの売りはペンションには珍しく、スパと各種の健康器具らしくてマッサージチェアからエステマシーンまで取り揃えてある。
スパもエステルームもよく言えば「手作り感満点」でホームページで見た写真のような高級エステの雰囲気はない。
 
全然。
 
けどエステマシーンなんて普段体験できないんで興味津々。
  
そこで、到着後さっそくボックス状のエステマシーンにもぐり込み、8つあるコースの中からとても魅惑的な「官能回春コース」を選択して30分。46度前後の暖かさの中、全身を微震動にて刺激された。なんだか気持ちがイイような、むづがゆい刺激を受けた。
 
効果のほどはいつ現れるのかわからないけど、少なくとも昨夜は愚息が夜中に目を覚まして困ったということはなかったな。
 
ちょっと残念。
 
その後、手作りスパのジャグジーで暖まった後、楽しみの夕食会場へ。
サラダで始まった和洋折衷の家庭料理はたった1時間で終わった。
  
  
(写真)普通のシーザーサラダ。
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(写真)ワインリストなく赤はこれだけ。しかも、山形の○○ワインにラベルを貼っただけ。それを七つ森オリジナルワインとはちょっとね。味もちょっとね。
おいしいワインをゆっくり優雅にいただくのを楽しみにしていた夫婦、がっかり。
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(写真)稲庭うどん。あれれ、ハワイアン音楽をバックに和風なのか、と少々驚く。
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(写真)でもスープはミネストローネと再度洋風に方向転換。でもお皿の縁は汚さないでね。
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(写真)よくあるパターンでサーモンが出てきた。味もよくある味。
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(写真)ネットでステーキかしゃぶしゃぶを選ぶよう指示されたのでステーキを選択。正解か不正解かわからないけど、オージービーフなのか噛みごたえ抜群。たまにはこうやって原始の状態を思い出さねば…。
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(写真)デザートは食べ放題。でもなあ。
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ということで、
 
全体的には食事を楽しむというより事務的に済ませているという感じか。
オーナーの奥様が食事を運んでこられるんだけど、小走りにテーブルの端に人数分の料理をおいて行かれるだけ。
   
サービス精神ゼロ。
 
  
朝食は卵とハムと野菜少々。
パンが温かくておいしかったのが唯一の救いか。 
 
予想はしてたけど、お勘定を済ませて宿をでる時もお見送りなし。
結局、ご主人は顔を出すことなし。
 
人嫌いなのか。
 
ちょっと残念な初の「七つ森」体験だった。 
でもこの村には評判のいい宿もあって、今回下調べもしたので次の機会にトライするのだ。
 
 
きょうの午前中はまず教育的に野口英世記念館で偉人の足跡をたどる。
次に猪苗代湖遊覧船に乗ったんだけど、そこで近所のお友達親子とバッタリ。

娘、ビックリ。
 
次は将軍様の指示でハーブ園まで。 
お抱え運転手は忙しいのだ。 
 
お昼は「CAFEおちば」でカレー。
ここは昨年偶然見つけた超おすすめカレースポットで、今回もスパイスの利いたマレーシア風チキンカレーをいただいた。  
 
一同、大満足。
  
 
(写真)アホ丸出しの親子。ハーブ園にて。 
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(写真)チキンカレー(上)、ハンバーグカレー(下)。
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帰りもスカイバレーで山越え。
再度、お見事な紅葉を眺めながら米沢へ。
 
  
スーパーヤマザワへ寄ってから帰宅。
夕食に家族のために焼きそばを作った。
最後までサービス精神満点の父親だったのだ。
 
 
誰かほめてくれ。
 
 
 
 
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2008年10月12日 (日)

秋いろり

 
 
昨夜は卒業生と会って近況を聞いた。
 
あまり知られてないけど、山形大学に入学してくるのは8割が県外なので、卒業したらほとんどが首都圏とか実家のある地方に出て行く。2割の県内出身者も首都圏中心に就職して行くので結局は地元からは人材が流出し続けるのだ。
 
理系の場合はその理由はとても単純で、県内に研究できる会社がとても少ないから。
なぜなら県内の大手企業は県外の大企業の子会社で工場機能しかないところが多いからだ。
だから研究職に付けない。
 
そういう状況の中で、昨夜は米沢市内の同じ会社に就職した卒業生と久しぶりに会って話をした。
一人は三重出身、一人は青森出身、一人は米沢出身。
 
最先端の事業に関わってるので、お前達は韓国の企業に引き抜かれたりすることはないだろうなあ、と聞いたら会社に愛着があるので潰れるまでいます、と言った。
この会社は業績良好で技術力もあるし潰れることはないよ、親会社はヤバイかも知れないけどね、なんて冗談とも本気とも取れることを言った。
 
うちの卒業生は地元企業で頑張ってるのだ。
 
 
(写真)米沢で焼き肉といえば「いろり」で決まり。
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(写真)ここのハラミは極上です。
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(写真)定番の特選カルビ。
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(写真)特製ロースをさっと炙って溶き卵でいただきます。ウマイもんはウマイ。
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(写真)卒業生たち。小笠原君結婚おめでとう!
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こういう若者がいるうちはいいけど、いまに地方からは若者がいなくなるんじゃないかと心配するきょうこの頃なんだけど、それを食い止め地方を活性化するには、大学や地元企業だけじゃなく、市や県、国も一体となって真剣に考えなければならないと思う。
    
 
日本一うまい焼き肉をいただきながらチラリとそんなことも考えた。
 
 
 
 
 
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大学理事会

 
 
米沢市議会の様子は決して「市報」なんかじゃ実態がわからなので、市議会議員さん達のブログを拝見する。この市の抱える問題、市議会の抱える問題、行政の抱える問題が手に取るようにわかる。
 
大学はというと、大学のオフィシャルホームページを見ても、教授会に出席しても、事務から流れてくる様々なお達しに目を通しても実際にこの大学がどのように運営されていて何が問題で課題なのか、どんな人達が運営に関わって何を考えてるのかなんて決してわからないのだ。
 
けど、これもブログのおかげで垣間見れるようになったから有り難い。
 
たとえば、先日の小山副学長のブログには理事会に関して気になる一節が…。
 
 
・・・・・
 
旅費規程では、宿泊費を増加させた。また、国内の学会などで指定されたホテルに泊まる場合の宿泊費を2万円の限度内で支給できるとした。小生は、国内と国外の出張を区別するのは良くない、国外の学会にも適用すべきとの主張したが、採用されなかった。
 
・・・・・ 
 
 
旅費に関しては常々ぼやきまくっている管理人だけど、 
教員になって20年、国内の学会指定のホテルで2万円近い宿泊料を払ったことは、
 
 
ない。
 
  
一方、外国ではニューヨークやロンドン、とにかく物価が高いところに円安だったりすると、一泊3万円を超える場合があったりで、足が出た分自腹を切る。安月給ではたらく国立大学教授としては出張後には3ヶ月ほど昼飯抜きを余儀なくされるのだ。
 
