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2007年11月

2007年11月30日 (金)

出張旅費

  
 
ボストンのマリオットホテルを早朝6時半にタクシーで出発して、自宅には翌日(きょうだけど)の夜の10時前に到着した。日付変更線を越えたので、日付が変っているし時差があるので、実質何時間かかったのか計算しないとわからない。 
とにかく、地球の裏側から長い時間をかけて皆無事に帰って来れてホッとした。
  
 
今回は行き先がアメリカなので、行きも帰りも便利なユナイテッドだ。
できるだけ、疲れを残さないように「40才過ぎたらビジネスクラス」と昔から決めていて、今回もそれを実行した。
疲れている時、ゆっくり休みたい時は新幹線もグリーン車に乗るのだ。
  
 
と、こう書くと、一般読者の方々は、大学教授というのは出張旅費をふんだんに持っていて使い放題なのだな、と思われるかも知れない。
 
そこで、ちょっと説明させていただきたい。 
   
まず、大学から各教員に毎年自動的に支給される出張旅費は、たったの数万円である。

 
 
たったの。

 
 
東京に泊まりがけで出張するとそれで終わりかも知れない。
だから、基本的に出張旅費は、教員が自分で外部から獲得した研究費や寄付金から支払う。研究費のない教員は、研究もできないし、出張も出来ない、と、きびしい状況に陥るのだ。
そういう人は結構いる。
  
 
一泊の宿泊代とか、飛行機でビジネスに乗れる、乗れない、など、出張旅費の規定は、各大学によって異なっていて、東大などの大きな大学では、各部局によっても異なるとのことだ。
 
山形大の場合、これが結構厳しくて、
たとえば、国内出張の場合、バスなどの公共交通がある場合はタクシー料金はでない。
だから、地球の裏側から帰ってきて、クタクタになって米沢に到着し、タクシーで自宅に帰ってもこれは自腹だ。
 
米沢のバスと言うのは、一時間に一本ぐらいしかなくて、この18年間一度も使ったことがない、という代物ですよ。
   
新幹線も、外国出張の場合、帰国の便が遅れることもあって、帰りの電車の指定券は前もって買わないのが普通だ。
しかし、きょうのように金曜の夕方とか週末だと普通車の指定券が売り切れで、自由かグリーン席しかない場合がしばしばある。しかし、グリーン席を取ると、その分は自腹になる。
疲れ切って死にそうになってても、自由席で立って東京から米沢まで2時間少しを帰って来いと言うのだ。
 
 
 
 
 
殺す気か…。
 
 
 
 
 
  
じゃあ、宿泊代はどうなのか。
 
欧米の都市部でのホテルはバカ高い。東京どころじゃないのだ。
今回のボストンでのホテル代は、学会割引で格安になってるけど、一泊税金込みで184.42ドル、日本円で約20286円。大学から支給される一泊あたりのホテル料金は決まっていて、確かこれより少なかったはずだ。
 
ニューヨークやロンドンでは、安全を確保でき、ある程度交通の便のいい普通のホテルでも40000円はかかるので、かなり足が出る。
もちろん、その分は自腹である。
  
ロンドンやニューヨークで3泊でもした日にゃ、昼飯3ヶ月は抜かなければならない。
 
 
とにかく、わたしのような年間出張日数が最高で176日にも達するようなウルトラ大学教授は、出張旅費の赤字分だけでも個人負担は相当なものだから、学内の規定がいかに非現実的か実感しているのだ。
  
  
これだけ、教員に金銭的に負担をかけているのもかかわらず、数年前から領収書ばかりでなくボーディングパスの半券の提出を義務づけるようになったし、最近ではホテル代の領収書の提出なども検討していて、その他もろもろの手続きが煩雑になる方向で事務方が動いている。
 
大学の事務は本来教員を支援する立場であるはずなのだが、実は、事務方の手続きを簡略化するために教員の手間が増えているのだ。
あるいは、教員が不正を働いた時に、事務方が責任逃れするために(責任ないけど)、事務手続きを増やすのだ。 
 
 
本末転倒とはこのことだ。
 
 
そこで、
 
教員の立場で言わせてもらえば、どうせここまで手続きを面倒にし、すべての領収書を提出させるのなら、出張でかかった費用全額を支払っていただきたい。
どうせ、自分が調達した寄付金や研究費から支払うのだ。
大学には迷惑も負担もかけない。
 
それに、パソコンで出張手続を入力しているのだから、出張にかかった費用もすべて教員側で入力し、同時に学内便で領収書を事務に回せば、事務方の手続きとしてはそれらを照合するだけで済むので事務処理量も格段に減るだろう。
  
 
研究費に余裕があって、かつ超多忙な教員はグリーン車でもビジネスクラスでもファーストクラスでも乗ればいいし、出張先で時間を有効利用するためにタクシーに乗ってもいいだろう。
ホテルも、駅近く、空港近くの立地条件のいい便利なホテルなら時間が節約できるし、少々高くても研究費で負担すればいいではないか。
 
 
そうじゃないですかねえ。
 
 
大学事務の教員に対する非協力的な態度は、今に始まったことじゃないけど、もう、そろそろ我慢も限界に近づいてるぞ。
 
 
わたしが学長になったあかつきには、まず事務の改革から始めるからね。
覚悟しておいてくれ。
   
   
 
 

 
けど、  

 
 
 
 
  
疲弊しきっている米沢市を改革するために、米沢市長にもならなければならないし、不活性化が進む山形県に活を入れるために、山形県知事にもならなければならない。
 
しかも、この国の教育を改革するために文部科学大臣にもならなければならず、技術立国再生のために経済産業大臣も務めなければならないだろう。
 
う〜ん、考えれば身体一つじゃ足りないではないか。
 
 
 
 
山形大学の事務の改革なんてちっぽけな仕事は結城学長に任せておくか。
  
  
 
 
 
 
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2007年11月29日 (木)

一期一会

 
 
朝、ホテルから会場へ向かっていると、会場の方向から研究室の学生たちがやってきた。
聞くと、発表用のポスターを貼りに行ったら、まだ会場の準備ができてなかったとのこと。
 
普通、ポスター貼りは昼過ぎやから、ちょっと早すぎるやろ、と突っ込んだら、案の定、ポスターを貼って夕方まで観光しようとたくらんでいたのだ。
千葉は、こちらに来ても学会予稿集より「地球の歩き方」を読んでる時間の方が長い。
 
困ったもんだ。
 
午前中のセッションでは、「電極/有機界面での電極材料の仕事関数の変化」についてジョージア工科大のBredas教授の招待講演が非常に興味深かった。
教授は、過日フランスで開催された国際会議の主催者でもあり、来年のジョージアでの国際会議でも基調講演も頼まれている。
もともと、理論家で化学屋の管理人とは分野が違い過ぎて、話をする機会はないのだが、フランス以来意気投合してしまった。
 
出会いは大事にしないといけない。
 
昼食は、フロリダ大のSo教授と軽くタイ料理を食べに外へ出た。
So教授とは長いつきあいで、彼が米国モトローラ社の研究員時代、わたしが技術顧問で指導に行ってた時からの仲だ。
今回のMRSでは、太陽電池のセッションがブレークしていてスゴイ参加者で、有機太陽電池の方式について、彼の持論を聞いた。
 
 
午後は、いくつか研究発表を聞いた後、買い物にでた。
会場近くのNewbury Streetには、小洒落た店が並んでいて、「Fresh」という化粧品メーカーの出店もある。妻依頼の「Soy Face Cleanser」を購入。これは、日本国内ではネットでも売ってなくて、前回もニューヨークで直接仕入れたのだ。
 
運び屋の大学教授だ。
  
 
(写真)かわいい幼稚園児の集団。Newbury Streetにて。
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Fresh
 
 
最後の晩餐かつ学会の打ち上げは、東京大の染谷隆夫准教授も誘って、みんなでチャイナタウンの「East Ocean City」へGo! 染谷先生は、我々が発表した「大面積プロセス」のシンポジウムを務められ、ずいぶんお世話になった。
 
お疲れさまでした。
 
 
Photo
 
 
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染谷先生とは、6〜7年前に、アメリカのベル研究所に研究員として留学された時に、ベル研の知り合いを紹介させていただいた。
その後、スクスクと成長され、いまやフレキシブルエレクトロニクスの分野では第一人者だ。
 
なんでも、染谷先生は、生まれも育ちも赤門から半径500メートル以内だそうで、チャキチャキの江戸っ子かつ生まれもっての東大なのだ。
なにせ、三四郎池で産湯を使ったらしい。
  
全員、本格中華に大満足し、最後のお勤めであるポスターセッションの会場に向かった。
 
 
(写真)真剣に説明する千葉。
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(写真)変わったポスターを発見。
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(写真)どうも、スポンサーの了解がとれてなかったようだ。
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学会にはいろんな人が集る。
友人、旧友、共同研究者、ライバル、教授、学生、切れ者、バカ者、知らん人。
 
 
出会いを大切にしてよかったと思うきょうこの頃である。
 
 
 
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2007年11月28日 (水)

英語力

  
 
学会2日目の朝一の招待講演は、GE社の照明用白色有機ELの話だった。
日本とヨーロッパは、低分子有機ELで高性能化を突き進んでいるのに、アメリカのGEだけが、フィルムを巻き取りながら、低コストで製造する方法を検討している。
 
しかし、発表内容は3年前からほとんど変わってなくて、がっかり。
進展がないのか。
隠しているのか。
いずれにしろ、研究者としては同じ話を3年も続けるのは恥ずかしいことである。
 
午前中、おもしろかったのはプリンストン大のSturm教授の発表だ。
有機ELを駆動するには安定性が不十分だったアモルファスシリコン(a-Si)のトランジスタ(TFT)が安定化できた。ソニーの11インチテレビは安定な低温ポリシリコンTFTを使用しているが、大型化は難しい。 
しかし、今回のSturm教授の方法を用いれば、大型液晶で用いられているa-Si TFTを使用できるので、一気に大型化が可能になった。
40インチクラスも射程に入ったぞ。
 
待ってろ、液晶。
  
昼食は、UCLAのYang教授のお誘いで、日本から来た友人のD社のMさんを連れて一緒に中華街へ繰り出した。Yang教授とは、家族ぐるみのつきあいで、もう14〜5年になる。
最近では、有機太陽電池の研究でいい成果を上げていて、「Solarmer」というポリマー太陽電池のベンチャーにもかかわってるそうだ。
あいかわらず元気がいい。
  
注文はYang教授におまかせで、当地の名産であるロブスターなど、好物が並んだ。昼間ッから、Big Dinnerじゃないか。
 

(写真)East Ocean City:25-29 Beach St.
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午後のセッションは、有機トランジスタの大家であるペンステート大学のジャクソン教授の招待講演で始まった。有機半導体の成膜法を真空蒸着から溶液塗布法にシフトし、いい成果を上げている。
 
さすがだ。
 
その次が、当研究室のピース、いやホープの中山健一准教授だ。
大御所の次という発表順は主催者側が内容を評価してのことだろう。
その期待に応えて、十分発表練習したことがうかがえる熱のこもったスバラシイ講演だった。
英語が上手じゃなくても、本気で何度も練習するとうまくできる、という、いいお手本を示してくれた。
 
ただ、講演時間が若干長すぎて、質疑応答の時間がなかった。
ときどき時計を見て時間調整するとか、口笛吹くとか、鼻歌歌うとか、講演中に心の余裕を持つことがこれからの課題だ。
 

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夕食後、井口と笹部はポスター発表を行った。
ポスターの前に立ち、やってくるお客さんとディスカッションするのだ。
ライオンが千尋の谷へ子ライオンを突き落とすように、助け船は出さない。
 
これも彼らのため、
親心だ。
 

(写真)笹部
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(写真)井口
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夕食は学生たちのリクエストで、ステーキを食べに行った。
「Capital Grill」は、本格的なステーキハウスで、会場からも近い。


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千葉は、ステーキハウスと聞いてジーパンにブーツを履いてカウボーイハットをかぶったいかついアンちゃんがいるようなワイルドな雰囲気の店かと思ったらしいが、都市部でステーキハウスと言えば、格式高いレストランなのだ。

客層はビジネスマンが多くて、皆スーツを来ている。千葉のように英文字の書いてあるシャツを着ているのは、家族連れの小学生の男の子ぐらいだ。

恥を知りなさい、恥を。
 
 
(写真)浮いてる千葉
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ウェイターが注文を取りにきた際も、千葉はなんでも「イエス」、「イエス」と返事するもんだから、大根おろしに似たリンゴをおろしたようなグチャグチャした物体がでてきた。

責任とれ。

メインは当然お肉。
20オンス(567グラム)のステーキを注文した。
これを食べると確実に、間違いなく、体重が567g増えると言う途方もなくアメリカンな食べものだ。
 

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中山准教授は、講演を終えたので晴れ晴れとした気持ちでワシワシと肉を切っては口に運んでいる。見ていると、千葉が降参して投げ出した分まで平らげた。
750gほど体重が増えたに違いない。
 
 
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食事をしながら、レストランに来る時には電話で予約を入れること、英語がわからないからと言ってなんでもハイハイ返事しないこと。ワインのテイスティングの仕方、そして最後にはお勘定の支払い方からチップのあげ方まで伝授してあげた。
 
ところが、これだけ美味しいものをいただき、教育的指導もしてもらい、英語の勉強もできたのにもかかわらず、精算の際に、井口がお金持ってません、なんて言い出した。
 
お前は無銭飲食常習犯か!
 
