ドイツの柿
午後遅く、共同研究相手のドイツのB社の研究者がやってきた。
ドイツ人ふたりと、うちの卒業生で社員の渡部、そして日本法人の担当の方の4名様。
うちの博士課程の学生、元山、が英語でプレゼンし、2時間ほど研究室でディスカッションした。
3日前に元山のパワポをチェックした時は、内容だけじゃなくて英語の文法やスペルのミスが目立ち、激怒した。
その効果があってか、きょうは予想を遥かに上回るできで、ちょっとした感動とうれしさを味わった。
やればできるんだなあ、若者は。
もちろん、パワポと発表原稿に手を入れてくれた助教のプーさんの貢献は計り知れないけどね。
ドイツ人二人は、米沢が初めてと言うことだったので、それなら米沢を代表する米牛レストランへ行こうと言うことで「吉亭」に行った。
彼らのリクエストで、シャブシャブをいただいたんだけど、うまいうまい、と箸を巧みに使いこなしながらお肉をほうばっていた。
シャブシャブの名前の由来を、薄くスライスした牛肉は、お湯の中ですぐにwell doneになってしまうので、箸からはずさずに、こうやってシャブシャブするからシャブシャブと言うんだよ、と説明したら納得していた。
真ん中に煙突のあるこの特殊な形をした鍋を、温度が下がらないように表面積を大きくするために、こんな形なんだよと、ドイツ人に説明したら、元山は、この煙突が熱いので、この肌でお肉を焼くのだと思ってました、と愚かなことを言った。
その時は、日本語だったのでよかった。
過日、ケルンの路上で見た柿売りの話をドイツ人にして、実はこれは日本からイタリアに最初に伝わって、それからドイツに行ったんだよ、と言ったら、渡部は実際に食べたことあるらしくて、あまり美味しくないのです、と日本語で言った。
やっぱり、日本のフルーツは柿に限らず、リンゴもイチゴも芸術品なんだなあと言うことで日本人一同納得した。
渡部はドイツに渡って1年経つけど、会うたんびにしっかりして、今では社会人研究者として、どこへ出しても恥ずかしくない程だ。
大学教員を芸術家とすると、彼は管理人の代表作の一つと言える。
二人の優秀な弟子の成長した姿を見て、今夜は出羽桜が格別だった。
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