こういう実態を現役教授ならみな知ってるはずなんだけど、うちの理事会ではまともに議論すらしてないようだ。
 
今回のノーベル賞受賞者にも活動の場にアメリカを選んだ人達がいるように、日本の社会というのはいまだに息苦しいところがって、自由な活動を制限する風潮があるからだと思う。
出る杭は打て、みたいなね。
 
旅費の問題にしても、すべて実費払いにしてしかも大学のコーポレートカードで支払いが出きるようにしてくれればどれだけ楽になるか。雑用が軽減できるか。
 
とにかく、今の状況は第一線で活躍すればするほど負担が大きくなり、足かせをはめられ手錠をかけれたように感ずるのである。
 
 
 
大学の学長は経営者を外部から招聘するのか、いままでどおり大学教授がその職に就くのか、議論が分かれるところだけど、現場をよく知るという点では大学教授の方が適しているようだ。 
 
うちの学長には、ぜひとも現場の声を真剣に聞いて欲しいモノだ。 
  
  
 
 
 
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2008年10月11日 (土)

マークシートは改めた方がよい

  
 
とは、ノーベル賞を受賞された益川先生。
 
共通一次試験として始まったセンター試験、約30年前からマークシート方式の試験を行っている。
これまでまともな教育者はマークシートをやめろ、そしてセンター試験もやめろ、と言ってるのに聞こうとしない文科省。
最近ではマスコミでさえ取り上げなくなってた。
 
久しぶりだな、こんな発言が新聞紙上に載るのは。
これもノーベル賞効果か。 
 
 
Yahooニュースから:
 
ノーベル賞の小林、益川さん「マークシートは改めた方がよい」 文科相に苦言
10月11日8時1分配信 産経新聞
 
ノーベル物理学賞受賞が決まった高エネルギー加速器研究機構名誉教授の小林誠さん(64)と京都大名誉教授の益川敏英さん(68)が10日、塩谷立文部科学相と野田聖子科学技術担当相を相次いで訪問。その後、都内で初の共同会見に臨んだ。
 
益川さんは会見で、塩谷文科相に「教育システムを変えて、生徒に考えさせるべきだ。マークシートを使った現在の試験は改めた方がよい」と持論を展開した上で、「科学行政や研究体制の結果が出るのは20年以上先。今は万々歳と言うだけでは困る。基礎科学を枯らすことがないように」と注文をつけたことを明らかにした。塩谷文科相は神妙な表情で聞いていたという。
 
会見では、小林さんも「大学の評価は難しいが、客観性を重んじるなどという形式的なやり方では、一面しかとらえられない」と言い添えた。
 
 
・・・・・・
 
 
他にも文科省には注文を付けたいことが山ほどあって、その一つが大学への交付金を毎年1%削減するってこと。
たとえば150億円の交付金を受けてる地方大学だと、毎年1億5000万も削減される。
これを人件費で対応しようとすると、少なくとも教員10人は減らさなければならない。
 
このため各大学では外部資金の調達に躍起になり、教員が汗水流して調達してきた研究費からピンハネする。
いまや大学教授は働けど働けど…の状態なのだ。
 
じゃあ、文科省は削減して浮いた資金をどう使ってるかというと、COE(センターオブエクセレンス)の形成と称して東京大を中心とする旧帝大などにばらまいている。
だから、地方から吸い上げた資金を都会に投入しているのだ。
 
地方を見捨ててるっていうこと。
他方、経済産業省は地方を活性化しようと躍起になってるというのに。
縦割り行政ってやつね。  
 
 
まあ、そんなこと皆知ってることで何を言いたいかって言うと、今回のノーベル賞も京都大や名古屋大で東京大のカケラもないということ。この国の大学への科学研究費予算の半分を使いまくってる東京大からはノーベル賞がほとんど出ないというこの現実を一体全体東大出身の文部官僚はどう説明するんだろうか。
 
 
マークシートだけじゃなくて改めなければならないことはたくさんあるのだ。
文部科学省。 
 
 
 
 
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2008年10月10日 (金)

ジョイントのタマ

 
 
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きょうは文部科学省のお役人が午前中にこられて産官学連携や大学の知財の取り扱いに関して意見交換した。
知財の話題では、いまの文科省の方針は大学は知財で稼げ、ということなのだ。だから、うちの学長も特許出願数がすくないと文句を言われるんだけど、特許を出願しただけじゃあ収入にはつながらないという企業では当然のことを雲の上の方々はご存知ない。
 
特許で飯を食うということは、研究開発に金をかけることはもちろん知財のスタッフを数十人抱え、特許侵害しているメーカーを見つけては訴訟を起こし、人件費と特許出願、維持費だけでも数億円はかるく必要なのだ。 
 
なんでこんな単純な算数ができないのかいつも不思議に思うのです、とぼやいた。
 
 
夕方から仲間と「こんどう」で歓迎会を行った。
 
親方の特別料理でみな大満足。
米沢に対して好印象をいだいていただけたようだ。
 
 
(写真)秋の盛り合わせ。
1
 
 
(写真)しゃぶしゃぶのお肉。米沢牛のもも肉は愛しくなるほどテンダー。Beautifulです。
1_2
 
 
山形県人も二人ほど交じっていて、方言の話になった。
20年住んでるけど、今回初めて耳にしたのが「ジョイント」。実はこちらでは「ホッチキス」のことを「ジョイント」と呼ぶのだそうだ。そしてホッチキスの「針」のことを「タマ」と呼ぶ。
 
だから「ホッチキスの針」は「ジョイントのタマ」なのである。
 
 
おもろいなあ、方言は。
今度、今野さんに試してみよ。
  
 
 
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英語勉強会のお知らせ

 
 
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日本人は英語がヘタです。
なぜなら学校でまともな英語教育をしてないからです。
そこで実践的な英語を学生に学ばせる目的でアメリカ在住日本人科学者による英語教室を開きます。
 
前回も笑いあり涙あり(?)の1時間でした。
英語に興味のある方、ぜひいらしてください。

中学、高校の英語教師の皆さんにも聞いて欲しい内容です。

では。
 
 
・・・・・ 
  
  
第16回有機デバイスセミナー

日時:10月15日(水)10:00〜11:00  

場所:9号館2階 会議室 200-1  

題目:英語発音の要点と、プレゼンテーションの基礎

講師:鈴木俊夫氏
   クラレアメリカ
   山形大学地域共同研究センター客員研究員

講演要旨:
本年3月に希望者に対して個人レッスンを行った際、英語の発音力において個人差が非常に大きいことが判明した。ネイティブに
対して全く問題なく通じる人がいるかと思えば、かなりの努力が必要な人もいた。この講演の前半では、英語の発音について、絶
対に身に付けていないといけないことがらを解説する。
講演後半では、英語でプレゼンテーションを行う際のガイドラインを示したい。学生の皆さんは、「自分は英語でプレゼンするこ
となんかない」と思っているかも知れないが、入社2−3年の社員に、海外での学会参加を求める企業は多い。また、海外からの
顧客に対してプレゼンするのも、意外と早く実現する。
 
・・・・・
 
 
 
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2008年10月 9日 (木)

ルミオテックの照明器具発表!