とりあえず、親代わりの指導教員であるわたしが立て替えて事無きを得たが、もし私が性悪のxx先生のような人間だったら、お前は1日皿洗いやで。
 
 
(左)笹部、(右)無銭飲食の井口(アイス食ってる場合か!)
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英語力の前に、まず社会人としての常識を身につけて欲しいと思ったきょう一日であった。
  
 
 
 
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2007年11月27日 (火)

同期の桜

 
  
発表後の昼は、ピザ。
とりあえず、会場近くで雨に濡れないモールの中。
 
 
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夕食は、ダウコーニングの鈴木さんとタイ料理店へ。
最近、アメリカではタイとかベトナム料理店が増殖中だ。
 
一般的にアメリカのタイ料理は、辛くなく、甘い。
けどここは、それなりにピリッとしていて、全体的に上品な味に仕上がっている。
さすが、グルメ研究家の鈴木さんだけのことはある。
 
 
(写真)Bangkok Blue (コンベンションセンターを出て、Boylston streetをダウンタウンの方向へ徒歩約3分) 
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鈴木さんは、このブログをこまめにチェックされていて、きょうも最初に一言、「千葉君はどなたですか?」
 
そう、米沢駅での千葉の傍若無人ぶりは、アメリカまで伝わってるのだ。
タイビールを飲みながら、鈴木さんに説教していただいた。
 
最近の若者は、なっとらん!
 
 
 
話題は、クルリンパと変わるけど(キッコか!)、鈴木さんと戦時中の特攻隊の話になって、気がついた。
どちらの父親も「陸軍士官学校」出身なのだ。
しかも、驚いたことに第59期生の同期だ。
 
59期生と言えば、「ごーきゅーかい」と言って、結束が固い。
政治家では梶山静六氏がそうだ。
父の葬儀の際にも、59会のメンバーが、参列してくれて、校歌を歌って見送ってくれたのだ。鈴木さんのお父さんの際にもそうだったらしい。
間違いなく、父と鈴木さんのお父様は同期の桜で、親しい仲だったと思う。
 
これも縁。
 
 
 
小雨の降るあの日を思い出した。
 
せめて、夢で逢えたら、と今でも亡き父を想う。
 
 
 
 
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学会発表

  
 
一般読者は知らないかも知れないが、大学教授や企業の研究者が、研究成果を所属する学術学会で発表するのが学会発表だ。この場合、学会といっても宗教団体とは関係ないので、勘違いしないでいただきたい。
  
MRSというのは、「Materials Research Society」の略で、邦訳すると材料研究学会かな。材料とか、それを用いたデバイス、あるいはその製法などを扱う学会。日本には「応用物理学会」があって、内容が一番近い。
 
有機ELや有機トランジスタなどの、有機半導体という新しい材料を使った新しい半導体デバイスを扱うので、MRSでは、ずいぶん前から有機EL関係の研究発表が多くあって、この10数年ずっと参加してる。
 
春と秋に会議が開かれて、春はサンフランシスコ、秋はボストンで開催されるので、常連はこれらの土地には毎年足を運ぶことになるのだ。
だから、今回のボストンも10数回目だ。
 
 
Mrs
 
 
初日のきょうは、朝8時にセッションが開始。
 
…早いで。
 
最初は、米国デュポン社の塗布型有機EL素子の招待講演だ。
化学メーカーの、材料の研究なのに、材料の構造が一切出てこず、効率や寿命の数値ばかりだ。
 
化学屋の管理人にとっては、フラストレーションが溜まった。
 
化学メーカーの発表はこういうのが多くて、聴衆にとって得るものは一切ない。いわゆる、commercial talk、自社製品の宣伝でしかないのだ。
  
実は、日本国内にもこういう化学メーカーがあって、そのようなメーカーは、産業界には貢献しても(と言っても、自社の利益のためだけど)、学術的には貢献しない。
大学に対しても、研究のための材料を提供しないし、非協力的な場合が多い。
実名を挙げたいけど名誉棄損で訴えられるかも知れないので、今はしないけど…。
  
  
話がそれた。
 
自分の出番は、9時45分なので、いくつか前座(失礼!)の講演を聞いてからの登壇。
塗布で成膜できる有機EL材料に関する最新の研究成果を発表した。
立ち見がでるほど盛況だ。
 
15分の研究発表だから、あっという間に終わった。
自分で言うのもなんだけど、ほぼ完璧で、見ていたうちの学生にもいい手本になったことだろう。(普通、自分で言いますかね)
やっぱり、先生というのは生徒にお手本を示さなければならないのだ。
 
ときどき、外国の学会発表で、原稿を読む日本人を見かけるけど、そう言う輩は研究者としては二流だ。
一流の研究者というのは、研究成果がトップクラスで、かつ、それを伝える術にも長けている人のことを言う。
プレゼンのうまいアメリカ人だって、影でキチンと練習をして学会発表に挑んでいるのであって、原稿丸読みは、結局は「発表練習をしていない」ということの証明でもあり、それは聴衆に対して、極めて失礼なことだ。
  
だから、そのような原稿を読む研究者には、心の中で「二流」の烙印を押しているのだ。

フッフッフッ。

いままで、5人くらいいるぞ。
 
ここで、実名を挙げると名誉棄損で訴えられるかも知れないので、しないけどね。
 
 
うちの学生にとっては、飛行機ばかりじゃなく、初めてのことが続く学会発表である。
 
  
 
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2007年11月26日 (月)

ボストンから

  
 
現地時間の午後10時、ようやくマリオットホテルにチェックイン。
米沢をでて約23時間も経過している。ほぼ丸一日だ。
 
とりあえず、ホテルのスポーツバーで、無事の到着を祝ってビールで乾杯。
ちょうど、地元のフットボールチームの中継をやっていて、うるさいやら騒がしいやら、いきなりアメリカンな雰囲気と食事で、外国旅行初心者には少々刺激が強すぎるようだ。
 
ピリ辛のバッファローウィングがビールによく合う。
 
 
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管理人城戸と学生たちは22階の高層階を予約。どうも、XXと煙は高いところを好むようだ。
中山准教授は低層階の6階に部屋を取っている。実は、昨年火災報知器を鳴らし、階段で一階まで降りた経験を生かしたようだ。
 
ドアを開けっぱなしでシャワーを浴びて、湯気で火災報知器が鳴ったらしいのだが、本人はかたくなに否定している。
 
とにかく、木曜まで問題なく過ごせれば引率係としてはうれしい。
 
 
合掌。
 
 
  
 
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シカゴにて

  
 
昨日の記事は成田空港の搭乗ゲートからアップした。
今、乗り換えのためシカゴの空港にいるんだけど、2時間近く時間があってヒマだ。
 
 
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出発前はいろいろあったけど、予定どおり米沢を発って、成田空港駅にも予定どおり到着し、出国手続きもスムーズで、搭乗ゲートまで結構早く着いた。
そこで、ちょっと遅い昼食を食べにみんなで寿司屋へ。
 
混んでたけど、ちょうどテーブルが空いた。
ここは、教授らしく仕切り、最後の晩餐ならぬランチということで、ビールとにぎり寿司を気前よく振る舞った。
注文した寿司を待ちながら、落ち着いて店内を見渡すと、我々以外はすべて外国人だ。上手に箸を使いながら寿司をうまそうに食べてる。
 
 
(写真)並寿司。ドイツ人は醤油に寿司を浸す、とか、台湾人はワサビを山ほど使う、とか、同じ寿司でもお国によって食べ方が違うのです。
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(写真)飛行機が初めての千葉(左)と井口(右)。もちろん、外国も初めて。
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今回は、デスティネーションがアメリカなので、ユナイテッド航空(UA)の旅だ。
この会社は破産しかかったり、スチュワーデスさんは普通のオバハンだったり、機内食は大学生協食堂以下だったりして、なにも期待するところはない。
 
 
…けど、今回は驚いた。
 
まず、機内食を見ていただきたい。
 
 
(おつまみ)いつもどおりです。
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(前菜)ソバはおいしいとは言えないけど、ANAよりまし。
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(主菜)びっくりや。
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(デザート)このアップルケーキは甘すぎずおいしかった。
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なんと、お茶椀に御飯が盛られて出てきたのだ。
これまで、国際線は何十回と経験して、ピンからキリまで知ってるけど、ここまで本格的な和食は初めてだ。
 
前菜のソバもANAのソバよりは、おいしいんじゃないか。
全体的に、まあまあいけるで。
努力の後がうかがえるので、総合評価はちょっと甘いかも知れないけど70点。
 
う〜ん、サプライズやな。
 
前回のANAでは不可能だった機内でのパソコン使用も問題なくて、講演の準備も終わった。
あとは、もうちょっとチャーミングなスチュワーデスさんがいて、バニーちゃんの格好をして、ウッフンなんて言いながらウィンクしてくれれば、文句ないんだけどなあ。
 
ちょっと、贅沢言いすぎか。
  
 
 
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2007年11月25日 (日)

ボストンへ

 
  
昨日、午後遅く、妻が娘をバレー教室に送ろうとしたら、車の調子がおかしい。
エンジンがスタートしないのだ。
この車は、気に入っていてもう10年目に突入している。
 
バッテリーがあがったのかと、私の車のバッテリーでジャンプスタートを試みるが、セルモーターは回るけどエンジンがかかる気配がぜんぜんない。仕方なく、トヨタの車じゃないんだけど、いつも利用するトヨタの店に電話して取りにきてもらった。
  
検査して故障の状況がわかり次第、電話するようにとお願いしたが、閉店時間を過ぎても連絡がない。明日から妻の車がないと困った状態になるので、ちょっとあせった。
けど、たいていの場合「連絡がないのはいいニュース」なのだ。
  
今朝、8時半から開店していると聞いていたので、開店直後に電話すると、電話にでた女性が、「サービス部門の対応は9時半からです」、と木で鼻をくくったような返事をした。「申し訳ございません」とひとこと言って欲しいなあ。
 
こっちは、ちょっとヤバい状況なんですけど。
 
忙しい朝が始まった。
 
まず、9時に始まるソロバン検定(3級だよ)に娘を連れて行かねばと、妻と二人で娘を私の車で送って行った。この一週間はうちで特訓を重ねていたので、鼻歌などを歌い娘は余裕をかましている。
 
会場に着いたら、トヨタから携帯に電話があって、どうもプラグに火花が飛ばなくて、本格的な修理が必要とのこと。
一週間ほどかかるかも知れません、なんて平気でおっしゃる。
 
誰だ、「連絡がないのはいいニュース」なんて言ったのは。
それがわかってりゃ、昨夜のうちに連絡して欲しかった。こっちは、午前中に引き取りに行って、一件落着と思ってたんだから。
 
とりあえず、代車を準備してもらうよう伝えて娘を検定会場で下ろしてから、その足で妻とトヨタへ向かい、カローラを借りて帰った。
妻は、自分の車と勝手が違うカローラに少々戸惑い、ウィンカーをだそうとワイパーを動かしたりしている。しかし、ハンドルが軽い、とか、カーステの音質が自分のよりいい、とか、CDが使える、とか言ってるので、相性は悪くなさそうだ。
この一週間、仲良くやってくれ。
 
しかし、トヨタももうチョビッとでいいから客のこと考えてサービスして欲しい。販売台数世界一だからといって慢心は禁物ですぞ。
マツダ程度の売上台数しかないBMWでも、カユイところに手が届く様なサービスするんだから。
  
そんなこんなで、10時過ぎに、検定の終わった娘を私の車でピックアップし、自宅へ連れて帰り、その足で米沢市長選の投票に行った。一応、国家公務員みたいなもんなんで、特定の候補者を表立って応援出来ないのがもどかしい。
 
自宅に戻るやいなや、妻のカローラに私の旅行カバンを積み込んだ。
そして、まず娘を絵画教室に連れて行く。遠藤浩平という郵便局を退官された画伯が、絵画教室を開いておられ、最近、娘が通い出した。
 
その足で、米沢駅まで送ってもらう。
実は、きょうから金曜まで今年最後の外国出張なのだ。

だったら、妻の車がなくとも、代車じゃなく私の車を使えばいいじゃないか、と読者の方は浅はかにも思われるだろうが、夫が愛人のように大事にしている車を万が一にも傷つけては大変だわ、と妻が言うので代車を借りたのだ。
自慢じゃないが、私は妻の過ちをこれまで非難したことはない。その逆は130回くらいあるけどな。
  
無事、米沢駅に着くと、同行する中山准教授、学生の千葉、井口、そして博士研究員の笹部がぞくぞくと到着した。
みな、ボストンで開催されるMRS(Materials Research Society)学会で発表するのだ。
 
成田空港までの切符を買おうとすると、連休最終日で混んでいて、米沢から福島まで指定が取れなかった。そのことを学生に告げると、千葉は「一週間前にどの列車に乗るか伝えたじゃないですか」と、私を責める。
 
お前までオレを責めるのか。
 
大学教授がどれだけ忙しくて、新幹線の切符を前もって買うことなど出来ないことを知らないとは世間知らずなヤツだ。
 
それに、もし私が学生で、研究室の教授と旅行する時に、先生に席がなければ、「私の席にお座りください」と指定券を差し出しただろう。
世間知らずにプラスして常識も知らないようだ。
 
今どきの若いヤツはなっとらん。
 
 
車の故障といい、今回のボストン旅行、幸先悪いな。
 
 
 
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2007年11月24日 (土)

エンジニアの幸せ

  
  
理工系の大学教員にはいろんなタイプがある。
 
基礎研究を黙々と続ける研究者タイプ、実用化を目指す技術者タイプ、講義に燃える教育者タイプ、大学や学会などの組織の「長」を目指す政治家タイプ、そして何もしない、できない社会不適合者タイプ。
 
