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2007年9月20日 (木)

シャープのもくろみ

ビッグニュースだ。

シャープとパイオニアが資本業務提携すると発表した。
パイオニアが12月20日に実施する3000万株(414億円)の第三者割当増資をシャープが引き受けるということだ。その結果、シャープはパイオニアの株14.28%を保有する筆頭株主になる。一方、シャープが保有する自己株式1000万株をパイオニアに割り当てるため、差し引きで約200億円をパイオニアに提供する。

業務提携の内容は、次世代DVDやカーエレクトロニクス分野で部品を相互供給したり、共同開発を行ったりするほか、シャープはパイオニアに液晶パネルを供給する、とのことである。

はっきり言って、これはカモフラージュだ。
真の目的は何なのか?

それはズバリ、有機EL。

記者会見場において、シャープの片山社長は記者の質問に対して以下のように答えられた。

記  者:パイオニアは有機ELの開発に力を入れていたが、それも共同開発するのか?
片山社長:当社(シャープ)も有機ELの研究開発をやっている。今後その研究開発が加速する。共同開発のテーマにはしていきたい。

今回の業務提携の主な目的はまさしく有機EL事業なのです。
ご存知の方も多いと思いますが、最近、パイオニアグループの中で有機EL事業をすすめる東北パイオニアが、パイオニアの完全子会社になりました。東北パイオニアの株式をパイオニアが公開買い付けしたのです。

匂いに敏感な私は「臭い」と思いましたね。

なぜなら、東北パイオニアは、極めて「健全な」会社でスピーカー事業やFA事業は絶好調、最近有機ELも黒字化したばかり。
プラズマ不振で将来のカーナビ事業にも不安を抱える「不健全」なパイオニアに子会社化されるメリットはまったくないからです。

したがって、私は東北パイオニアの子会社化により、おいしいオマケを付けたパイオニア本体の「身売り」も有り得ると考えていたのです。


今回の業務提携により、シャープは自社の持つTFT基板と東北パイオニアの持つ有機EL技術をいつでも合体でき、有機ELディスプレイの調達にも準備が整った訳です。

東北パイオニアサイドでも、半導体エネルギー研究所と合弁で設立したTFT基板製造会社エルディスが失敗に終わり、多くの損失を生み出したばかりでなく、最終的にエルディスを半導体エネルギー研究所に譲渡し、完全にTFT有機EL事業の芽を自ら摘んだのでした。

今回のシャープとの業務提携は、あきらめたTFT有機EL事業を復活させるには好都合で、シャープからTFT基板を調達することによってTFT有機ELの量産が可能になるのです。

液晶でつばぜり合いしているシャープとソニー、有機ELテレビではソニーが一歩先を走ってましたが、これでシャープが追いついた。

片山社長は、ただ者じゃないですね。

おもしろくなってきた。

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