 
 
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まあ、ビックリマーク!が付くほどのことでもないんだけど、先週のCEATECでルミオテックの有機EL照明器具の試作品が展示された。 
自分自身の目で見てないので、とりあえずはネットの情報から引用。
 
 
Tech-Onから:
 
 
・・・・・
  
【CEATEC続報】ローム,10万cd/m2の有機ELフラッシュを出展
有機ELパネル CEATEC 展示会・イベント 企業・市場動向 ディスプレイ
2008/10/06
 
 
ロームはCEATEC JAPAN 2008で,有機EL照明に光を複雑に拡散するカバーをかけて照明で照らす物体に影ができないようにした「無影灯」と,10万cd/m2という高輝度で短時間発光する有機ELを利用したフラッシュを試作,出展した。後者はフラッシュ発光しない間は,3000〜4000cd/m2以上の輝度の有機EL照明として利用できる。
 
有機ELフラッシュは40mm角の発光モジュールを縦6個,横8個並べて作製した。デモでは,暗い状態から最大数千cd/m2の輝度までさまざまな調光できることを示し,さらに照明の横のボタンを押すと,10万cd/m2のフラッシュが3回光るという実演を公開した。ただし,「参考出品のため,電流や電圧は明らかにできない」(同社)という。
 
ロームは,それまで有機EL照明を開発していたアイメスの同技術に関する技術者および知的財産,生産設備などを2007年12月に買収。2008年5月には,三菱重工業,凸版印刷,三井物産などと共に有機EL照明の事業化を目指す「ルミオテック」を設立するなど,有機EL照明技術の実用化に積極姿勢を見せている。
 
このルミオテックは,ロームのブース内で有機EL照明「フェナレン」の実演を披露した。輝度は5500cd/m2。寿命は1万時間だという。
 
 
(写真)ロームが出展した有機ELフラッシュ(下)と有機EL照明の「無影灯」(上)
1
  
 
(写真)有機ELフラッシュがフラッシュ発光した様子 
1_2
 
 
(写真)ロームのブース中でルミオテックが出展した有機EL照明「フェナレン」
Photo
 
 
・・・・・
 
 
いかがでしょうか。
 
面光源ということを生かした無影灯。
有機EL照明の輝度をとてつもなく高くできるということの証明。
 
将来これがフィルム状になるんだからスタジオとかロケ現場では必需品になるね。
それに病院の手術室ね。
 
白色有機ELの応用がとてつもなく広いということと、有機EL照明の実用化が間近に迫っているということ、おわかりいただけましたでしょうか。
  
 
 
 
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2008年10月 8日 (水)

三年生歓迎会

 
 
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今週から研究室に3年生が研究室に配属されてきた。
 
うちの学科では従来4年生から配属だったのが、数年前から3年の後期からに繰り上げられた。
というのも、4年で卒業する学生は3年のうちから就職活動しなければならず、研究室に配属されてなければ専門知識も一般的なもので自分の強みを発揮できないからだ。
 
管理人としては3年の前期からでもいいと思ってるんだけど、4年から一気に3年からと言うのもなんだから今のところ3年後期で様子を見ている。
 
 
 
そして、きょうは歓迎会。
 
総勢で40名を越える集団はそこらの企業研究所のアクティビティを遥かに越える。
聞くと、今年の3年生11名はほとんどが高校の時に有機ELを知って城戸研に来たいと山形に来た。
みんな目をきらきらさせながら熱く語り、なかなかいいじゃないかというのが第一印象。
 
 
(写真)元気いっぱいの学生達
1_2
 
 
(写真)3年生。向かって右から三浦、新宮、豊田。
1_3
 
 
(写真)左は修士一年会津出身の鈴木の差し入れ。自慢するだけあってさらっと飲みやすくてキチンと味がある。右は八王子の職人さんからいただいた高知の銘酒。口の中で昇華するような切れ味が抜群。
1_4
 
 
(写真)大活躍の肥田(左の女性)。
1_5
 
 
(写真)真空メーカーさんからの差し入れ。「まそら」と言います。
1_6
  
 
(写真)なんぼでも飲めます。といって酒を離さない。
1_7
 
 
(写真)このワインおいしい〜、ジュースみたい。
1_8
 
 
(写真)これで最後やぞ、といって渡した高級ワイン。
1_9
 
 
(写真)幹事の修士1年橋本と〆の角屋のシュークリーム。
1_10
 
 
 
管理人の挨拶の要約は次のとおり。
 
 
・・・・・ 
 
 
城戸です。
 
実はきょうはちょっと悲しいです。
 
というのも好物のイカフライがオツマミにないからです。(笑い)
あのイカの形をしたサクサクいうお菓子ね。
 
これまで飲み会では必ず学生が気を利かせて準備してくれてたんだけど、きょうはないんです。
  
どうしてイカフライが重要かっていうと、結局はこの重要な情報が先輩から後輩に伝えられてなかったから。
実験でも研究でも、先輩から学べることは先輩のもつ知識の7割程度。決してすべてが伝えられるわけじゃない。
さらに後輩に伝えることを考えると、三代で知識は50%しか伝わらない。
 
だから、先輩から学ぶ時には教えられたことを吸収するだけじゃなく、どん欲に積極的に知識やノウハウ、スキルを学んでください。納得いかないことがあれば、専門書を読むのもいいし、先生に聞くのもいい。
 
積極性のあるなしで3年後には大きな差になります。
とにかく今のやる気を持続して、モチベーションを高めて頑張ってください。
 
期待しています。
 
 
 
・・・・・ 
 
 
楽しくて愉快で、大学教授になってよかったと心の底から思う夜だった。
 
 
 
 
  
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未来の自分探しツアー

 
 
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うちの学部にいつのまにか広報部というのができていて、そこからメールが来た。
  
  
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工学部 教職員の皆様
 
いつも大変お世話になっております。
工学部広報室の○○です。
 
この度、工学部で【未来の自分探しツアー】を開催いたしますのでご連絡いたします。
概要は下記のとおり、詳細はチラシを添付いたしますのでご覧ください。
ご周知いただいた上、よろしくお取り計らい願います。
 
【理系ガールズ&ボーイズ 未来の自分探しツアー】

日 時:2008年10月25日(土)・26日(日)
対 象:山形県内の中学生・高校生とその保護者(16組)
参加料:1人 3000円
会 場:25日 山形大学総合研究所
    26日 山形大学工学部
宿泊先:ホテルサンルート米沢
  
  
山形大学工学部広報室 ○○
 
 
1
2
 
 
・・・・・・
 
 
周知したうえでどう取り計らったらいいのかよくわからないけど、とりあえずこのバカブログでお知らせします。
 
それにしても、きょうが10月8日で締め切りが10月17日ってちょっと早過ぎないか。
というか、もっと早く準備して周知しないと最近の中高生は忙しいんだから、急に言われても飲み会とかゴルフとか粟島に釣りに行くとかで予定が詰まってるかも知れないよ。
 
 
でも、時間ある人、是非親子でご参加くださいませ。
 
 
城戸も参加いたします。
 
 
 
 
 
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中学生集れ!