本ブログの管理人城戸は、中小企業の町、東大阪で生まれ育ち、遺伝子に「ものづくり」が刻み込まれた技術者タイプだ。自分では、社会不適合者タイプではないと信じている。
 
だから、自分の研究が実用化され、多くの人が豊かになり幸せになるのを夢見ている。
それが研究者としての幸せでもある。
 
 
 
今から20年ほど前、博士号を取得すべくアメリカに留学していた時、研究室の指導教官であるヨシ・オカモト教授に、よく言われた。
 
「城戸君、研究者やったら、世界をグラグラッと揺るがすような発明をせなあかんで。」
 
プラスチックを電気で光らせる。
下敷みたいな薄いプラスチックがテレビになる。
これが実現したら、世界が変わると思い有機ELの研究に飛び込んだ。
あの当時、旧帝大では大御所の先生方が有機ELの最先端を走られていた。
 
負けるものかと、無我夢中の18年。
今や、多くの教え子たちが企業の研究所でディスプレイを開発してくれている。
 
 
ちょっと、夢がかなった様な気がする。
  
 
  
きょうもそんな卒業生からメールをもらった。
 
 
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日 付:2007年11月24日
差出人:ソニーの「ガッツ吉崎」
 
 
ブログ読みながらまた涙出てきました。本当にありがとうございます。
 
今日もお店で接客してたら、お客さんが『わぁ!うすっ!ちょースゲー!』って感動してて、それ見るとめちゃくちゃ嬉しくて。
一般のお客さんももちろん大勢いらっしゃるのですが、たまに『これが世界初の有機ELテレビです』って接客を始めると、『えぇ、知ってます。私もこれに携わってるんですよ。』って言うお客さんが何人かいたりして。話を聞いてみると真空蒸着機メーカーの人だったり、蒸着マスク作ってる人だったりして、みんな店頭に並んでるって新聞で読んだりして見に来てくれて、家族に見せてるんですよ。『これお父さんが携わってるテレビなんだぞぉ』とか、奥さんに『なっ!綺麗だろ!すごいだろ!』って少年みたいな顔して嬉しそうに。それ見ると俺も泣けてきて、ほんと色々な人が力を合わせて長い年月がかかってやっと出来てるんだなぁって実感しました。このたった11インチの小さなテレビが、有機EL業界のみんなに誇りと勇気を与えて、また夢を膨らませてくれてるんだなぁって強く感じました。
 
エンジニアの卵として、お客様があんなに驚いた顔して『すっごい!綺麗ねぇ!』って感銘して下さってるあの笑顔を目の当たりにすると、エンジニアの幸せってこういうことなのかぁって鳥肌立つほど強く感じました。
 
これから自分が携わった商品でみんなをあんな笑顔してやれるように、一日でも早く一人前のエンジニアになるべく日々精進致しますので、今後とも宜しくお願い致します。
 
 
Photo
 
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今どきの若者も捨てたもんじゃない。
 
  
 
 
 
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2007年11月23日 (金)

ガッツ吉崎

 
 
昨日、記念すべきソニーの有機ELテレビが発売になった。
ソニーの前CEOである出井さんとお目にかかった日に発売とは、なんたる偶然か。
 
ネット販売だけじゃなく、ヨドバシカメラやコジマなんかの量販店でも売り出すとは、予想以上のソニーの力の入れ方だ。
新聞やネットでも報道されていて、11インチのちっちゃいテレビだけど、大きなニュースになった。
 
(産経新聞) 
Photo
 
 
以前、紹介したように、うちの卒業生が二人、ソニーにお世話になっている。
最近、その一人、吉崎が、もう一方、黒瀧、にあてたメールを入手した。
 
 
吉崎→黒瀧- - - - - - - -
 
自分は運がいいっす!!今俺がいる量販店にXEL1が入ってきます!
しかも、店頭に展示するセットを自分で全部組んで、設置まで全部させてもらえる事になりました!!!
たぶん俺、設置しながら泣いちゃうと思います(;_;)
高校時代の想いとか、研究室時代のこととか一気にオーバーラップしてきて、前が見えなくなりそうです。
幸せすぎる(*´∇`*)
 
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この4月からソニーに入社して有機ELの開発に携わる彼は、販売実習としてコジマに実習に行ってるけど、ちょうど有機ELテレビの発売日に重なったようだ。
 
高校の時、テレビで城戸と有機ELを見て、鹿児島から山形大に進学する際に、両親に土下座までした。念願のソニーに入社出来て、しかも先輩黒瀧の作った有機ELテレビを売ることが出来る。
 
しあわせ者やで。
 
それに、こんなに会社と自社製品を愛するソニー社員は他にいるだろうか。
幸せなソニー、そしてガッツ吉崎。
 
これからもがんばれよ。
 
指導教官として、こんなにうれしいことはない。 
  
  
 
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2007年11月22日 (木)

クオンタムリープ

  
 
昨日、妻の車のタイヤを冬用に交換すべく餃子屋「江戸久」近くのENEOSに行った。予報どおり、この二日間、雪は降らず路面にはアスファルトがでている。

「タイヤ交換の山場は越えました?」
と聞くと、
「ええ、越えましたよ。でも、明日はまた20〜30センチ積もりますから、これから駆け込みで交換に来られるでしょうね。きょう、交換しない人はかなり勇気ありますよ。」
なんて、店の人がおっしゃる。
 
管理人城戸、見かけによらず小心者で、30センチの積雪の中をノーマルタイヤで突っ走る勇気なんぞ持ち合わせていない。
即効で家に帰り、自分の車を引っ張り出してスタンドに駆け込んだ。
  
明けて、今朝、目が覚めると、お兄さんの言うとおり、雪がしんしんと降っていて、すでに20センチほど積もっている。
東京出張なので、ノーマルタイヤだったら駅までタクシー呼ぶとこだったけど、こんな朝に限って混んでいてなかなか来ないのだ。だから、昨日のタイヤ交換は大正解だった。
おかげさまで、駅まで予定どおりに到着。いつもどおり朝食のサンドイッチと野菜ジュースを買う時間もあった。
 
野菜ジュースは、いつもカゴメの「野菜一日これ一本」なのだ。
こんなのが隣に並んでいると、他のジュースでは野菜量が十分ではないのかも知れない、と客は思う。ベタだけど、なかなか良く出来たネーミングなので、だまされたつもりで、いつも買ってしまう。
  
サンドイッチと野菜ジュースの入ったコンビニ袋をぶら下げて、プラットホームで知り合いに挨拶なんてしていると、7:42分発の「つばさ」は大雪にもかかわらず、たった2分の遅れでホームに滑り込んできた。
  
 
Photo
 
 
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車中、20人ほどの団体のオバハンが騒ぐのにイライラしながら、マックのKeynoteでプレゼンの準備。周辺の座席を取り囲むオバハンたちは、チョコや飴ちゃんやクッキーなんかをどうぞどうぞ、なんて言いながら配っているんだけど、間違って私に指し出すようなことはない。

ケチ。
 
マックのバッテリーが切れかけた頃、予定どおり、東京駅着。
ここのところ、「つばさ」の悪口を言ってる管理人だけど、「つばさ」の雪に対する対策は万全で、大雪でも大幅に遅れることなどほとんどない。
頼れるヤツなのだ。
  
えらい、えらい。
 
そう言えば、この15年間ずいぶんお世話になったなあ。
ほんとは、「つばさ」ちゃん、可愛さ余って憎さ100倍なのだ
 
これからもがんばれよ。
 
 
 
ところで、

きょうのお仕事、東京駅近くの「クオンタムリープ」社で、「有機ELの現状、課題、将来」についてショートプレゼンを行い、スタッフの方々とディスカッション。
ここは、オフィスからの眺めが素晴らしい。
 
 
Photo_3
 
 
スタッフといっても、お一人は代表取締役の出井伸之さんだ。ご存知、ソニーの前会長兼グループCEO。現在でもソニーのアドバイザリーボードの議長を務めておられる。
 
大型有機ELテレビ実現に向けての課題およびソルーション、ソニーの今後の有機EL事業のあり方、方向性、のみならず国内の産学連携の問題点についても話し合った。
大学教授と大企業のトップ、まったく異なる分野で生きてきた二人だけど、その考え方は見事なまでに一致した。
 
頭の回転の早さ、筋の通った考え方、そして信念をお持ちで、しかも人のアドバイスには耳を傾けられる。
さすが、ソニーのトップを張った人だけのことはある。
 
おもしろいことに、ソニーの有機EL事業の今後の展開について、個人的な意見を申し上げたところ、まったく同じお考えをお持ちであった。
 
驚いた。
 
この方向性で進むと、ソニーという会社は、少なくともあと100年はテレビ業界をリードできると思う。
内容を公開すると世の中びっくりしてクオンタムリープしちゃうので、控えさせていただきますが…。
  
 
再会を約束して、会社を後にした。
  
 
Photo_4
 
 
 
 
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2007年11月21日 (水)

大型テレビは「売ってはいけない」

 
 
今朝の日経産業新聞は、1面から有機ELだ。
発売間近にせまったソニーの11インチテレビがメインサブジェクトで有機ELテレビメーカー各社の取り組みが紹介されている。
 
けど「ニュース」と言うほどでもないな。
 
むしろ、気になったのは、昨日、東海道新幹線「のぞみ」N700系に乗った時に、手にした「Wedge」の記事だ。
 
 
N700
 
 
Wedge


本題に入る前に、N700系を紹介しておくと、これはJR東海自慢の最新の車両だ。客の立場に立って考え抜かれ、設備が行き届いてる。
シートはゆったり、ヘッドレストも人間工学に基づいて設計されており(たぶん)、快適な空間を提供している。
これを銀座の高級クラブ(行ったことないけど)のソファとすると、山形新幹線「つばさ」のシートは、米沢のカラオケスナック(行ったことある)の椅子だ。
 
比較にならない。
 
さらに、うれしいことに、パソコンや携帯の充電用に電源が準備されている。
昨日のブログも帰りの「のぞみ」で仕上げた。
24時間戦闘態勢の大学教授にとっては、強い味方ができた。
 
頑張らなあかんで、JR東!
 
 
さて、「Wedge」。
 
「NZの省エネ対策で、薄型テレビが規制される?」と気になる見出しの記事が。
ニュージーランド政府が、省エネ対策のため消費電力の大きい液晶やプラズマなどの大型テレビを規制する方向で検討にはいったのだ。消費電力に基準を設けて、それを上回る製品は輸入できない。
大型テレビは「売ってはいけない」のだ。
同国では、すでに家電製品について消費電力量による使用許可制を導入しており、冷蔵庫やエアコンなどについては基準がある。
 
大型テレビが安くなって普及するのは国内の産業活性化にもなって、喜ばしいことだけど、消費電力量が増大して、省エネに逆行してはならない。
 
 
そこで提案。
 
次の写真を見て欲しい。
これは、先日開催されたFPDインターナショナルで展示された液晶と有機ELのデモ。
 
右が26インチの液晶ディスプレイ。
この映像は映画「キングコング」の一シーン。
消費電力が66W。
真っ暗な映像でも、バックライトを全点灯させるので、66W。
いかに光を無駄に使っているかわかります。
 
 
Cmel
 
 
左が25インチの有機ELディスプレイ。
同じ映像で、消費電力がたったの2W。
必要な部分しか光らせない有機ELの最大の特徴だ。
  
もちろん、映像によって点灯率は変化するけど、一般的な動画だと点灯率は20〜30%。
常時100%点灯の液晶より、いかに光の利用効率が高く、無駄のないディスプレイかよくわかる。
 
さらに、発光材料が現在の「蛍光材料」から、開発中の「高効率リン光材料」に代われば、発光部分での消費電力は、ディスプレイを駆動するのに消費する電力に比べて無視できるくらいにまで小さくなる。
 
だから、有機ELは発光型でコントラスト比が高く画質が美しいばかりじゃなく、超スーパーウルトラ低消費電力テレビでもあるのだ。
 
 
今後、間違いなく、先進国ではニュージーランドのような国が増えるだろう。
そうなれば、今の液晶やプラズマは販売できない。
千億単位で投資を続ける薄型テレビメーカーは、一気に市場を失うことになる。
 
逆に、これはビジネスチャンスでもある。
消費電力の低い大型有機ELを開発し、市場に投入すれば、一気に市場を占有できることになる。
 
しかし、もし韓国や台湾のメーカーが、いち早く市場投入することになれば、国内のシャープや松下、ソニーなどテレビメーカーは壊滅的な打撃を受けるだろう。
 
もはや、大型有機ELディスプレイの開発は、国策として推進すべき段階にきているのだ。
経済産業省には、ぜひとも大型の大型有機ELディスプレイのプロジェクトを立ち上げることを提案したい。
 
 
そう思いませんか?
読者の皆さん。
 
 
 
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2007年11月20日 (火)

職人技

 
 
きょうは、大阪で講演だ。
人気大学教授は東へ西へ忙しい。
 
大阪駅に昼時に着いたので、まずは腹ごしらえ。
久々の大阪なので、ご当地のB級グルメを求めて梅田の食堂街へ出動。
ここは古き良き(?)大阪独特の雰囲気をいまだに残している。
 
 
Photo
 
 
大阪生まれの管理人だけど、久々にお好み焼き屋の暖簾をくぐった。
「さくら」は、カウンター席がメインのちっちゃなお店。歌って踊れるサラリーマンの「パオパオじょうじ」さんもおすすめの店だ。
 
