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2008年4月23日 (水)

地方活性化

 
 
午後のお客さんのうち、お一人は他大学の博士課程の学生さん。
 
テーマが「地域における知識創造とイノベーション・システム」ということで、日本でどうすればシリコンバレーのような科学・技術・産業の結節地となる拠点形成が出来るのか、ということを研究されてる。

だから、理系じゃないの。
 
山形の有機エレクトロニクスバレーについて聞きにこられたんだけど、さすがに前もって随分勉強されてた。
いつも講演会で言ってることだけど、日本の地方自治体のバレー構想は、企業誘致型でこの何十年やり方が何一つ変ってない。
今なら、どうやってトヨタを始めとする自動車関連企業を誘致するか、どこの地方でも同じことを考えてる。
 
山形も、最近ではアホのひとつ覚えみたいに、自動車、自動車、トヨタ、トヨタとまじないのようにとなえてるんだけど、ここが他の地方と違うところは、他に有機ELの産業も生み出そうとしていることだ。
 
これは、山形大学発の白色有機ELの技術をつかって有機EL照明など新しい製品を開発し、それで新しい産業を生み出そうと言うものだ。その為に、実用化研究や製造装置開発、製品開発を行う有機エレクトロニクス研究所を設立した。
 
 
まあ、ここまではご存知だったんだけど、ご存知なかった新しい情報として、
 
バレー構想スタート時の知事(高橋知事ね)はもういなくて、今は、別の人が知事(斎藤知事ね)で前知事ほど有機ELに対して情熱をお持ちじゃない(ようだ)、ということ。
 
有機エレクトロニクスバレー構想の第1フェーズの最初の7年があと2年で終わるので、知事はその次の5年間の第2フェーズの予算を確保しなければならない、ということ。
 
役人と言うのは中央でも地方自治体でも上司から命令されたことしかしないので、結局はトップ、すなわち知事が決断しないと何も始まらないと言うこと。
 
さらに、そんな知事をサポートすべく県議会議員(すなわち民意ね)が有機ELをもっと勉強して、バレー構想を理解することも必要であること。
 
など、が課題ですネ、とお話した。
 
 
さらに、
 
私は県からたのまれて産業活性化のお手伝いをしてるだけで、本来、国立大の教授であって県にはなんの恩もないし義務もない、だから県が有機ELを必要としないというのなら、いつでもバレー構想から手を引きますよ、そして、有機ELを必要とする、私を必要とする他の地方の活性化をお手伝いします、と正直な意見を述べた。
 
 
そして、最後に、地方活性化に一番必要なのは、お金でもなければ研究所でもない、「人」なんですよ、と付け加えた。
 
ベンチャーが盛んなアメリカ、地域がそれぞれ独自の産業を生み出し活性化しているアメリカの地方都市、アメリカにあって日本にないものと言えば、結局はベンチャーを始めたり地域活性化してやろうという情熱のある人材なのだ。
 
ベンチャーマインドを有する大志を抱いた人材と言うのがこの国ではまったく育っていない。
だから、単に予算を確保して研究所を建てただけじゃあ、なんの成果も生まれないのです。
地方は活性化しないのです。
と、もっとも見過ごされている最も肝心なキーポイントを追加した。
 
 
現に、私がいなければ山形の有機エレクトロニクスバレー構想は生まれなかったし、ここは単に、東北六県の一地方自治体で終わっていると思う。
たまたま生まれた突然変異のような大学教授にオンブに抱っこじゃあ、継続的な発展は望めないヨ。
 
 
だから、人材育成こそが今の日本にもっとも必要なことだと思うのだ。
 
 
山形県民のみなさん、そうは思いませんか?
 
 
 
  
 
 
 
 
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