 
 
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毎年恒例の「ひらめきときめきサイエンス」の季節がやってまいりました。
山形大学城戸研究室では中学生に来てもらって有機ELのおもしろさを体験していただいております。
昨年は主催者側の委員として、あのノーベル賞受賞者の白川英樹先生もおいでになられました。
 
中学生は多感な年頃、この頃に体験したことは大人になっても憶えています。
ノーベル賞受賞者だってこの頃作った鉱石ラジオを忘れはしないのです。
  
 
ということで、
自分の目で有機の光を見たい人、感動したい人、11月15日(土)に山大工学部に集合!
 
詳細は主催者ホームページから。 
 
 
08
 
 
 
 
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2008年10月 7日 (火)

マジで怒っている

 
 
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・・・・・
 
  
大学には何千万とか何億とか高価な装置がたくさんあって、プロジェクトの予算なんかで買う時はいいんだけど、プロジェクト後のメンテナンスは自腹を切らなければならないので大変だ。
 
きょうもある測定装置が故障したというので、修繕のために学生がとった修理代の見積もりを見てクモ膜下出血を起こしそうになった。
 
  
そこには、部品代や運送費など一般的な費用とともに、装置の立ち下げや立ち上げ費用も含まれていて、それがなんと80万円なり。
 
最初驚き、次第にそれが怒りに変り、震える手でその会社の知り合いの技術の人にメールを打った。
 
 
 
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○○様、
 
ご無沙汰しております。
 
標記の件ですが、最近調子が悪く修理を必要としております。
見積もりをいただきましたところ、途方もない額が記載されておりました。
先ほどお電話差しあげましたが席を立たれているようでしたので、メールさせていただきます。
 
理解できないのが、以下の項目です。
1.「装置立下費」が、1名x1.5日で40万円(基準セット価格)
2.「装置据付け、立上、調整費」が、1名x1.5日で40万円(基準セット価格)
3.故障確認、部品交換、機能確認、習熟運転、検査 27万円
 
出張旅費は別途記載されております。
私でも1.5日で40万も稼いだことはありません。
 
見た瞬間、切れかかったのですがご説明いただければ有り難いです。
 
城戸
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  
  
 
その技術から営業にメールが転送され、返ってきた返事がこれだ。
 
 
 
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山形大学 大学院理工学研究科
有機デバイス工学専攻
教授 城戸淳二様
 
お世話になっております。
小職は、前任の××から 国内の営業を引継ぎました△△と申します。
宜しくお願い致します。
 
××より□□のメンテナンスの案内なども送付した様子が無いようで、きっと価格をご覧になられて驚かれたことと存じます。
 
以下 お問い合わせのございました件、ご説明いたします。
(1)立ち下げ、立上価格は会社方針で基準セット価格となっております。光学系のユニットを搭載しており専門の対応が必要です。
□□ご購入の皆様には移設時を含めてこの価格にてご理解・ご了承を頂いており相当数の実績となってります。
 
(2)工賃は、予想されるMAXの工数を計算しております。故障状況によってはもちろん安くなることも十分考えられます。
 
(1)(2)とも 若干ですが、お値引きは検討したいと思っております。
また最近は、国立大学の場合は先に見積・購買許可の手続きを得ないで メーカーが行動に移しますと(下見だけでも)工数が発生してしまい、結果として、貴研究室ならびに弊社側もお叱りを受けてしまうようですので困ったものです。
 
装置が止まって研究にも支障が発生していることと察します。修理期間は最短となるよう最善を尽くす所存ですので ご高配賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。 
 
 
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誠意のカケラも見られない。
標準セット価格40万円なり、だと。
    
そしてこのメールを出してきょうは終わった。
 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 
△△様
 
こちらこそお世話になっております。
 
立ち上げ、立ち下げ費用ですが、一日半(8時間+4時間=12時間)で40万円とは驚きです。
企業は納得するかも知れませんが、大学では到底納得できるものではありません。
メンテナンスにこのような法外な工賃を要求されることが会社の方針ということであれば、社長さんに直接掛け合うしかないのでしょうか?
もし、そうであれば社長さんに直接お話しさせていただきます。
 
再度、お見積もりをいただきたくお願い申し上げます。
 
城戸
 
 
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12時間で40万円、すなわち1時間で3.3万円とはどんな技術なんだ。
よっぽどのフィンガーテクニックをお持ちなのに違いない。
 
一般に高いといわれる弁護士の相談料でも1時間1万円程度である。
たとえば、米沢市の有名な行列のできる「ひまわり基金法律事務所」の相談料は30分で5250円である。
  
1時間3.3万円なんて悪徳業者と言われても仕方がない。
 
しかもこれが社の方針と言い切るところから、社長が相当な腹グロと見た。
ご本人を存じ上げないので、ホームページで写真を拝見するとニコニコされててとても誠実そうなんだけど、結構こういう輩が危ないんだよなあ。
 
まあ、ブログで名前を出すと名誉棄損とか業務妨害とかナンクセ付けられて訴えられても困るので、だまっとくけど、個別に問い合わされたらその保証はできないからね。
 
   
いやあ、しかしまあ日本の会社でこんなにひどいところがあると思わなかったなあ。
 
 
とりあえず、この会社とは取引中止、出入り禁止だね。
 
 
 
 
 
 
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テレビ出演

 
 
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管理人出演のテレビ番組オンエアの日が近づいてきたので、再度、お知らせ…。
 
 
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番組「匠の肖像」
 
 
放送回: #132 有機EL研究者 城戸淳二
 
放送局および放送日時:
 
    テレビ東京系列局:10/10金曜日 22:54~23:00
      …テレビ東京/テレビ大阪/テレビ愛知/テレビせとうち
       /テレビ北海道/TVQ九州放送(以上のテレビ東京系6局)
 
    岩手朝日テレビ:10/13月曜日 19:54~20:00(再放送)
 
    長野朝日放送:10/17金曜日 18:55~19:00(再放送)
 
    テレビ山梨:10/17金曜日 19:54~20:00(再放送)
    ※以降、総集編など再放送の可能性もあります。
 
ナレーター:柳家 花緑(落語家) 番組提供:シチズンホールディングス
 
番組概要:
ものづくりの匠の「技」と「哲学」を取材し、映像美でつづるショート・ドキュメント。
日本には様々なジャンルの匠がいます。
たとえば、歴史の中で研かれてきた伝統の技を現代に進化させた匠たち。
時代の流れとともに必要となった先端技術やデザインを生み出す匠たち。
その他にも、私たちの身近な日用品をつくる匠、食の文化を支える匠など。
番組では、さまざまな分野から、毎週一人の「ものづくりの匠」を取りあげます。
「技」や「作品」や「言葉」から垣間見えてくる、その「生き方」や「哲学」は、私たちにどのように響いてくるのか…。
「匠の肖像」は、現代に生きる匠たちを追ったショート・ドキュメントです。
 
番組ホームページ http://www.tv-tokyo.co.jp/takumi/ 
 
制作:テレコムスタッフ株式会社


・・・・・ 
 
 
見てね。
 
 
 
 
 
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2008年10月 6日 (月)

シェービングフォームの使い方

 
 
一昨日、あのヒゲそり初心者のおじさんからメールが来た。
おかしいのでご報告。
 
 
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手剃り大先生

お変わり御座いませんか??
 