メニューを眺めると「タマゴぶっ掛け焼きそば」と言うのが目に入った。しかも、「おすすめ」のマーク入りだ。
歩く好奇心と呼ばれる典型的サイエンティストとしては、見逃す訳にはいかない。
 
「タマゴぶっ掛け焼きそば!」
と、何度も来た常連さんのようにぶっきらぼうに注文した。
 
ヒマなので、鉄板カウンター越しに料理人を見ていると、この腕さばきがスバラシイ。
まず、後から注文のはいった隣のサラリーマンのモダン焼きを調理し始めた。みじん切りキャベツ入り小麦粉ドロドロ物体を鉄板の上に広げ、すぐさま小さなマゼマゼスプーンで平らにならす。
ならし終わるや否や、隣で焼きそばを炒め、ソースで味付けする。
その焼きそばをコテを使って半ドロドロ物体の上に。
引き続き、豚バラ肉に火を通し、その上にタマゴを乗っけたと思ったら、ドロドロの本体を、これまた素早くコテでひっくり返しながらかぶせた。
 
最初、先に注文した自分の「タマゴぶっ掛け焼きそば」は、ひょっとして忘れられたのかとちょっと心配になったんだけど、途中から同時進行でスキを見つけながら隣の鉄板で豚肉とキャベツを炒め出した。ソバ投入、ソースで味付け後、なんとアルミの雪平鍋の中に焼きそばを投入。中には溶卵が入っていて、ここで全体にからませる。そして、再度鉄板に戻したら、スパニッシュオムレツの要領で、少しだけ火を入れた。
最後に、マヨネーズ少々と青のり、ベニショウガを乗せて出来上がり。
目の前に、巨大なコテで空中平行移動してきた。
 
 
Photo_2
 
 
隣のモダン焼きも、数分後に焼き上があった。
 
いや〜、
この一連の、まったく無駄のない動きはお見事。
お好み焼きは、火を通すのに時間がかかる。だから、先に調理を始め、空き時間を使って焼きそばを仕上げる。
決して、先に注文の入った焼きそばには手を出さないのだ。
しかも、料理人のオジサンは動き続け、1秒の無駄もなかった。
 
 
実は、管理人、学生時代に西武新宿線沿線のジョナサン鷺宮店の開店当初のメンバーとして働いたことがある。
もちろん厨房で、料理人として。想像できないかも知れないけど。
 
もともと、有機合成を行う化学者は、料理好きが多い。
フラスコ振って、加熱したり、冷やしたり、時には爆発させたり。
料理といっしょ。
こういうのが本能的に好きなのだ。 
 
だから、バイトも趣味と実益をかねてファミレスを選んだ。
最初に教えられたのは、同じ伝票の料理はすべて同時に出すこと。
各料理、調理時間を逆算して長い順からとりかかる。重要なのは時間を有効利用して、無駄な時間を作らない。すべての料理が最短時間で、しかも同時にでき上がる。
5〜6種類の料理なら同時進行、パラレル処理なのだ。
 
研究も同じ。
 
自分で言うのもなんだけど、わたしのような優秀な研究者は、いくつかの実験を同時進行させる。
しかし、悲しいかな、最近の学生には、一つの実験を終わらせないと次に進まないシリアル処理しかできないのが増えた。
 
だから、 
そんな学生を3ヶ月ほどここで修業させて性根をたたき直す、というのは名案だ。
研究成果も倍増まちがいなし。

ただ、理工学研究科大学院生のインターンシップ先として「お好み焼き屋」が認められるかどうか、少々疑問が残る。
  
などと、
バカなことを考えながらいただいた「タマゴぶっ掛け焼きそば」は、期待どおり、見た目どおり、焼きそばの甘辛ソース味にタマゴのマッタリ感が絶妙にマッチした、ミシュラン三つ星レストランでは味わえない最高級の浪速の味であった。
 
 
 
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2007年11月19日 (月)

初雪

 
 
初雪と聞くと、すこしは風情があるもんだけど、今年の初雪はシャレにならない。
昨夜からの雪は、今朝10時頃まで降り続いた。
朝起きると、20センチを超える積雪で、町はすっぽり雪で覆われていた。

こんなに早く、しかもこんなに多くの積雪があるとは予想してなかったので、うちの車は2台ともまだノーマルタイヤだ。
だから、大学には歩いて行った。
と、たいそうに言っても、たかだか10分だけどネ。
 
助教のプーさんによると、昨日はオートバックスでタイヤ交換が7時間待ち、秘書の寒河江(さがえ)さんによると、今朝もガソリンスタンドでは、どこも長蛇の列とのこと。
 
ふ〜。
 
中には、空いている穴場がアルだろうと、後で市内を回ったけど、ガソリンスタンドなど、車の置き場がないくらいに混んでいる。
結局、きょうは、あきらめた。


予報では根雪にはならないようだけど、もうちょっと手加減していただきたいものだ。
 
  
(以下、写真集)

自宅の庭も雪景色。デッキチェアとのコントラストがおもしろい。って言ってる場合か。
Photo_5
 
    
ご近所のセレブのBMWもこのとおり。
Bmw
 
 
町内の公園にて。新雪はホントにきれいです。
Photo_4
 
 
紅葉と雪と青空と。珍しい光景です。
Photo_8
  
 
本日撮影。公園から見る冬の「なでら山」。
Photo_6


先週撮影。紅葉の「なでら山」。
Photo_7
 
 
この冬、適度な雪ならいいけれど、大雪だけは勘弁してもらいたいものだ。
 
 
 
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2007年11月18日 (日)

鶴岡第五中学校

 
 
じつは、昨夜は家族プラス母親で蔵王のホテルに泊まった。
知人から聞いていたホテルがうまい具合に予約できたのだ。
ここは、カタカナ名のヨーロピアン調で、外観からはなかなかよさそうなホテルなので、いつかは泊まりたかった。
  
大学での中学生イベントが終わってから自宅を出たので、到着は午後7時と遅くなってしまった。
 
楽しみにしていたけど、館内に足を踏み入れて、少しイヤな予感がした。
いわゆる、どこにでもあるスキー客向けの特徴のないホテルっぽいのだ。
部屋に通されて不安は的中。
何の変哲もない和室だ。
でも、これは許す。予約時に知ってたし。
 
後悔は、夕食会場に行ってから始まった。
まず、会場が畳の大広間なのだ。
小さい膳にすでに冷えた前菜が準備されている。
 
次に、ワイン付きの一番高いプランを予約しておいたのに、女中さんがお飲み物は?、と聞く。「ワイン付きじゃないのですか?」と聞きかえすとと、「あっ、そうでしたね」、だって。
 
そして、料理が次から次へと出てくるけど、お品書きがないので、今、どの段階かわからない。
皆、お腹一杯に。
 
料理のグレードも、60点位か。
 
部屋に戻ったら、普通だったら布団が準備してあるものだけど、でた時のままだ。
怒りを抑えながら、即、フロントに電話した。
 
ここでは、すべて客が気を利かせて行動しなければならないようだ。
 
翌朝、「予想どおり」のどこにでもある旅館の朝食を大広間でいただいた。
 
洋風の名前はいったいなんなんだ!
と、精算時にフロントで怒鳴った。
もちろん、心の中で。
 
 
昨日は晴天だったのに、きょうは雨だ。夜中に少し、雪も降ったようだ。
9時にホテルを出て、愛車で高速をぶっ飛ばして鶴岡に向かう。
 
きょうは、鶴岡第五中学での講演なのだ。
講演は午後なので、午前中は「黒川能」で有名な春日神社に行った。
黒川能は春日神社の氏子たちの手によって、500年ものあいだ伝えられてきた国の重要無形民俗文化財だ。何を隠そう(隠してないか)、趣味は能楽鑑賞なので、ぜひ現場を確認しておきたかったのだ。
 
 
Photo_3
 
Photo_2
 
 
昼食後、中学へ。
 
学校に足を踏み入れた瞬間から、イイ予感がした。
まず、田中校長はじめ、先生方の対応がとてもいい。
教育熱心なのが雰囲気でわかる。
もちろん、生徒さんたちも礼儀正しく、素直で元気いっぱいだ。
 
  
講演は、午後2時から1時間半の予定だが、パソコンのタイマー設定を間違えて、2時間も好き勝手なことをしゃべりまくる。
なにせ、講演題目は「ノーベル賞は夢じゃない〜成功は成功を呼ぶ〜」だ。
こんな演題で講演できるバカものは世界ひろしといえども、この私だけだろう。
 
生徒さん、保護者の方々、あわせて約600名の聴衆は、長時間にもかかわらず暴動も起こさず熱心に聞いていただいた。
 
感謝です。
 
最後には花束までいただいた。
  
感謝、感謝。
 
夕方5時頃中学校を出発したので、7時には自宅に戻れるかと思ったら、山道にはいったら雨が雪に変っていた。
月山あたりは、結構積もっていて、雪道の山道はノーマルタイヤでは命がけだ。
みな、のろのろ運転で、用心して40キロぐらいで走っている。
一度、ツツツー、と滑った時は、オシッコをちびりそうになった。
 
7時半には米沢に到着。
運転手だけじゃなく、同乗者全員、ほっとしてトイレに駆け込んだ。
  
 
 
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2007年11月17日 (土)

ひらめき、ときめきサイエンス

 
 
きょうは、中学生を対象とした実験講座の日だ。
日本学術振興会(文部科学省)が科研費の成果を公開する目的で、3年ほど前から始めた。
城戸研究室は、これまで毎回参加なのだ。
 
午前中は、オリエンテーションと城戸の講義。
有機ELの超基礎的な話をしてから、科学者として成功するためのコツを伝授した。
 
生協で、みんなで昼食を食べてから、有機ELで用いる材料を合成。
有名なAlq3という、アルミ錯体だ。
中学生でAlq3なんて知ってること自体が希有だけど、合成した、なんて世界にここにきた中学生だけだろう。
 
 
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Alq
 
 
実験が終わってクッキータイムには、クッキー以外にも世界一うまい角屋のシュークリームをご賞味いただいた。
気に入っていただけただろうか。
 
 
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主催者側からは、毎回、委員の方がお見えになるが、今回はなんと「白川英樹」先生が来られた。
そうです、あのノーベル賞を受賞された大先生です。
 
この企画が始まっていらい、城戸研究室には是非来たくて、今回ようやく日程が調整できた、とおっしゃる。涙がチョチョ切れた。
実は、先生とは、ノーベル賞を受賞された翌年、2001年のアメリカ化学会のノーベルシンポジウムでお目にかかって以来だ。
あの時、城戸は日本代表(エヘン!)として先生方の後で招待講演させていただいたのだ。
 
中学生たちが、生のノーベル賞受賞者にちょっとはビビるかと思ったら、大学の事務の人達の方がよっぽど緊張していたようだ。
 
中学生たち、みんな満足の一日、
快晴の青空もイベントを祝福してくれた。
 
 

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追伸、実はこの記事日曜日にアップしました。メンゴ。


 


2007年11月16日 (金)

おめでとう

  
 
日経産業新聞の一面に「有機EL寿命9倍に」という記事が出ていた。
北陸先端大の村田英幸先生の研究成果だ。
 
おめでとう。
 
内容は、
1. 正孔輸送層と発光層の界面を混合すること、
2. 透明電極と正孔輸送層の間に酸化モリブデン層を挿入すること、
により初期輝度360カンデラ(cd/m2)からの輝度半減時間が、従来の4000時間から3万7000時間に改善した、ということだ。
 
有機層の界面を混合することは、すでに実用化されてるパネルでも用いられてる方法だし、酸化モリブデンや酸化バナジウムなどの金属酸化物が、電子アクセプター性を有し、アミン系の正孔輸送材料と電荷移動錯体を形成して、電極からの正孔注入性が向上するのと、電極/有機界面が安定化し長寿命化するのは知られており、多くの報告がある。
 
正直言うと、何が新しいのかわからない。
 
360カンデラで3万7000時間という寿命データも、初期輝度が低すぎる。
一般的には、初期輝度1000カンデラで議論されるので、1000カンデラに逆算すると、寿命もたかだか数千時間だ。
 
ちょっと説明すると、実際に寿命評価をするときには、3万7000時間(約4年)も待てないので、数千カンデラ程度の高い輝度で評価して、すなわち加速試験して、実用レベルの低輝度での値に換算する。
低輝度に換算するにしても、1000カンデラを用い、低い360カンデラなどの低い輝度は使用しない。低い輝度での値に換算すれば、寿命はそれだけ長くなる。
 
だから、この発表には、「おめでとう」と、心からは言えないのだ。
 
 
めくって、9面。
 
東北パイオニアが5.6インチのタッチパネル付きの有機ELパネルを開発した。2008年の春には各種装置の操作盤用に発売するそうだ。
 
価格は29万円なり。
 
ちょっと高いように思うけど、液晶と違い、視認性が高いうえ、マイナス20度の極低温でも使用できるので寒冷地の屋外でも問題ない。
 
TFT基板を使わないパッシブ型は、画素数が増えると線順次駆動のため瞬間輝度を高くする必要があり、電力効率が低下するのと、透明電極の低い導電性のために給電部分から距離が離れると電圧が低下するので大型化が難しかった。だから、5.6インチは、これまでの最大だ。
 
久しぶりの東北パイオニアのニュースに「おめでとう」と言いたい。
 
パッシブ型に関して付け加えると、マルチフォトン型すなわちタンデム型の素子構造にすると、駆動電流を半減以下にでき、しかも高輝度で高い電力効率を維持できるので、20インチパネルでも実用化は可能になる。
 
今後、パッシブ型の目標は7インチ以上の大きさを実現し、カーナビなどボリュームの大きいゾーンに食い込むことだろう。1インチの小型は価格が低下しすぎて利益がでないのだから。
 
