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2007年9月 7日 (金)

5人の基調講演

朝はホテルのレストランで、Heeger教授とテーブルを同じくした。
最近、結婚50周年記念として、子供、孫、総勢10名でアフリカ、タンザニアを旅行された。カモシカを食べるライオンや、子供を産むキリンを目の当たりに、野生動物の生態を間近に見ることができて、とてもおもしろかったとのこと。

それから、住友化学がCDTを340億円で買収した話について、感想を求められた。
思わず、「Crazy」と口をついて出てしまった。
Heeger教授も理解できないのであろう。


(写真)会場入り口付近の様子
Photo


第9回目の「ヨーロッパ分子エレクトロニクス会議(ECME 2007)」は、米国Georgia TechのBredas教授がチェアマン。Georgia Techでは、フランスやシンガポールにも分校があるらしい。Bredas教授は、もともとはベルギー人で、この分野では有名な理論家である。
定員300名のところ、500名の参加希望があり、多くの論文を不採択にしたとのこと。
かなり盛況。

今回の会議では5人の基調講演がある。

Alan J. Heeger (UCSB)、Jean-Marie Lehn (Univ. Louis Pasteur)、Robert Grubbs (Cal Tech)、George Whiteside (Harvard Univ.), そして城戸(山形大)である。
Heeger (2000)、Lehn (1987)、Grubbs (2005)の3人はノーベル賞受賞者。Whitesideもいずれは受賞する高名な化学者。これらの科学者と同列に扱われるのはとても光栄である。

朝一番の基調講演は、Lehn教授。
自己組織化分子錯体のお話。基礎研究ですね。


(写真)聴衆でギッシリ詰まった会場で講演されるLehn教授
Lehn


私の講演は、毎度のことですが、「高性能有機ELの開発」と言うタイトルで、有機ELの話。14cm角の白色パネルをデモしながら、冗談を交えての、感動と笑いの35分間であった(と思う)。
講演後に、Bredas教授から「Splendid talk, as usual!」と褒められた。
お世辞でもうれしい。

昼食はメッツ市長のご招待で、歴史的建造物である市庁舎でいただく。
ノーベル賞受賞者や主催者らとともに招かれた。

前菜にでたスモークサーモン、主菜のスズキのムニエル、絶品であった。
サーモンに添えられたアボガドとクリームソースのコンビネーションは絶妙の極致。
肉厚なスズキの淡泊かつテンダーな食感と、添えられたケチャップ風味リゾットが、口の中でbeautifulなハーモニー。
完璧やね。

午後は、久しぶりに会ったオランダのP社のG氏と情報交換。
P社は世界三大照明メーカーの一つであり、白色有機ELの開発を精力的に行っている。G氏は城戸研にかつて滞在していた。

研究所がドイツにあるので、ドイツのプロジェクト(予算160億円、ひつこい様ですが)に参画し、かなり開発を加速しているとのこと。
今後、日本でも100億円クラスの大型プロジェクトでも走らなければ、日本の照明メーカーでは、太刀打ちできないだろう。

総合科学技術会議あたりで話題にならないのであろうか。
怠慢やね。

夕食は、近くのレストランへG氏と。
ダックのフォアグラを食べたけど、やっぱりグースの方がまろやかでおいしいと思う。


(写真)レストランから見た風景
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(写真)ダックのフォアグラです
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明日、帰国するけど、フランスにはまた来たい。


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