手剃り初心者です。
 
こちら八王子、秋晴れが続いております。
 
先日の剃刀の件、意外と刃先振動タイプのもの、知らない人が多く・・・。
我がメル友仲間達が、次々と購入予定との返信が入ってきております。
因みに、我がメル友達は、全員、電動と手剃りとの併用でありましたっす。
 
ところで、刃先が振動すると、何故、切れ易くなるのか??不思議ですね。
(刃先が、ノコギリ状態になるのでしょうか??)。
頭が振動すると、直ぐキレるのは、最近の若者の傾向ですが・・・。
 
さて、この刃先振動剃刀を、より良く?使うために、シェービングフォームなるものを購入、使ってみました。
(シェーバーの宣伝にまんまと、乗っかってみるのも、一興かと・・・)。
 
先日まで買いに行こうと思って、忘れており・・・。
それまで、剃る時は入浴時、石鹸を手に泡立て・・・。
それを、剃る箇所に塗りたくって、剃っておったのです。
 
実は、シェービングフォーム、使うのは初体験であります。
 
説明書通り、良く振って、プシュッ!!
手の平に出します・・・知らないとは、恐ろしい!!⇒手の平一杯に出しちゃいました。
それを、両手の平で伸ばし、剃る場所に塗りたくるのですが・・・。
 
あまりの量の多さに、鼻の下に塗りたくった際・・・。
鼻の穴に詰まり・・・フガフガ状態!! 
口周りも塗りたくっているので、容易に口も開けられず・・・。
開けちゃえば良いのですが、ナンセ、初体験、それに気がつくのに時間がかかり・・・。
 
口を開けるまで、窒息死するのじゃないか?!と、かなりパニックに・・・。
 
口を開け、ぷっは〜・・・新鮮な空気を吸い込み(オーバーではありませず!!)。
 
鼻の穴を、片方ずつ押さえ、フンッ!!⇒ボショッ!!・・・フンッ!!⇒ボショッ!!
と、シェービングフォームを吹き飛ばし、事なきを得た次第でごじぇ〜やす⇒あ、焦ったぁ〜!!
 
そんなことがあって、映画「おくりびと」を思いだしました。
 
本木雅弘が、死体のモデルになり、山崎努が、顔の髭を剃るシーンがあります。
そして、シェービングフォームを山崎努が、本木雅弘の顔に、塗りたくるのですが・・・。
その際、小生と同じフガフガ状態になりました。
 
本木雅弘のパニックぶりで、その時は、大いに笑っちゃったのですが・・・。
 
いやぁ〜、どうも・・・、笑わ無ければ良かったと、悔いております。
 
それでは、又。                 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・
 
 
 
このように世の中には中学生のような大人がいるのである。
 
 
 
 
 
 
 
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有機EL研究会のお知らせ

 
 
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管理人が運営委員長を務める高分子学会有機EL研究会。
10月17日に東京大学にて開催いたします。
 
 
ぜひ。
 
 
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08-1有機EL研究会
 
種々の電気物性評価法による有機EL素子の解析: 測定法の基礎から最新の素子研究まで
 
趣旨
最近の有機ELテレビの登場や、携帯電話のメインディスプレイとしての利用、照明用途への展開など、有機EL素子をめぐる開発・研究がますます盛んになってきました。実用化をふまえて高効率・高寿命の素子開発をすすめるには、素子の電気物性を多面的にかつ詳細に評価し、その結果をフィードバックして素子を改良していくことが不可欠です。そのような電気物性測定としては、電圧―電流-輝度測定による電気測定が一般に行われていますが、最近ではインピーダンス測定、トラップ分光、過渡応答測定などの種々の電気物性測定法が有機EL解析に適用されています。本研究会では、各手法に精通した研究者を講師に招き、測定法の原理・測定例を解説いただくと共に、最新の研究成果に関しても紹介いただき、有機ELの電気物性評価法に関して議論を深めて頂けるように企画しました。
  
主催 高分子学会 有機EL研究会
 
開催日 2008年10月17日 10:00~16:30
 
開催場所 東京大学 本郷キャンパス 小柴ホール
     文京区本郷7-3-1 東京大学理学部1号館
     http://www.phys.s.u-tokyo.ac.jp/access/
 
交通 東京メトロ 丸の内線、大江戸線 本郷三丁目駅 徒歩 約8分、千代田線 湯島駅又は根津駅 徒歩 約8分、南北線 東大前駅 徒歩 約1分 (※東大正門、赤門、龍岡門から小柴ホールまで、徒歩で数分かかりますので、お時間に余裕をもってご来場ください。)
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/map01_02_j.html
 
  
プログラム
<10:00-10:40>
1)有機EL素子の電圧-電流解析法の基礎と素子評価 (北陸先端大)村田 英幸
<10:40-11:20>
2)インピーダンス分光法による有機EL素子のキャリアダイナミクス解析
(出光興産)熊   均
<11:20-12:00>
3)変位電流測定法による有機EL素子評価 (千葉大)石井 久夫
<13:30-14:10>
4)有機EL素子のトラップ分光の基礎とデバイス評価 (中部大)中野 由崇
<14:10-14:50>
5)過渡応答測定による有機EL素子の解析 (産総研)高田 徳幸
<15:10-15:50>
6)TOF測定による有機EL材料のキャリア輸送特性評価 (東芝)西沢 秀之
<15:50-16:30>
7)内部光電子分光法による電極-有機半導体界面の電子注入障壁の評価
(信州大)伊東 栄次
 
受付期間 2008年07月11日~2008年10月17日
 
参加要領 1)定員150名(定員になり次第、締め切らせていただきます。)
     2)参加費 ①企業 5,250円
     ②大学・官公庁 3,150円
     ③学生 2,100
     ④名誉・終身・フェロー・ゴールド・シルバー会員 2,100円
     ⑤有機EL研究会メンバー 無料
 
3)申込方法 当サイトからお申し込み下さい。
  参加証、請求書(希望者のみ)を順次送付させていただきます。
 
4)振込先 銀行振込<三菱東京UFJ銀行 銀座支店 (普通)1126232 (社)高分子学会>
     郵便振込<00110-6-111688 (社)高分子学会>
  振込手数料は振込人にてご負担下さいますようお願いいたします。
  銀行・郵便振替の領収書をもって本会からの領収書にかえさせていただきます。
 
※Webでの受付は開催前日10月16日(木)午前までとさせていただきます。以降は下記宛てお問い合わせ下さい。
 
社団法人高分子学会 有機EL研究会係
〒104-0042 東京都中央区入船3-10-9 新富町ビル6F
TEL 03-5540-3771  FAX 03-5540-3737
 