 
最後の「おめでとう」は、娘の春香に。

きょう、満9歳になった。

放課後、友達10人を自宅に招いてバースデイパーティを開いた。
午後は、雑誌の取材が続いた管理人に代わり、妻が「シャトレー」のケーキのピックアップや、その他もろもろ飲食物の手配を行った。
 
スマン、スマン。
 
10人中、女の子が9人、さすがに賑やかだ。
みんなで、フライドチキンを食べ、ピザをほお張る。
 
ケーキ切り係の特典として、超特大サイズをご褒美としていただいた。
将軍様はチラッとこちらを見たが、何も言わなかった。
   
 
Photo_2
 
Photo_3
 
 
友達の一人を車で送って行ったんだけど、娘以外の若いお嬢さんと二人きりになるのは久しぶりなので、何をしゃべっていいのか、ちょっとばかりあせった。
とりあえず、3年担任の村山先生と大田先生のどちらが恐いか聞いたら、大田先生、と言っていた。

騒がしくて、うるさくて、とても楽しいひとときだった。
 
 
最後に、9年前に娘を産んでくれた妻に「ありがとう」と言いたい。 

 
 
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2007年11月15日 (木)

産と産と学

  
 
広島県は中国地方でもっとも工業出荷額の高い県だ。
なかでも福山市には、元気印の中小、中堅企業が集積している。
 
きょうは、その福山市の電子産業関連企業交流グループ14社が米沢市に来られた。米沢電機工業会との交流会が開かれたのだ。
 
広島県庁の方々は、企業誘致にとても熱心で、山形県の有機エレクトロニクスバレー構想にも興味を持っておられる。これまで、米沢に何度も足を運ばれ、私自身も講演会等で広島に呼んでいただき情報交換した。
 
そこで、産業構造の似ている福山市と米沢市でぜひとも交流会を始めましょう、という話が持ち上がったのだ。
 
 
Photo_5
 
 
今回は来られなかったけど、福山には「ローツェ」という会社があって、半導体の搬送機などを製造しておられる。ここの崎谷社長が60歳を超えるのだけど、とても元気で、気さくな方なのだ。
 
確か一昨年だったか、大学に来られた際に会食した。少々お酒が入りすぎたのか、もともとお茶目な性格なのか、最後にみんなで記念写真を撮った時に、わたしの後ろに立って頭をパチパチ叩くという恐れを知らない行動にでた。
これまで、この高貴な頭をパチパチやったのは、娘の春香と崎谷さんだけだ。
だから、「ローツェ」の名前と「崎谷社長」と「福山市」は忘れられない。
 
 
今回、福山の皆さんは、今日と明日の二日間で、「東北パイオニア」「有機エレクトロニクス研究所」「ハイメカ」「NECパーソナルプロダクツ」を見学される。
今夕は、交流会と懇親会が開かれた。
 
気になったのは、広島からは、県庁の商工労働部の方々も来られたのに、ホストの米沢市、山形県庁からは、出席者がなかったことだ。
 
広島と山形の違いは、ここだな。
 
地域産業の活性化に、官が出しゃばるとロクなことはないのだが、官がまったく興味を示さないというのは問題が深刻である。
山形や米沢の企業誘致が期待どおりに進まない理由は、ここにあって、要するに行政の真剣味が足りないのである。
 
だから、米沢では民間が主体となり横の連携を深め、これまで産業を活性化してきたのだ。
しかし、グローバル化した今の時代は、狭い範囲での連携では不十分。だから、地域間の連携を推進する必要がある。だから、福山と米沢なのだ。
 
福山の「産」と米沢の「産」、そして山形大学の「学」が連携し、「産産学」で地方を活性化し、日本を少しでも元気にできればと思う。
 
きょうは、その記念すべき第一歩だ。
  
 
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前略 JR東日本、見並取締役殿

  
 
いつもお世話になっております。というか、利用させていただいております。
また、毎月、貴社の広報誌JR EASTをお送りいただき有り難うございます。
 
10月号の特集記事「顧客視点」を拝読致しました。
貴社の客の立場に立ってのサービス向上の取り組み、すばらしいと感心致しました。
 
しかし、
 
JR東日本のヘビーユーザーである小職にとりましては、まだまだ取り組みが「手ぬるい」「甘い」と思い、このたび筆をとった次第です。
  
 
East
 
 
まず、本日11月14日、東京出張のおりに米沢駅から「つばさ104号」に乗車したところ、備え付けの雑誌「トランヴェール」がなんと「10月号」でございました。
もしかしたら、たまたま、この席には古い雑誌が置き去りにされているのかと思い、客室内を見渡しますと、この車両、すべて「10月号」でございました。
 
 
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帰りの「つばさ129号」で、どれどれ、と確かめますと、きちんと「11月号」が備え付けられております。
ひょっとして、小職は「つばさ」で日付変更線を越えたのでしょうか?
 
さらに、客室に備え付けの時刻表を見ますと、これが「10月号」でした。
最近、ネットで発着時刻を調べ、時刻表を購入しないのですが、いつからか隔月の出版になったのでしょうか?
 
  
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これを機会に、一人の客として、というより山形県民として、これまで不満に思っていた点を申し上げたいと存じます。
 
 
その1
 
山形新幹線のグリーン車のシートが狭い。
古い車両は3列ですが、比較的新しい車両は4列です。
ということは、単純計算しますと、4列の方は、一人当りの専有面積が小さい。
すなわち、狭いのです。

グリーンにもかかわらず、3列席でも決して広くないのですが、4列席では確実に肩が隣の席に、はみ出てしまいます。それに、ひじ掛けが細いので、隣のオヤジと取り合いになるのです。普通車と幅がほぼ同じです。
 
東海道新幹線「のぞみ」を見てください。
「のぞみ」の普通車両のシートは、山形新幹線の4列グリーンシートより広いです。たぶん。
心地よいです。
検札には、美人の車掌さんが来られます。
あれがサービスというものです。
 
また、同じグリーンでも、山形新幹線と違い、東北新幹線「やまびこ」のグリーン席は、広くて豪華です。
3列と4列席で、グリーン料金が同じなのが解せませんし、「やまびこ」と比べて、あまりにもシートが狭いのも許せません。
 
ひょっとして、山形県民をバカにされてますか?
近々、山形新幹線に新車両が導入されるらしいですが、もし、万が一にでもシートが狭いままでしたら、暴れますからね。
 
 
その2
 
「つばさ」を宇都宮や郡山に止めないでいただきたい。
山形新幹線なのに、なぜ大宮と福島の間に止める必要があるのでしょうか?
東京からだと、大宮を出れば、一気に福島まで来ればよいのです。
福島や郡山に停車するのは、時間の無駄です。
 
それに、ご存知でしょうか。米沢から最終の「つばさ」で上京しますと、宇都宮から酔っぱらったサラリーマンが大挙して乗り込んできます。車内はさながら場末の居酒屋状態。居眠りでもしていると、たたき起こされますね。騒音に。
だから、自由席がガラガラでも指定席に乗るのです。
 
山形県民がいくら我慢強いといっても限度がありますからね。
 
 
その3
 
秋田新幹線「こまち」や東北新幹線「はやて」を福島に停車させていただきたい。

山形方面から福島経由で秋田や八戸に行く場合、二回乗り換えます。
まず福島、次に仙台。
福島に、「こまち」や「はやて」が止まらないからです。
だから、待ち時間が生まれてしまい、秋田や八戸はソウルより遠くなるのです。
 
ひょっとして、山形県民は、秋田や八戸に行かない、と思われてるのでしょうか?
大きな間違いです。
即刻、すべての「こまち」と「はやて」を福島に停車させてください。
 
山形県民が寡黙だから、いつまでも黙ってると思ったら、これも大間違いですからね。
 
 
その4
 
東京駅の改札が多すぎる。
新幹線を降りて駅の外に出るまで、二度改札を通ります。
新幹線の改札と、駅の改札です。
 
単純な質問ですが、なぜ新幹線の改札が必要なのですか?
小職のような旅慣れた芸人、いや大学教授でさえも、10回に1回は取り忘れます。実は、きょうも忘れました。
たいていの場合は、職員のお姉さんが、取り忘れを教えてくれて事無きを得ますが、忘れっぱなしで乗り換えなどしたら大変なことになるのです。
また、荷物で手がふさがってる時など、いちいち切符を取り出すのも大変なのです。
 
ご存知のように、欧米では駅に改札はありません。
JRでも車内で検札するのだから、新幹線の改札はいらないでしょう。
 
とにかく、客の立場にたって、営業されてるとは思えませんね。
 
 
その5
 
米沢駅にはタダの駐車場がありません。
聞くところによると、他の駅では新幹線を利用すると駅駐車場が安くなったり、グリーンに乗ると駐車場がタダになったりするとか。
 
JR東さんは米沢の人が嫌いですか?
それは、頑固だからですか? それとも美人が少ないからですか?

米沢には、有機エレクトロニクス研究所や山形大学工学部があり、来客者だけでも、たぶん毎年2500万人ぐらいいます。
上客ですよ。
 
だから、米沢をもっともっと大切にしてください。
 
 
 
いろいろ好き勝手申し上げました。
他にも、いろいろ不満はございますが、少なくともこれらの点を今年度とは申しません、来年度にはぜひとも改善いただきたくお願い致します。

さもなければ、ヘソクリはたいてJR東日本の株を51%以上買い占め、役員以上、全員退陣していただきます。

山形県民120万人のお願い、真剣に御検討のほど、よろしくお願い申し上げます。
 
              草々
 
 
堪忍袋の緒が切れそうな山形県民より
 
 
 
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2007年11月14日 (水)

キャノントッキ

 
  
  
きょうも東京往復日帰りの出張だ。
 
午前中は東京国際交流館で開催されている国際会議での招待講演、午後は千葉で技術顧問を務める会社でのコンサルティング。
 
朝早く、7時42分発の「つばさ」に飛び乗ったので、ポストに入っていた日経産業新聞をカバンに押し込んで家を出た。
 
一面には、デザイナーの奥山清行氏の記事が掲載されている。「独創者たち」という連載だ。奥山氏は、山形の活性化をデザイナーの立場で推進しておられる。疲弊した地方を「ものづくり」面から活性化するという点で、有機ELバレー構想を推進する管理人城戸と共通点がある。二人ともイケメンという点でも似ている。
 
 
めくって、23面。旭硝子の53歳の新社長就任のニュースが報じられている。
写真にどこかで見た顔が写っている。
よく見ると、石村さんじゃないか。
石村さんは、元、旭硝子ファインテクノの社長なのだ。
この会社は、米沢市の八幡原工業団地の中にあり、液晶やプラズマ用のITO透明導電膜付きのガラスを製造している。
わたしが所長を務める有機エレクトロニクス研究所は、何を隠そう、敷地内の旭硝子の建物をお借りしている。
それに、城戸研究室で使用するITOガラスも提供していただいている。
 
だから、寝る時には旭硝子の方向に足を向けないのだ。
 
石村さんは、単に経営感覚が優れているだけじゃなく、人望も厚く、人懐っこい笑顔でみんなから好かれる。米沢では、「カズヒコちゃん」でとおってたらしい。
これからは大企業の社長なんだから、カズヒコ社長だよなあ。
 
数年前、「佐藤畜産」という肉屋で、学生が来るのでBBQ用の米沢牛を3キロほど買っていたら、石村さんも、ステーキ用のお肉を2枚買いに来られた。なんでも、息子さんが遊びに来られたので、ステーキを焼いてあげるとのこと。
 
なんだか、ほほ笑ましくて、うれしかったのを覚えている。
 
以前、ある旭硝子関係者から聞いた話だけど、大企業の旭硝子はすでに組織が硬直していて、幹部はみな役人のように保守的で、新しい事業にチャレンジしないということだ。
 
会社も、でかけりゃ安泰かというと、これからの時代、あの大手家電メーカーのように、一夜にして崩壊する時代だから、旭硝子も石村さんのもと、よりダイナミックな動きができる会社に生まれ変わることを期待したい。
 
がんばってください、カズヒコ社長!
 