 
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2008年10月 5日 (日)

落ち鮎疑惑

 
 

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夕方、家族で近所のスーパーに行った時に店内をブラブラしていると鮮魚売り場で鮎を発見。
釣り好きで鮎を釣るのも食べるのも大好きな管理人、どれどれとのぞき込んだ。
 
  
1
 
 
養殖物らしく丸々とよく肥えた鮎なんだけど、よく見ると表示がちょっとおかしい。
「和歌山県紀ノ川産、落ち鮎」とあるのだ。
 
 
ほらね↓
1_2
 
 
ちょっと待てや、「養殖物」で「落ち鮎」ってどういうこっちゃ。
ということで、全日本食品偽造摘発友の会会長の管理人(ウソです)、早速調査モードに切り替わった。
 
よく見ると値札には「和歌山県産」、「生あゆ(養殖)」、「2尾780円」と表示してある。
この鮎は和歌山県産の養殖物だということが明らかだ。
 
 
1_3
 
 
ここで、鮎のことをあまり知らない一般読者に説明すると、鮎っていう魚は「年魚」とも呼ばれ、1年でその生涯を終える。河口で卵から孵り、川を上りながら小鮎となって上流で成魚となり、夏、管理人のような名人に釣られる。
釣り上げられなかったかしこい鮎は、秋になるとメス鮎の場合は卵をお腹の中に抱きながら河口目指して川を下る。
 
そのときに「簗(やな)」を作って、川を下る「落ち鮎」を労せずして一網打尽にするが秋の風物詩である。
 
  
たとえば↓
(写真)最上川の簗
1_4
 
 
(写真)こうやって一網打尽に
Photo
 
 
(写真)得意顔の漁協のおじさん?
3
 
 
捕まらなかった鮎は最終目的地の河口にたどりついて産卵して天にまで登る。
だから「落ち鮎」というのは、秋に川を下る「天然の鮎」のことを指すのである。
  
一方、養殖鮎はぐるぐる水が回る丸い大きな水槽で餌を与えられて育つので、季節に関係なく育てられるし、栄養満点なのでブクブクとだらしなく太っている。
 
  
ということで、
 
「養殖鮎」に「落ち鮎」なんて存在しないので「落ち鮎」=「天然鮎」なんだから、「養殖鮎」のパッケージに「落ち鮎」なんてラベルを貼ると、「養殖鮎」を「天然鮎」と間違えて買う人がいるのである。
 
 
あかんやろ。
 
 
それに、「紀ノ川産」とはどういうこっちゃ。
紀ノ川というのは和歌山県の川で、上流に行って奈良県にはいると「吉野川」という。
吉野川の水を産湯に使った管理人(ウソです)、このあたりはとても詳しい。
 
 
ということで、
 
「紀ノ川産」の「養殖鮎」ということは、養殖プールが「紀ノ川」という土地にあるのか、それとも「紀ノ川」の中になけらばならない。
 
 
だから、紀ノ川産なんて表示すると、だれでも紀ノ川を泳いでいた天然鮎、と思うのである。
 
 
あかんやろ、これも。 
 
 
これだけ食品偽造が報道されて国民がナーバスになっているというのに、なんて無神経な表示をするのかこのスーパーは。
 
 
まさか、こんなくだらないツッコミをするヤツが米沢にはいないとでも思っているのだろうか。  
あきれて口が鯉のようにあんぐり開くアユ釣り名人なのであった。
 
 
 
  
 
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理科離れの原因

 
 
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Yahooニュースより、そのまんま引用:
 
 
理科教師の75%「自腹切った」=実験用備品が不足−公立中調査・教育政策研など
10月4日14時56分配信 時事通信
 
公立中学校の理科教師の75%が実験、観察の教材を自費負担した経験があることが、科学技術振興機構と国立教育政策研究所の調査で分かった。6割強の教師が各学級で週1回以上、実験などを行う一方、多くは「設備、備品が不足している」と訴えている。
調査は6−7月にアンケート方式で実施。全国から抽出した公立中のうち、337校の理科担当教師572人から回答があった。
授業で実験、観察を行う回数は、53%が「週に1、2回程度」、10%が「ほぼ毎時間」と答えた。
理科に充てられる今年度の学校予算(公費)を集計すると、設備備品費は生徒1人当たり453円、消耗品費は同341円。それぞれ「ゼロ」だった学校は17%、2%あった。公費以外では、教師の75%が教材費を自分で負担したことがあると回答。生徒から徴収した教師も24%いた。 
 
 
・・・・・・・・・・ 
 
 
なぜ理科離れが進むのか。
その理由の一端が垣間見えた気がする。
 
ビジョンなき文部科学省が予算を付けないからだった。
 
 
ガックリ。
 
 
 
 
 
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2008年10月 4日 (土)

米沢第四中学

 
 
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きょうは朝から四中主催の「いのちのサミット」に出席した。 
昨夜は「こんどう」で痛飲したので夜の11時頃から講演スライドを準備して寝たのが3時半だった。
 
そんなわけで、眠い目をこすりながら会場の米沢市民文化会館へ向かったんだけど、教員の方々、PTAのボランティアの方々の熱気を感じて目が覚めた。
 
 
最初にプロジェクトXで有名な杏林大学の島崎先生の救命救急医療の現場の話をうかがって、関わっておられる医師たちの情念および行政の怠慢を初めて知った。
 
管理人の話の新しいところとしては、人はみなミッションを持ってこの世に産まれているということ、そして、人というのは決して一人で生きてるのじゃなくて多くの人達に支えられて生きてるのだということ。
だから、いのちというのは個人の所有物じゃあないんだよ。
 
ちょっとは「いのち」に関わる話をできたかも知れない。
 
 
会場では、四中の生徒さん達による寸劇、歌、応援、いろいろ見せていただいたんだけど、一番感心したのが、廊下でみんながとても元気よく挨拶をしたこと。
北から南まで多くの中学、高校を訪問するけど、ここまでしつけられている生徒はとても少ない。
  
子は親の鏡というけど、生徒は校長の鏡です、と懇親会の会場で挨拶させていただいた。
けど、他の先生方、PTAの方々と話して、校長だけじゃなくその部下である先生方の情熱が半端じゃなくて、それをPTAがサポートするという理想的な関係が成立していた。
 
これも前校長の沖津先生が始められたことで、その後をついだ金(コン)先生が味付けしておられるのだ。
 
東京の和田中にも匹敵する中学があることに少なからず感激し、ヤルじゃないか米沢とちょっと誇りに思った一日であった。
 
 
 
 
 
 
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臭いものにはフタ

 
 
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米沢市議の相田克平さんのCIA並の諜報活動のおかげで米沢市民を怒り狂わしている悪臭の元が判明した。
鼻の利く名犬ラッシーのような奥様を伴っての昨夜の調査では、夜だから誰も見ていないだろうということで鼻がねじ曲がるほどの悪臭が放たれる「堆肥かき混ぜ作業」を大きなドアを開けっ放しでこれでもかこれでもかと好き放題行っているところを目撃された。