 
最後の24面には、キャノンが有機EL装置メーカーのトッキを買収したニュースがでかでかと報じられていた。
一般の人は、キャノンはご存知でもトッキは知らないでしょう。
この会社は、もともとは工作機械のメーカーだけど、東北パイオニアの有機ELラインの真空蒸着機を製造したことで、一気に有機EL製造装置メーカーとして有名になった。
現在、国内で実績のある有機EL量産用の真空蒸着機メーカーは、トッキとアルバックだけだ。
 
しかし、アルバックと違って、トッキの企業規模で一台が20億前後もする高額な有機EL蒸着機を扱うと、設備投資に見合う分の売り上げがないと、一気に会社は傾く。
実際に、この2〜3年、調子が悪く、今年にはいって会社が売りに出ていることを耳にしていた。
 
装置メーカーの中には、有機EL製造装置を手がけたいメーカーが多々あり、その中の一社に買収されると思っていたので、キャノンが手を出したのには正直驚いた。
 
実は、キャノンは数年前に、すでにアネルバという真空装置メーカーを買収し、子会社化しているのである。キャノンアネルバは、もと日電アネルバといって、NECの子会社で、有機ELの実験機を製造販売していて、そういう意味では有機ELの実績がない訳ではない。
だから、キャノンにとってトッキが二社目の有機EL装置メーカーだ。
 
たとえると、年収1億円のラーメンチェーンの社長が、趣味で高額な外車をコレクションするようなものか。
 
でも、よくよく考えると、トッキにとってはキャノンの傘下にはいるメリットはない。
というか、デメリットしかない。
 
なぜなら、ソニーのような有機ELパネルメーカーにとっては、同じく有機ELの量産を目指すキャノンの子会社に装置を発注すると、そのスペック、量産時期、量産規模等が競合相手である親会社に筒抜けになる可能性がある、と用心するからである。
今後、トッキにとってキャノンだけが商売相手になる可能性は否定できない。
 
だから、この買収劇の裏で、アルバックは、さぞかしほくそ笑んでいることであろう。
  
 
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あと、蛇足ながら日経産業の記者さんに教えてあげると、キャノンが手に入れたのは、有機EL製造ラインの真空蒸着の部分だけであり、しかも蒸着装置の箱の部分だけである、ということ。
製造のキモである蒸着チャンバー内部の蒸着源まわりは、パネルメーカーが独自の技術を導入するので、そのノウハウはパネルメーカーにある。
 
だから、トッキを買収したからといって、すぐに量産始められる訳でもなく、独自の技術をこれから開発しなければならない。
ホントに、量産技術を金で買いたいのなら、すでに有機ELの量産実績のある会社の有機EL事業部を買収するしかありません。たとえば、TDKとか東北パイオニアとかロームとか、皆川さんのいる日本精機とかね。
 
「悲願のTV「次」へ動く」のタイトルは、あまりにも短絡的で的を得てません。電話いただければ、喜んでコメントしたのに…。
 
住友化学といい、金持ちのすることは一般市民にはとうてい理解不可能だな。
 
 
 
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2007年11月13日 (火)

Kidoワイナリー

 
 
山形新幹線が開通してから、東京への出張が楽になった。
自宅から米沢駅まで車で10分、新幹線が約2時間10分、自宅を出て2時間半あれば丸の内に到着なのだ。
さらに、「つばさ」の中では、パソコンで仕事もできるし、本や雑誌も読める。
だから、出張といっても結構、移動時間を有効に使えるのだ。
 
きょうも、講演会のため一往復したけど、行きの車内でKeynote(マックのパワポね)でスライドを準備した。
 
雑誌といえば、月に一度は、JR東日本の車内誌、「トランヴェール」にも目を通す。
タダとは言え、結構おもしろい記事が掲載されているのだ。
 
数カ月前は、佐渡島の能楽のことが特集記事として掲載されていた。
義弟が京都の観世流の能楽師で、一応「趣味が能楽鑑賞」という見かけによらず高貴な管理人城戸なのですが、能楽師といっても観阿弥、世阿弥、と分林道治(わけばやしみちはる、義弟です)くらいしか知らないので、世阿弥が晩年、山形からほど近い佐渡島で過ごしたことは知らなかった。
 
おかげで、能楽というものにとても親近感が湧いたのと、世阿弥の波乱万丈の人生がとても興味深くて、佐渡島に行ってみたくなった。
 
 
今月のトランヴェールの特集は「長野で出会うワインとジビエ(野禽、野獣類)」だ。
ワインといえば、一般大衆にとっては山梨かも知れないが、わたしらツウにとっては長野ワインなのだ。
実は、一昨年も二泊三日の家族旅行で長野にドライブに行った時も、塩尻までワインを買うために足を伸ばしたほどだ。

この特集記事では、塩尻のワインを、「ワイン」と「それを育てる人」、の観点から紹介している。
やはり、芸能でも食べものでも、その隠された背景、苦労、思い入れ、自己満足、職人技、などを知ることにより、楽しみや旨味、そして感動がグッと深まる。
 
実は、今回、うれしいことに我が「Kidoワイナリー」が紹介されていた。
「我が」と言ったのは、10年ほど前に投資で儲けて20億ほどつぎ込んで始めたワイナリーだからだ。


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というのは、真っ赤なウソです。
ごめんなさい。
 
 
ワイナリーのオーナー、城戸亜紀人(きどあきと)さんは、親子でもいとこでも親戚でも何でもなくて、知り合ったのは同性ということでおもしろがって長野旅行の際にワイナリーを訪ねたのがキッカケだ。
 
けど、実物の城戸さんは、城戸とそっくりで、かなりコダワリの人生を歩んでおられる。これは城戸一族の血か。

城戸が有機EL一直線、城戸さんはワイン一直線。
城戸が世界一の有機ELを作るって、有機材料から製造法まで研究するのと同じく、城戸さんもブドウ栽培から醸造法まで研究しておられる。
それに、どちらの奥さんも美人だ。
 
城戸さんは、奥様と義理のお父様の3人でワイナリーを経営しておられるが、規模を拡大しない理由を聞くと、従業員を雇うと出荷量を増やす必要があって、そのためには輸入ワインを使うなり、低コスト化を図る必要がでてくるので、それはしたくないから、とのこと。
 
とことん、地元、桔梗ケ原のブドウにこだわるのだ。
いいですよね、このこだわり。

言うまでもないけど、味は城戸の保証付き。
もちろん、城戸家御用達のワインである。
 
 
観阿弥や世阿弥が能楽に生涯を捧げたように、二人の城戸は有機ELやワイン造りに青春を捧げるのだ。
 
ええ話や。 
  
  
  
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2007年11月12日 (月)

月曜日

 
 
月曜日は地元米沢にいることが多い。
朝一番で、「有機構造化学」の講義があるのだ。二年生向けだ。
最近では、城戸研究室を目指して山形大に入学する学生が増えているのだけど、噂によるとこの年には多いらしい。
全国各地の高校で講演活動しているので、ようやく草の根運動が実りだしたというところか。
 
教室からオフィスに戻ると、すぐに外国企業の人事の方が来られた。
城戸研から優秀な学生さんを欲しいとのこと。
最近では、国内外を問わず、企業は大学じゃなく、研究室に即戦力を求めてやって来られる。
 
ここだけの話だけど、学生を獲得する最も確実な方法は、共同研究を行い、派遣した研究員に学生を洗脳させることである。
いままで、共同研究企業にどれだけ学生が引き抜かれて行ったことか。
 
お昼は、久しぶりにラーメンを食べた。おソバをよく食べるけど、ここ米沢では月曜日はソバ屋がほとんど休みなのだ。
 
豚骨ラーメンとトッピングにチャーシューと煮玉子を注文したんだけど、女店員がアホでプッツンいきかけた。
 
私「豚骨ラーメンと、トッピングにチャーシューと煮玉子」
女「豚骨ラーメンと、チャーシュー麺ですね。」
私「豚骨ラーメンと、トッピングにチャーシューと煮玉子」
女「豚骨ラーメンと、チャーシュー麺ですね。」
私「豚骨ラーメンと、ト・ッ・ピ・ン・グにチャーシューと煮玉子」
女「豚骨ラーメンと、トッピングにチャーシューですね。」
私「あと、煮玉子」
女「煮玉子?」
私「トッピングに、チャーシューと に・た・ま・ご」
女「豚骨ラーメンと、トッピングにチャーシューと煮玉子ですね。」
私「そうです(ボケッ)」
 
文部科学大臣殿、小学校で英語教えるより日本語ちゃんと教えてください。
 
午後は、有機エレ研で面接。
研究員の募集に応募して来られた。なかなか優秀そうな人だった。
まだ、研究員の席は2〜3名空いているので、我こそはと思う人は応募して欲しい。
有機エレ研で腕を磨けば、鬼に金棒ですよ。
 
夕方6時過ぎに、うちに一旦帰って、いつものように娘と風呂にはいった。
メロディーに合わせて、「そんなのカンケーネー」「オッパッピー」と狭い風呂場の中で連呼するのでとてもうるさい。
子供のいる家庭では、どこでもこうなのだろうか。
 
夕食は先週末から京都から母親が遊びに来ているので、食卓がいつもより賑やかだ。
ブログに関して文句を言わないということは、先日の母に関わる記事はまだ読んでないらしい。
そおっ、としておこう。
 
研究室報告会のため、8時には大学に戻った。
修士、学部生の6名の報告を受け、ディスカッション。
有機EL、有機トランジスタの最新の成果がここでは聞けるのだ。学部4年の高橋が、かなりの長寿命素子を発表し、満足そうな顔をしているので、「死なない素子を作りなさい」と発破をかけた。
 
最近の若者は志が低い。
 
ラーメン屋での一件がなければ、典型的な月曜日だった。
   
 
(写真)京の草団子。娘とわたしの大好物。ほんとは、桃色と白と緑の三色団子がもっと好き。
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2007年11月11日 (日)

ひばりが丘幼稚園

 
 
先日は、小学校のバザーだったけど、きょうは幼稚園のバザーだ。
娘の卒業した「ひばりが丘幼稚園」からは、毎年案内が来ていて、いつも家族で出かけて行く。

朝から、あいにくの小雨だったけど、たくさんの現役、卒業生が親子連れできていて、みんな楽しそうだ。
園長先生はじめスタッフの方々とお目にかかり、久しぶりにゆっくり話をさせていただいた。皆さん、気持ちがお若くて、あの頃からぜんぜん年をとっておられない。
 
 
(写真)なつかしの校門
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都会では、非行に走ったり、引きこもる子供、モンスターペアレントが問題になるけど、ここではどこ吹く風だ。
 
やはり、人間も動物だから、肩が触れ合うほど混雑した環境で生活していると、過剰な分を淘汰しようとする自然界の力が働くのだろう。
都会で、理解できない犯罪が起こるのは当然といえば当然である。
だから、子供は自然豊かな田舎で育てるのがベストだと思う。
 

ところで、 
幼稚園というのはほとんどが私立で、小学校と違い、教育方針がさまざまだ。
習い事など非常に教育熱心なところから、逆に、まったく教育もしつけもしないところ。
親が、その教育方針に賛同する幼稚園を選ぶわけだけど、子供の将来にとっては、3歳から6歳までどのような教育を受けるかは極めて重要である。

だからと言って、
子供のために、小さい時から英才教育を、と幼稚園で英語を教えたり、算数教えたり、「お受験」のために、詰め込み教育するのはどうだろう。

幼児の脳は、教えれば教えるほど吸収する。鍛えれば鍛えるほど強くなる。これは間違いない。
ソニー創業者の井深大氏は、その著書で「幼稚園では遅すぎる」とおっしゃる。
たしかに。
 
しかし、人間は動物じゃないし、ロボットでもない。
人として感情ゆたかで、バランスが整っている、ことが最低限必要だと思う。
「頭がいい」、ということと、「勉強ができる」、ということは別である。○○式や××式で詰め込めば、確かに勉強はできるようになるだろう。
けど、一流の大学を出れば、人として必ず幸せになれるのだろうか。

 
逆に、子供を「のびのび」育てたい、と放任主義の幼稚園を選ぶ親も多い。
こういう幼稚園は「放任」と言うよりも、むしろ「放ったらかし」であり、園児が何をしようが危険じゃなければ、放ったらかしである。だから、小学校に進学して、席にじっと座れないのは、この種の幼稚園をでた子供である。そういう親は、うちでも「放任主義」なのだ。
特に、高学歴な親は、小さい頃から勉強、勉強で育ったので、自分の子供にだけはそういう思いをさせたくない、という気持ちが強く働いて「放任」に走りがちだ。

 
だから、

城戸家では、のびのびし過ぎず、詰め込み過ぎず、と言う観点から「ひばりが丘」を選んだ。市内の幼稚園に関しては、いろんな人から情報を集めたけど、同僚の栗山卓教授はここを勧めた。
 
 
(写真)園訓
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大きな声で挨拶することに始まり、食事のマナー、芋掘り体験、お泊まり保育などイベントもいろいろ。教育方針がしっかりしていて、しかもそれが先生方に行き届いている。

親を招いての講演会もあって、幼児教育の専門家がそれぞれの観点から話をされ、親も考えさせられる。
目先を変えて、アマチュア落語家の園児の父親が話芸を披露してくれた時など、爆笑の嵐であった。
 
昼食は、栄養士の方が、地元の食材を使った栄養満点の給食を準備してくれるので安心だった。週に一度、お弁当の日があって、その時は母親の腕の見せ所だ。妻が朝早く起きて弁当を作ってたのを思い出す。
  
  
(写真)きょうは、おいしい天ソバをいただきました。ご馳走さまでした。
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一番思い出に残っているのは、年長の時に体験するマーチングバンドだ。
山形市で開催される県大会に園児全員で出場するのだけど、この練習が結構厳しくて、本番でその雄姿を見た時には、目頭が熱くなった。

もちろん、卒園式は涙なしで済むはずがなく、参列した親だけじゃなく、先生方も大泣きだ。地元のケーブルテレビで、涙をチョチョ切らせている映像を流されてずいぶん恥ずかしい思いをした。

さらに、謝恩会では、四つ子ちゃんのお母さんの苦労話を聞いて、一同、すでに涸れかけていた涙を絞り出した。

元気かなあ、四つ子ちゃんたち。

だから、幼稚園というのは、子供が成長段階で最も大事な時間を過ごす場所であるだけじゃなく、親が親として成長する重要な機会を与えてくれる場所でもあるのだ。
 
井深大氏は、「幼稚園では遅すぎる」とおっしゃるけれども、幼稚園を間違えると、ひょっとしたら親子とも取り返しのつかないことになるかも知れないのである。


なんて、

久しぶりに親として青かったあの頃を思い出した一日だった。
 
 
(写真)作品集です。
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2007年11月10日 (土)

お箸

  
  
きょうは、午後から米沢市小学校吹奏楽交歓演奏会に行ってきた。
米沢を舞台にした映画「スイングガールズ」の小学生版だ。
娘の金管バンドが出場したんだけど、まだ3年生なのでポンポン隊で、ラッパは吹かなかった。
けど、舞台上の子供たちはたくましくて、成長を実感させる。
感動した。
  