臭いものにはフタというだろう。 
風向きのおかげで、うちは直撃されないからいいものの、プンプン臭いが来てたらタダじゃ済まさないからね。
 
 
 
臭いものにはフタといえば、こんな記事が。
 
 
こんにゃくゼリー「ミニカップ」製造中止も マンナンライフ側
10月2日23時2分配信 産経新聞
 
こんにゃく入りゼリーをのどに詰まらせた兵庫県の男児が死亡した事故を受け、野田聖子消費者行政担当相は2日、男児が食べたゼリーを製造した業界最大手、マンナンライフ(群馬県富岡市)の鶴田征男会長ら幹部3人を内閣府に呼び、警告表示の見直しなど今後の対応について説明を受けた。子供や高齢者が食べないよう警告する表示が小さい現商品の自主回収について、同社側は「検討させてほしい」とした。
 
野田担当相は冒頭、「事故は痛ましいこと。(こんにゃく入りゼリーで)17人もの命が奪われ、前政権からゆゆしきこととして取り組んできたが、今回また犠牲者が出たことを厳しく受け止めている」と話した。
 
野田担当相は、ゼリーの形状について、のどに詰まらせないようなものに変えることも要請。同社側は将来的に、事故のあったミニカップタイプの製造を中止する考えを示したという。
 
 
・・・・・・
 
 
暴言高校教師の江草先生も怒っておられるが、コンニャクゼリーでのどを詰まらせる可能性があることは今や周知の事実であり、これをメーカーの責任にするのはどういうことか。
 
大臣に就任された議員さんが目立とうとしてスタンドプレーに走られるのは理解できるけど、罪のないメーカーには従業員もいるし、取引先もあるだろうし、この処分がメーカーや関係者に与える影響は小さくないと思う。
 
こんなことでメーカー側が製造を取りやめなければならないのなら、江草先生が指摘されるように、お年寄りが喉に詰まらせる可能性のある餅のパーケージにも「ゆっくり食べや、のど詰まる」とか注意書きを書かなければならないし、飲酒運転で事故を起こすアホが後を絶たない今日この頃、一升瓶には「飲んだら乗るな」と書かないとだめだよ。
 
それに、ご飯を食べ過ぎて太り過ぎて糖尿病になる人もいるだろうと思うので、お米の袋にも「食べ過ぎたら太るで」とか、出刃包丁で人を刺すヤツがいるんだから、包丁のパッケージにも「刺したらアカン、刺されたら痛い」とか、とにかく使い方次第で凶器にもなる道具にはすべて注意書きが必要なのだ。
 
なぜコンニャクゼリーだけがやり玉に挙げられるのか、技術者の端くれとしてメーカーがこんな形で社会の敵にでっち上げられるのは見たくない。
 
 
 
 
 
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2008年10月 3日 (金)

教育現場から

 
 
ホトトギスのシッポが捕まりました。
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・・・・・・・・・・・
 
 
きょうの午前中は内閣府インターネットテレビのロケ。
有機エレクトロニクス研究所で有機照明をバックに撮影した。
1〜2ヶ月後にネットで観れるので、その時にはこのバカブログでお知らせします。
 
 
午後はまず調査会社の電話によるヒアリング。
東京在住のアメリカ人による英語でのインタビューなんだけど、ニューヨークで5年間学んだ管理人、1時間ほど質問にスラスラ答えた。
私の日本語よりよっぽどお上手で助かりました、と英語で感謝された。
 
 
次のお客さんは、ある出版社の専務を務める旧友が関連出版会社の社長さんを連れてこられた。
なんでも、城戸本を出版したいとのこと。
 
技術書じゃなくて教育について書いて欲しいとのことだった。
そうだなあ、最近、教育に目覚めた管理人としては、考えをまとめるためにも一冊の本にするのはよいかなあと心が動いた。
大学教育の現場から、そして中学校評議員としての立場から、思うところがたくさんあるのだ。
 
 
ぶっちゃけ話はいつものように「旬菜こんどう」へ。
米沢牛の舌からお尻までいただいて、大満足のお客さん、いつものようにQちゃん話から米沢の政治まで多岐にわたる話題で盛り上がった。
  
 
しかし、近藤さんのレパートリーの広さには脱帽だなあ。
  
 
 
 
 
 
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CEATEC最新情報など

 

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毎年恒例のアジア最大級の最先端 IT・エレクトロニクス総合展CEATEC JAPANが9 月 30 日 (火) から 10 月 4 日 (土) まで幕張メッセで開催されている。
 
残念ながら時間がなくて行けないので、今回はネットからの情報をコメント付きでご紹介。
 
 
Displaybankから引用:
 
 
■ソニー、厚み0.3mmの超薄型AMOLEDディスプレイを一般向けに初公開
 
ソニーは、CEATEC JAPAN 2008(9月30日~10月4日開催)において、最薄部の厚みが0.3mmのアクティブ型有機EL(AMOLED)ディスプレイを公開した。画面サイズは11インチで、厚みはカバーを含む本体部でも0.9mm。先日開催された、量販店やディーラー向けの内覧会Sony Dealer Convention 2008に出展しているが、一般向けの公開は今回が初となる。パネル自体は、昨年2007年12月発売のOLED TV「XEL-1」(パネル最薄部1.4mm、本体最薄部3.0mm)と同じものだが、薄いガラス基板の採用・研磨などにより、さらなる薄型化を実現した。現状では商品化の予定はなく、「あくまで参考展示」(同社説明員)としている。この他、すでに各種展示会などで公開済みの27インチAMOLEDディスプレイも展示するなど、OLED TV本格化を加速する姿勢がうかがえた。
 
 
管理人コメント:
 
ソニーがテレビ界の雄として存在し続けるには、究極のテレビである有機ELも世界初をアピールし続けるしかないのです。
黒瀧や吉崎には寝ずに頑張ってもらうしかありません。
 
 
 
■TDK、3インチWQVGA相当のPMOLEDパネルを公開
 
TDKは、CEATEC JAPAN 2008(9月30日~10月4日開催)において、3インチで解像度がWVGA(432×240画素)相当のパッシブ型有機EL(PMOLED)パネルを出展した。デバイス構造はボトムエミッション型を採用、低分子系材料を用いてRGB3色の塗り分け方式でフルカラー化した。また、厚みは1.0mm、輝度は250cd/m2(パネル表面輝度)、コントラスト比は1,000:1、視野角は上下左右150度、応答速度は10ms以下で、OLEDパネルに通常貼り付ける円偏光板は使用していない。なお、高精細化は、独Dialog Semiconductorが開発した新型ドライバICを採用して実現したという。用途としては、主に携帯電話用メインディスプレイを想定している。
  
  
管理人コメント:
 
高精細フルカラーの画面サイズを大きくするにはTFT駆動が必要とされてますが、こちらはなんとかパッシブ駆動でがんばってます。まあ、この方がコストが低いしね。
有機EL素子の寿命という点では、TDKは世界一の技術を持ってるのでその必殺技を遺憾なく発揮してもっと市場を広げて欲しいと思う。 
白井、期待してるで。 
 