スイングガールズと言えば、貫地谷しほり。
「ちりとてちん」というNHKの朝ドラを観ている。笑いあり、涙ありで、ちょっとばかし夫婦でハマっている。
ヒロイン・和田喜代美(わだきよみ)役が彼女だ。結構、はまり役で彼女の良さが全面的にでていると思う。
 
一方、母親役の和久井映見が浮いている。というか、浮きまくっている。本来、暗い性格の彼女に、あっけらかんとした母親役は、似合っていないばかりじゃなく、演技がヘタ。しかも、妙な関西弁が大阪人には耐えられないのだ。
 
父親は、若狭湾に面した小浜市の若狭塗り箸の職人で、主人公が幼少期の頃は、ずいぶんと塗り箸が紹介されていた。たぶん、今ごろ若狭の塗り箸は売れてるに違いない。
 
けど、
箸といえば、お勧めしたい箸がある。
東京は大黒屋の江戸木箸だ。黒檀、柴檀、鉄木、つげ、楓等を使って、木の素材を生かしたお箸だ。テレビで紹介されてすぐに買いに行った。
 
この世に生まれて48年、これまで気に入った箸に出会うことがなかったけど、この木箸とは運命的な出会いを感じるぐらい相性がいい。
 
まず、長さがいろいろ。
次に、先端が鋭くて、ご飯粒の最後の一つまで食べたくなる。
そして、最大の特徴が八角形の断面。
ここには、ふつうの四角形から、五角形、六角形、七角形、八角形と断面がバリエーションにとんでいて、自分の指にしっくりくるものを選べる。
 
わたしの白魚のような指には八角形がここちいい。
 
絶対気に入る一品が見つかるので、皆様もぜひ一度お試しください。
  
  
Photo_4
 
 
 
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2007年11月 9日 (金)

トップセールス



最近、なにかと「トップセールス」という言葉をよく聞く。
たとえば、宮崎県の東国原知事が宮崎県産の果物なんかをテレビなどマスコミを通じて売り込む。
あるいは、地方自治体の首長が企業誘致のために、企業を訪問し名刺とパンフレットを置いてくる。
他にも、業界団体の集会に顔を出し、名刺交換するのもトップセールスに含まれるかも知れない。

しかしやで、
知事や市長など自治体の首長のトップセールスとは、単にテレビにでまくって広告塔になったり、企業訪問するって単純なこととちゃうやろ。
だから、首長のトップセールスの実績とか言って、その回数を報告されると、アホかと言いたくなる。

トップセールスとは、
たとえば、前三重県知事の北川正恭氏が知事時代に行ったシャープ亀山工場の誘致である。
知事自ら数回シャープ本社を訪れ、社長や担当者に対してインセンティブを示し、交渉し、契約にこぎつけたのである。

北川知事は、「三重県が15年間にわたって最大総額90億円の補助金を支出する事」を決定し、実行した。
だから、知事が企業に出向き、即断即決で交渉に挑むことは、きわめて重要で、かつ効果的であり、それこそがトップセールスなのである。

これまでは、県の企業誘致課の課長補佐あたりが企業訪問し、工業団地のパンフレットを置いてくるというのが、企業誘致の方法だった。
これだと企業側からの要望を、担当者がいちいち持ち帰り、会議にかけて結論を出して、再度企業を訪問する。だから、時間がかかるし、会議で決定していては思いきった結論も出せない。一民間企業に対して90億円の補助金なんて会議では決定できないのだ。
だから、トップが「首を賭けて」交渉に挑むのである。
「トップセールス」の意味を履き違えてる首長が多いのに辟易とするきょうこの頃である。

 
ところで、
きょうは、朝から小学生が来た。
地元米沢市の南原小学校の5年生約50名である。
実は、校長の山口和夫先生は知り合いで、というか山口先生の奥様には娘が小さい時に預かってもらったりして大変お世話になったのだ。たぶん、米沢一の美人かも知れない(関係ないけど)。

工学部見学ということで、機械工場を見学し、うちの研究室へ。
有機ELと未来の薄型テレビやホタルみたいな有機照明の話をしてあげたら喜んでいた、ようだ。
いつものように、液体を混ぜて光らせると歓声が上がった。
この実験はいつもうける。

最後に、出来立てほやほやの有機EL素子を二ヶあげる。といったら、収拾がつかないくらいの騒ぎになった。
だから、いくつか条件を出した。
まず、機械と有機ELで有機ELの方がおもしろかった人、と聞いたら全員手を上げた。
山形大ってすごいって思う人、と聞いたら全員手を上げた。
山形大を受験したいって思った人、と聞いたら全員手を上げた。

これで、受験生50名確保。

城戸研究室に来たい人、って聞いたら全員手を上げた。
これは、ちょっと多すぎるで。
 
だから、最後にジャンケンで勝った生徒二人に有機EL素子をプレゼントした。
外にでて記念撮影をしたら、お別れの時には握手責めにあった。

この子たちの代が、選挙に行くようになったら、わたしも市長になれるかも知れない。

子供が帰ったら、すぐに高校生の見学だ。
一人だけど、推薦入試を受けるのだけど、入学できたら是非とも城戸研究室に来たいとのことだった。
なかなかやる気があってよろしい。
待ってるからね。

テレビにでたり、高校へ行って講演したり、研究室へ小学生を招いたり、優秀な生徒を集めるには、大学もこれからはトップセールスの時代なのだ。

 
 
(写真)有機ELパネルをビカーッ。どや!
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(写真)山形大を受験する人、手を上げて〜。
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(写真)最後は握手攻め。
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(写真)夜は、「いろり」でKorean Night。韓国からの留学生に「いろり」での肉の焼き方を伝授。
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2007年11月 8日 (木)

魔法のブレスレット

 
 
午前中は、有機エレ研で企業の方と打ち合せ。
おもしろいものを見せてもらった。 
 
「粉屋小太郎」で鴨南蛮をいただいてから、大学のグラウンドへ学科内研究室対抗サッカー大会を見に行った。
うちの研究室はすでに二敗していて後がないそうだ。
今年は弱い。
優勝すれば、「吉亭」で優勝パーティだったのに。
 
午後は、県庁からお役人さんがぞろぞろ研究室にやってきた。
有機エレクトロニクスバレー構想の打ち合せだ。
 
その後、科研費の申請書を仕上げるために真剣な顔でパソコンに向かう。
大嫌いなMSワードが時折言うことを聞かず、イライラした。
マックユーザーとしては、ビルゲーツもマイクロソフトも大嫌いなのだ。
 
ところで、
悪徳健康器具販売会社が「血液がサラサラになるブレスレット」で約8200人をだまし、24億5000万ほど荒稼ぎした。
魔法のブレスレットを信じちゃった人がこの国には8200人もいたのが信じられない。
悪党どもが捕まらなければ、この数はもっと増えただろう。
 
どんな人が買ったんだろう、顔を見たいな、と思ったら、似た話を思い出した。
  
数年間、正月に家族で実家に帰った時、妻が風邪気味だったのだ。
すると、母親が体調を整えるペンダントなるものを妻に渡してこう言った。
「これしたら風邪治るよ」
 
よく見ると、アクリル製の宝石のような形をした物体がぶら下がっている。
いらんこと言いの科学者の端くれとしては、だまっておれなくて、ついつい言ってしまった。
 
私「これってアクリルやろ、何の電磁波もでえへんでえ。そやから、風邪なんか治れへん。意味あれへん。」
母「なに言うてんのん。これ見てみ(といって、チラシを見せる)。ここに書いてあるやろ、大勢の人が病気治ったんやで。」
 
私「あのな、こんなチラシ、文章でっちあげとおんや。信じたらあかん。」
母「ここ見てみ、茨城県のxxさんかて治ったて言うたはんねん。」
 
私「アホちゃうか。こんなんウソやて言うてるやろ。工学部の教授の言うてることが信じられへんのんか?」
母「あんたが医学部の教授やったら信じたるわ。」
 
こんなオバハンが騙されるのである。
まさか、8200人の一人じゃないやろうなあ。
 
 

(写真)おいしい栗のお菓子(本文とは関係ありませんが…)
Photo

 
 
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2007年11月 7日 (水)

福島の寿司

 
 
福島大学の金澤教授に頼まれ講演に行った。
金澤先生の口説き文句が、「うまい寿司屋があるから食べに来ない?」である。
食い物に目がない管理人としては、行かない訳には行かない。
寿司を食べに行ったついでの講演だ。

講演を軽く済まして、お勧めの寿司屋へ。
福島県でも福島市は内陸で本来なら寿司は期待できないんだけど、ここはおいしかった。
もちろん、ネタは全国からこれといった魚を仕入れてる。
 
感動したのは、鯖。
軽く〆てある鯖の刺し身、寿司、ともに絶品である。
口の中で昇華する鯖を生まれて初めて食べた。
 
 
 Photo
 
Photo_2
 
 
それと、福島の日本酒。
一般的に福島の日本酒は、有名でもなんでもないんだけど、この酒はうまかった。純米吟醸で、香りがしっかりしていて、かつ喉越しが軽やか。
いくらでもおいしくいただける酒だった。
 
ご馳走さまでした。
 
たまには、こんな日があってもバチはあたらないだろう。
 
 
 
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2007年11月 6日 (火)

米沢市長選

  
  
午前中は、研究室の幹部会だ。
城戸教授、中山准教授、夫助教で新しく配属になった3年生12名の研究テーマと指導する学生を決めた。
うち3名は、城戸研究室で有機ELの研究をするために山形大を受験したやる気満々の有機ELマニアだ。
なんと、一人は韓国から留学してきたのだ。
将来的には、すべての学生が城戸研を目指して入学するような状況にしたいと思っている。
 
午後は、有機エレクトロニクス研究所に高崎経済大学の先生方が御来所。
「新地場産業への産学官からの挑戦」などを出版されており、山形の状況を聞きたいとのことだった。
有機エレクトロニクスバレー構想のビジョン、戦略、将来展望、それに課題も付け加えてお話した。
 

Photo
 
 
大学に戻り、学生らとのディスカッション。
来客がないことを知っていて、次から次へとパソコンをもってオフィスにやって来る。
修士2年は実質あと2ヶ月ちょっとで修論をまとめなければならない。
へたすると、留年するかも知れないので学生もそろそろ尻に火がついてきたのだ。
 
全員卒業できるかなあ。
 
ところで、
来る11月25日は米沢市の市長選挙だ。
 
先週末、自宅のポストに各候補のマニフェストやら政策目標やらが投げ込まれていた。
今回は、現職を含め候補は4人。
 
米沢に移住して早18年がたつけど、新幹線が開通したものの人口は着実に減り続け、町中はシャッター通りと化し、おまけに道路が渋滞する。

最悪やで、
明らかに、ここでは、町造りのビジョンがなかったのだ。

目を通した4人の候補者のマニフェストには、耳障りのいい理想的な公約がずらりと並ぶ。
有機エレクトロニクスバレー構想の推進者である私としましては、地場産業の活性化に関して、もっと真剣に考えて欲しいと思う。

候補者の方々と真剣に議論させていただきたいなあ、と思うきょうこの頃である。

 
 
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2007年11月 5日 (月)

ヨーロッパの柿

 
 
きのうの夜は、有機エレ研の顧問の先生方と「旬菜こんどう」へ。ここは、隠れ家的存在で料理が美味しいばかりじゃなく、居心地がいい。
 
一階で優雅に赤ワインなんかをいただきながら歓談していると、二階から聞きなれた声が…。
のぞくと、小山副学長やら大場学部長やら、山形大工学部の幹部がなにやら密談をしているではないか。自民党政治か。
しかも、最近モダンな自宅を新築した高橋MOT専攻長までいるじゃないか。
高橋教授を「こんどう」でしょっちゅう見かけるんだけど、聞くと、彼は「こんどう」に住んでいるらしい。新築したのは別荘ということだった。
 
ひそひそ話というか、もともとゲラゲラ大笑いしながら飲んでおられたんだけど、おもしろそうだから話に加わって、テーブルの焼酎を勝手にぐびぐび飲んでいたら、気持ちよくなってしまった。
 
ごちそうさん。
 
ところで、
先日のドイツの柿、イタリアの柿に関してメールをいただいた。
 
まずは、弁護士事務所に務めるスカーゼスキークラブ同期の吉川(きっかわ)から、
 
差出人:吉川- - - - - - -

学名・英語名の由来
日本から1789年にヨーロッパへ、1870年に北アメリカへ伝わったことから、学名にも kaki の名が使われる。

英語で柿を表す「Persimmon」の語源は、アメリカ合衆国東部の先住民であるアルゴンキン語族(Algonquian languages) の言葉で「干し果物」を意味する名詞「ペッサ ミン」であり、先住民がアメリカガキ(Diospyros virginiana L.) の実を干して保存食としていた事実に基づく。近年、欧米ではイスラエル産の柿(渋抜きした「Triumph」種)が「シャロンフルーツ(Sharon Fruit)」と いう名称で流通するようになったため、柿は「Persimmon」よりも「Sharon Fruit」という名で知られている。なお、「Sharon Fruit」は、欧米では一般に登録商標であり、これらの地域でイスラエル産以外の柿を「Sharon Fruit」という商品名で販売することは 違法である。
- - - - - - -

このあと、説明が続くんだけど、ネットで調べたことをコピペしているだけだ。
心がこもっていない。
しかも、肝心の部分、「誰が、どこへ」、が抜けている。


音響機器メーカーの古典的スピーカー職人の坂本さんからもメールをいただいた。

差出人:坂本さん- - - - - - -

小生の記憶では、種子島の鉄砲を持ち込んだポルトガル人が、種子島に着いた時、村人から振舞われた柿がとても、美味しかった・・・。
(漂流して着いたため、極度の腹ペコ状態であったそうです)。
それで、彼等が、その時の味が忘れられず、帰国の際に持ち帰ったのが始まりとか(これは、ヨーロッパでも、ヒットするに違いない、商売、商売!!)・・・。

小生の記憶が、正しいか、ネットで調べましたところ・・・。

日本から1789年にヨーロッパへ、1870年に北アメリカへ伝わったことから、学名にも kaki の名が使われる。

と、ありましたので、あながちウソでも無かろうと・・・。
 
又、日本の甘柿は、突然変異で出来たものらしく、他の国のもともとの柿は渋柿なんだそうです。
ヨーロッパでの主たる柿の生産地はイタリアで、生産量は5万1000トン/年、程だそうですが、これが甘柿かどうか、定かではありません。
イスラエルが4万トンですが、これは渋柿で、干し柿にして食すそうです。

ところで、下、小生団地近傍に出来ていた柿です。
秋空に映え、実に美しく、且つ美味そうぉ〜!!でありました。
 
Kaki
- - - - - - -
 
さずが、種子島でポルトガル人に柿をあげた本人らしく、話が生々しい。
当時、小学3年生だったそうで、今でも柿を見ればポルトガル人を思い出すらしい。
 
みなさん、情報ありがとう。
 
 
 
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2007年11月 4日 (日)

鯖寿司

 
 
昨日、土曜日は、まず朝から地区の文化祭に行ってきた。
小学校のPTAの委員なので、準備からお手伝い。
 
最近、娘が金管バンドに入部したので、今回から出場する。
とは言っても、3年生はまだ楽器を扱えず、ポンポンを持って踊るだけだ。
娘は、ミニスカートをはくと、太い足が目立ってイヤだと言っていたのだが、他の子供たちの足を見て安心していた。
 
誰に似たのか、ませた子や。
 
 
(写真)ずいぶん練習してました。
 Photo
 
 
お店が出ていたので、地元産の野菜を買ったり、露店で玉コンニャクを食べたりした。
ここまではよかったけど、「心の欲望」にまかせるまま、好きな焼きソバを買い食いしているところを将軍様に見つかって睨まれた。
 
 
(写真)農家の野菜はうまい。
Photo_2
 
(写真)山形名物の玉コン、寒い日にハフハフいいながら食べると最高。
Photo_3
 
(写真)150円は安いで。
Photo_4
 
 
午後は、福島の穴原温泉、吉川屋(よしかわや)へ。穴原温泉は、米沢から栗子峠を越えるだけで一時間弱で到着できる便利な温泉地だ。
中でも吉川屋は5本指にはいるおすすめの宿なのだ。食事がいいし、渓谷を見下ろす露天風呂が最高なのだ。これまで、3〜4回は行ったな。


今回は、一般の人はご存知ないと思うけど、「東北華僑親睦会」というのに出席したのだ。実は、妻が山形支部の副会長を務めているので、この私は大学教授でありながら、単に副会長の運転手という情けない立場での参加だ。
東京から台北駐日経済文化代表処(台湾の大使館ね)の許世楷(コー・セーカイ)代表(大使ですね)もご夫人と出席される。
 
この方は、かつて台湾独立運動の中心的人物の1人で、盧千恵夫人とは日本留学中に知り合われ、ともに台湾独立運動に関わってこられた。「台湾は台湾人の国 −天になるごとく、地にもなさせたまえ−」という著書も、ずいぶん前に拝読したのだけれども、自国から追われ、命を懸けて戦う姿には感動した。
お目にかかったご本人は、いたって温和な方だけれども、その芯は鋼鉄でできているに違いない。
 
決して、露店で焼きソバを買い食いしたり、されないだろう。
 

(写真)親睦会での代表とご夫人 
Photo_5
 
 
地元の有力者の方々も出席されていた。
国会議員の佐藤剛男氏、福島市長代理の方、そして福島県副知事の内堀雅雄氏。
それぞれ挨拶をされたのだけれど、副知事の御挨拶の内容、その時の態度、表情なんかが、その辺の地方自治体の役人とはずいぶん雰囲気、というか切れ者度合が違うので、とても気になった。
 
そこで、普段は自分から近づいて名刺交換することはないのだけど、テーブルまでノコノコ出向いて御名刺をいただいた。
聞くと、長野高校、東京大学とエリートコースを進んで総務省に入省し、数年前に福島県に派遣されて、企画調整部長を経て、現在の副知事の職に就かれたとのこと。
もとは国の役人さんだったのですね。
 
実際、見かけは役人さんっぽくて、一見真面目そう。
でも、真面目そうでも某大学院教授のように手鏡が手放せない人もいる訳で、本性がどうなのかは外見で判断できませんが、話してみるとザックバランで、切れ者で、鋭くて、なかなか良いのですよ。この方は。
  
  
(写真)部下の方が書いたあいさつ原稿をぜんぜん読まれなかった。
Photo_6
 
  
福島県、ラッキーですね。
山形にも一人こういう人が欲しいなあ。
 
その夜は、吉川屋自慢の美味しい料理をいただきながら、ビールやワインをしこたまいただいて、いい気持ちになって時差ボケも手伝って温泉にもはいらず、ブログもアップせず、寝てしまいました。
 
スマン、スマン。
 
一夜明けたきょうは、バスで裏磐梯方面を参加者の皆さんと観光、昼食を「ホテルプルミエール箕輪」でいただいた。ここは、バブル全盛時に建てられたということで、かなりバブリーな作り。
フレンチ、中華などの本格的な料理を大自然の中の豪華リゾートで楽しみたい人にはうってつけだろう。
 
夕方、自宅にもどり、一服着いていると「いづ重の鯖姿寿司」が宅急便で届いた。京都のMさんからだ。
鯖寿司とか、バッテラが大好物なのをご存知で、そう言えば今年も鯖寿司のおいしい季節になったと、数日前にメールをいただいてた。
早速、一本いただいたが、肉厚の鯖は絶妙の酢加減で〆られていて、クセがなく、昆布の味もしみて絶品であった。
「いづう」よりも、こちらの方が好みだな。
 
 
Photo_7
 
 
鯖寿司といえば、
小学生のころ、遠足の弁当に近くの寿司屋のバッテラを持って行ったこともある。
風邪をひいて食欲のない時には、母がバッテラを買ってきてくれた。
 
そんな遠い日、遠い故郷のことを思い出してしまった。
  
  
  
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2007年11月 2日 (金)

御福餅よ、おまえもか

 
 
フランクフルトを現地時間の午後8時45分発のANA便に乗って、きょうの午後8時22分に米沢に到着した。
飛行機の中でも、電車の中でもずっと寝ていた気がする。
 
ちょっと、お疲れ気味。
 
先日の記事で、御福餅をいただいて喜んだことを書いたけれども、やっぱり、御福餅も赤福餅とおんなじように消費期限の改ざんなんてことをやっていた。たぶん、みんな予想してたんじゃないだろうか。
 
想定内やな。
 
京都の知り合いが、
「和菓子なんてあんこ余ったら、練り直して最中のあんにするんやけど、店頭で売ってる生菓子なんて表示ないやんね。ケーキ屋さんのケーキもクリーム外して塗りなおしたりは常やっていうし、自分の口だけが頼りやね。」
なんて、メールをくれた。
 
結局、御菓子メーカーでは多かれ少なかれやってるんですよ。
ショウケースの中の和菓子やケーキには、消費期限貼ってないからお菓子屋の勝手に決められるしね。
小規模なら許されて、大規模なら罰せられる。
ちょっとかわいそうな気がするな。
まあ、ルールを守らなかったことは咎められても仕方がないけど。
 
これからは、コンビニやスーパーのお弁当のように、賞味期限が迫った商品は半額で売りさばくとか、ちょっと考えた方がいいじゃないでしょうか。
 
秋田の比内鶏も、いい加減な商売していた会社があったけど、他にも昔から鹿児島の黒豚が生産高以上に市場に出回っているなんて噂になってるし、米沢牛にしても、前沢牛にしてもブランド牛は年間の生産高は知れてます。
結局、自分の舌を信じて、あるいは信頼できるお店で買うこと、食べることが一番大事ということかな。
 
ところで、
ドイツの「カキ」について、早速メールをいただいた。
実は、イタリアでも「カキ」と言うらしい。スペルは、「KACHI」だ。
ひょっとして、イタリアでカキを栽培し、それをドイツに輸出しているということなのか。
ということは、イタリア人が第二次世界大戦で共に戦った日本人を尊敬し、「カキ」と名付けてくれたのかも知れない。
そうだとしたら、昨日、イタリア人を「ヘタレ」なんて呼んで悪かった。
 
スマン、スマン。
 
ドイツやイタリアの「カキ」のルーツについて知ってる人は情報をお寄せいただきたい。
  
 
 
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2007年11月 1日 (木)

ケルン

 
  
なんと、日曜日にドイツに着いて以来、3日間フランクフルト空港をでていない。
むかし、トム・ハンクス演ずる主人公がニューヨークのJFK空港で生活する映画があったけど、自分も空港生活者になるとは思ってもみなかった。
 
実は、泊まっているシェラトンホテルは空港ターミナルと道路を一本隔てただけで、しかも通路でつながっている。おまけに会議の会場もホテルの中だ。
だから、この3日間というもの、一歩も外へ出てなくて、ドイツの生の空気を吸ってなかったのだ。
  
だから、きょうはケルンに来れて、単純にうれしい。たとえると、大海にでたカエルのような気分か。(どんなんや)
  
ケルンにきた理由は、
3週間ほど前に、ケルン大学のミアホルツ教授からメールが来て、研究室に招待されたのだ。
教授は高分子の専門で、高分子を使った有機ELとか太陽電池の研究をしている。学生数は40人を超える大研究室で、ドイツでもトップクラスの成果を上げている。
  
 
(写真)ケルン大学の物理化学研究所
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Photo_11
 
 
最先端の設備を有する研究室を見学したあと、講演を行った。最後に持って来た白色有機ELパネルをビカーッと光らせると皆ビビっていた。
夕食には、教授夫人とドクターコースの二人の学生もジョインしてイタリアンに行った。
 
これまで、3日間というもの、これでもかと言うくらいにドイツ料理攻めにあっていたので助かった。
サプライズメニュとかで、シェフのおまかせコースを全員注文、生ハムやカルパッチョなどの前菜に始まり、パスタ、主菜のラム肉、デザートのティラミス、それにエスプレッソ、と好きなものの連打だ。
もちろん、ここではドイツビールじゃなく、白と赤のイタリアンワインをいただいた。
 
イタリア人の血が半分混じっている自分としては、なんだか故郷に帰ったようでホッとした。(うそです)
 
実は、大学に行く前に、少し早目に着いたのでケルンの町を散策したんだけど、その時に、果物を売っているワゴンがあって、大きな柿が所狭しと並んでいるのを見かけた。
 
 
(写真)カキのワゴン
Photo
 
   
ホホウ、ドイツでも柿が旬なのだな、と感心していると、売り子のでかいドイツオヤジが、「XXX、XXX、カキ」と大声を張り上げている。

カキ?やて、と思って、耳を澄ませていると、やっぱり、
「XXX、カキ」
「XXX、カキ」
「XXX、カキ」
と、何度聞いても間違いなく最後に「カキ」と言ってる。

ひょっとして、ドイツ語でも柿を「カキ」というのかなと思って、近づくとホントに「Kakis」と書いてあるではないか。
 
 
(写真)
Photo_2
 
 
これは「とても・おいしい・カキ」と書いてあるのだな、そして、本来、柿はドイツにはなくて、どこからか輸入していて、それに誰かが勝手に「カキ」と名付けたのだ、とこちらも勝手に解釈した。
 
名付け親が柿のことを日本語の「カキ」にしたのは、やっぱり第二次世界大戦で共に戦った仲間だから、日独友好の証しに「カキ」と名付けてくれたのだな、と戦中派(?)の自分としては、とてもうれしく思った。あのとき、イタリアがヘタレじゃなかったら、ひょっとしたらひょっとしたかも知れないし。
 
そんなことが昼間あったので、いいチャンスだと思って、イタリアンなワインをいただきながら、ドイツ人の教授夫人に柿の写真を見ていただき、なんて書いてあるのか聞いたら「Sugar・Sweet・カキ」と書いてアルのですよ、と親切に教えてくれた。
そうか、「砂糖のように甘い柿」だったんだなと納得。「とても・おいしい・カキ」でも、間違いではないような気がする。(ぜんぜん違うけど)
 
聞くと、やっぱり、柿はドイツにはなくて、輸入しているのでしょう、とのこと。
けど、どうして日本語の「カキ」って呼ぶのかはご存じない。
そこで、「第二次世界大戦でいっしょに戦ったからですよ、次はヘタレのイタリア抜きでやりましょう」、なんてバカなことは言わなかった。
 
奥様は、前に食べたことがあるけど、皮が固くてあまりおいしくなかった、とおっしゃる。
奥様、奥様、柿は皮をむいて食べてくださいね、と柿の名誉のために教えてあげた。奥様、ご納得。
 
おいしいイタリア料理をいただきながらドイツ語も学べたし、楽しいひとときだった。
  
 
(写真)有名なケルンの大聖堂
Photo_3

 
(写真)ケルンのライン川
Photo_4
 
 
(写真)ケルンの川沿いのカフェ 
 Photo_5
 
 
 
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