 
 
■ルミオテックが最新の有機EL照明パネルを公開
 
  
ルミオテック(米沢市)が照明用高効率長寿命有機ELパネルを公開した。めちゃめちゃ明るいので説明員はサングラスをかけ、見物客はみな日焼けしてブースを後にするという。来年から出荷を始めるパネルはさらに高性能化するというから恐ろしい。
  
 
管理人コメント:
 
これはDisplaybankの記事ではございません。管理人の少々大げさなコメントでございます。 
話半分に聞いといてください。
けど、森、パチンコ行くヒマないで。
 
 
 
■台湾CMEL、AMOLEDのターゲット市場を中小型から中大型にシフト
 
台湾Chi Mei EL(CMEL)は、中小型TFT-LCDの価格下落が著しいため、アクティブ型有機EL(AMOLED)パネルで中大型市場の攻略に専念する。同社ChairpersonのJau-Yang Ho氏の発言を引用し、DIGITIMESが報じた。同氏によると、AMOLEDは、色が鮮明で高画質だが、中小型TFT-LCDパネルの価格急落により強い圧力を受けている。現状、AMOLEDの製造コストは同パネルに比べて高く、コスト低減には時間が必要なことから、ターゲットを中大型分野にシフトしつつあるという。7.6インチAMOLEDに加えて、10インチ以上の開発もスタートさせ、2010年もしくは2011年にTV用パネルの量産開始を計画している。
 
 
管理人コメント:
 
これはCEATEC情報じゃないけど、韓国勢、台湾勢の技術力も国内勢に勝るとも劣りません。
液晶で韓国台湾に市場を牛耳られている今日この頃、有機ELでは国内勢に頑張って欲しいモノです。
経済産業省商務情報政策局情報通信機器課の皆さん、ご支援をよろしく。
  
  
 
土曜日まで開催してるので、みなさまご自分の目でお確かめください。
 
 
 
 
 
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2008年10月 2日 (木)

内閣府

  
 
ランキングに異変が、
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・・・・・・・・・
 
  
昨夜は山形駅のメトロポリタンホテルに部屋をとって朝のつばさで東京へ。
 
ちょうどお昼の時間に着いたので、丸の内側の高架下の店で「皿うどん」を食べた。
何を隠そう長崎はカステラに始まり皿うどんにチャンポンとくれば管理人の大好物ゴールデンコンビで、いつも皿うどんにしようかチャンポンにしようか30秒ほど悩んでから皿うどんにするくらいなのだ。
  
「内閣府わかりますか?」
 
と、タクシーに乗り込んでから聞いたら、
 
「ハイ」
 
というので安心してシートベルトを着用。
 
お堀端を走り、いつも左折する桜田通りを今日は曲がらずに通り過ぎてから左折した。
着いたところが、
 
首相官邸。
 
あのね、運ちゃん。
この顔が麻生総理と面会する顔か?
 
まあ、
正確に建物名を言わなかったオレが悪いんだけど。
 
それでも首相官邸はないやろ。
 
結局5分ほど歩いて目的地へ。
2〜3年前に一度来たことがあるので実は場所を知ってるのだ。
早く来て良かったと思って、アポの5分前に部屋にはいったら担当者がコンビニ弁当を食べていた。
 
スマン、スマン。
 
 
きょうは日本の知財戦略について、その課題と問題点を約1時間半ほどぶっちゃけた。
 
たとえば、
雲の上の人達は、大学でも特許を出願すれば特許収入が生まれると極めて短絡的に考えるんだけど、実際には人件費、出願費用、維持費用、裁判費用、その他もろもろ年間数億円の支出を覚悟して取り組まなければ儲けるなんてことはありえないんですよ、といきなりストレートパンチ。
 
それより、知財を個人帰属にして教員のモチベーションをあげたり、企業との共同研究数を増やすことが結果的に大学の収入につながるのです、と持論を展開。
 
特に文部科学省の方々は戦略もなく大学発特許を産めよ増やせよとうるさいんだけど、単に出願件数を増やしただけではなんの意味もないのです、とボディブロー。
 
それに単に件数稼ぎのクズ特許の明細書書きに貴重な時間を費やすヒマなんてないんだからね、とジャブも忘れない。
 
国が今取り組むべきことはSBIRの制度などアメリカの良さと産官学連携など日本の良さを組み合わせてこの風土にぴったんこマッチする制度、知財戦略というものを、今、真剣に考えないと、工学部が消滅してからでは手遅れになってしまいますよ、とクロスカウンターをお見舞いした。
 
他にも国家プロジェクトの無駄をなくせ、など知財戦略から少々外れたトピックスにも飛び火して、特に行政の縦割りが無駄の元凶ですよ、と場外乱闘気味に。
 
たぶん、こんなこと指摘されなくてもわかっておられたかも知れない。
 
 
 
国家プロジェクトといえば、内閣府をでて向かったのがプロジェクトの成果報告会。
 
タクシーで10分ほどの会場へ着いたら誰もいないので場所を間違えたかと思った。
有機ELの劣化機構を探るべく実施しているうちの最新研究成果を報告した。
内容は、
 
ひ・み・つ。
 
6時台のつばさをギリギリ逃してしまったので、午後7時20分のつばさで帰宅したら娘は起きて待っていた。
 
 
かわいいやつや。 
 
と、ようやく一息ついた。 
 
 
 
 
 
 
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2008年10月 1日 (水)

左沢のおじちゃん

 

あの〜、ランキングが動いてます。
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今夕は「左沢(あてらざわ)のおじちゃん」と一部で呼ばれている社長さんプラスワンと懇談会。
山形出身で世界的に活躍している人は、実は左沢出身がとても多い、ということを聞いた。
 
なぜ、左沢かというと、もともとこの地は最上川の中継地点で、たとえば米沢のお米を最上川を下って日本海に持っておく時にここで大きな船に乗り換えたとのこと。
 
川の港やね。
 
だから、いわゆる港町と同じく商売で儲ける人達が多くでて、しかもそういう人達は商才に長け、頭も切れる人達で、しかもそういう人はお妾さんをたくさん持って、優秀な遺伝子をばらまいたのだ。
だから優秀な人材がこの地から輩出されたとのこと。
 
ほほ〜。
 
もちろん今はお妾さんなんておおっぴらに持てるわけでもなく、左沢には花街もなくなったし、今や最上川なんて単なる船下りの観光地であって、左沢にしても港としての機能なんてない。
 
けれでも左沢出身者が第一線級が活躍している今はまだ山形も手遅れじゃないんで、今から知事が決心してその気になれば、少なくとも東北一になれるし、地方自治体(県庁ね)と国が連携すれば山形は世界の中心にもなれる。
 
知事のおっしゃる「世界のふるさと」にもなれるということで盛り上がった。
  
 
 
ぜひとも斎藤知事にも聞いて欲しい会話が慈恩寺近くの料亭でなされた山形の将来を左右するかもしれない重要な会合だったのだ。
 
 
 
 
 
 
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