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2007年9月

2007年9月30日 (日)

小林糀屋

 
昨夜は書類作成で夜なべした。
10年ほど前から、昼間じっくり腰を落ち着けて仕事をする時間は完全になくなった。
だから、原稿など締め切りに間に合うことは、まずないのだ。

スマン、スマン。

昼は、自宅から車で7〜8分の小林糀屋(こばやしこうじや)で、餅を食べることにした。
餅や団子は娘の大好物なのだ。

ここは、自家製のお味噌やお餅を売ってるのだけど、お店で食べることも出来る。
以前は古いお店だったけど、1年前に自宅を新築してその一階を店にして営業している。だから、店は新しい。
もう少し、お餅屋さんらしい店内だったら雰囲気盛り上がるんだけど。

ちょっと残念やな。

いただいたのは、オーセンティックな磯辺焼、あべ川餅、そしてオリジナリティの高いピザ風餅とぞう煮。
手作りだけあって、お餅に適度な弾力があって美味しかった。

また来よう。


(写真)250年の歴史です。
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(写真)窓から見た風景
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(写真)あべ川
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(写真)ぞう煮
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(写真)ピザ風
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(写真)他にも、クルミとか納豆とかカレーとか。
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2007年9月29日 (土)

珠算検定

きょうは、娘のソロバン検定の日だ。

朝9時から南部コミュニティーセンターに集合。
これまで、検定会場はソロバン教室だったが、3級からは場所が変わる。

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娘は、昨夜もきょうのことを考えて、ドキドキする〜、などと言っていた。
そうなのだ、自信がないから緊張するのだ。
だから、もっと練習しろと言ったのだ。

しかし、一番緊張しているのは、その母親だ。
今朝も、娘以上に落ち着きなく、いつも以上にイライラしてるぞ。


イヤな予感がする。


娘を送り届けて、一時間後にピックアップ。
できを聞くと、暗算が9問しか出来なかったとのこと。
ダメじゃないか。

15問中10問正解しなければ、不合格だ。
娘は珍しく、シュンとして元気がない。
それを聞いて、母親も落胆している。

どっしりと構えているのは、私だけだ。
やはり、こんな時、頼りになるのは父親だな。フッフッフッ。

妻:どうして暗算できなかったの?
娘:わかんない。
妻:ソロバン教室で、いつも何問できてたの?
娘:11問くらい。
妻:パパ、うちで暗算練習しなかったの?
私:いままで、家で暗算練習したことある?  

不得意な割り算と伝票を中心に練習したのだ。
自分がいる時も暗算練習しなかったくせに、やっぱり、オレのせいか。


昼は、ソバを食べに「粉屋小太郎」へ。
秋のメニューがスタートしている。
鴨南ザルがうまい。

 
 
(写真)デザートのソバ麩ぜんざい。
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3時のおやつは、研究室の中山准教授からいただいた北海道みやげの「ポテトチップチョコレート」だ。

ポテトチップチョコレートやで。

どんなんやと、娘と箱を開けると、なんと、ポテトチップにチョコレートをコートした、ネーミングそのものの外観。味は、というと、最初、チョコの味がして、後半がちょっと塩味のポテトチップ。

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たぶん、ポテトチップ食べながらチョコ食べる人はあんまりいないと思うんで、この組み合わせには少しばかり疑問を抱いたけど、実際に食べるとこの微妙なマッチングに、やっぱり微妙やなあ、と思った。

箱の中にお菓子の説明書きが入ってて、笑わせてくれる。

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食べ始めたらやめられない、ポテトチップとチョコレートの絶妙な組み合わせ
(「絶妙」か? 「微妙」な組み合わせやろ。)

お客様の声

「とにかく美味し過ぎます!!気がつくと、袋は空に近い状態…。チョコとポテチの塩加減が絶妙です。この商品を作った方はスゴイです。いつも数個まとめ買ってます♪」神奈川県 知美様

(知美様、あなたは今までドッグフードしか食べたことがないのですか。)
-------------------------

北海道のおみやげは、やっぱり「白い恋人」やな。


夕食は、妻の手作り中華。
甘辛鶏スティックとゴーヤとジャコの炒め物、味噌汁と五穀米のご飯がついた。
久しぶりの家庭料理に大満足。

うまかった。

今朝の態度は許してあげよう。

 
 
 

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2007年9月28日 (金)

米沢で一番偉い人

 
テレビを見ていると小学生の娘がこう言った。

娘:パパ、「安部三十郎」ってだーれ?

私:米沢市の市長や。

娘:市長ってだーれ?

私:米沢市で一番偉い人や。

娘:それってパパじゃないの?
      
      
      
今のところ、子育ては順調だ。
 
 
 
 
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山形で一番偉い人

 
テレビを見ていると小学生の娘がこう言った。

娘:パパ、「さいとうひろし」ってだーれ?

私:お笑い芸人じゃないの。

娘:でも、おもしろくないよ。

私:おもしろくないお笑い芸人でしょ。

娘:ふ〜ん。
 
      
      
知事、ゴメン。
 
 
 
 

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TDKの有機EL

きょうの日経産業新聞の一面に、TDKが携帯電話のメインディスプレイ用の有機ELを開発し、08年度下期に量産する、と掲載されていた。

開発したのは、フルカラーで精細度はQVGA(320x240画素)、大きさが3.2インチの「パッシブ型」。輝度は200cd/m2で、寿命は携帯電話に十分な5000時間。量産までに、10000時間にさらに伸ばす計画。価格は、同サイズの液晶パネルよりも同等以下にできる、という。

サムスンSDIが量産している携帯メインディスプレイ用有機ELは、低温ポリシリコンTFT基板を用いた「アクティブ型」。消費電力や寿命、実装の容易さから携帯端末に適している。ただ、TFT基板の歩留まりが低くて値段が高く、現状では液晶の1.5倍程度とされる。

TDKは、これまでMP3プレーヤー、カーオーディオ用に有機ELディスプレイを生産しており、米DisplaySearch社によると、出荷金額ベースでは、5位の4.8%のシェア(出荷金額590万米ドル)を占めている。ちなみに、1位は、東北パイオニアの20.8%で2520万米ドル、2位は韓国サムスンSDIの20.4%で,出荷金額は2480万米ドル。3位の韓国LGエレクトロニクスは2430万米ドルで20.0%のシェア。4位は台湾RiTdisplayの19.4%で2350万米ドル。

面白いことに、メーカー別の出荷台数シェアを見ると、1位はRiTdisplay社で、510万台近くを出荷。2位は東北パイオニアで、ほぼ同数の約510万台を出荷。3位はサムスンSDI社の370万台で、4位はLGエレクトロニクス社の310万台。そして、5位はTDKの150万台。

出荷金額と出荷台数で、順位が入れ替わっているのは、結局価格の差。
台湾のRiTdisplayは、シェア拡大のため安売りして利益が出ない状態。一時、会社の身売りの話が出ていたくらいだ。一方、東北パイオニアでは、正当な価格で商売し、利益が出せる事業だ。

用途別では、携帯電話のサブ・ディスプレイが最も多くて、前年同期比135%増の1260万1000台。次いで、MP3プレーヤー向けで、出荷台数は401万2000台。携帯電話のサブ・ディスプレイと携帯型メディア・プレーヤーで出荷台数の87%を占めている。

したがって、競争の激しいこれらの小型ディスプレイ市場では、価格の低下が著しく、各社利益の確保が難しい状況である。よって、サムスンSDIがアクティブ型を量産しているものの、まだまだ未開拓の市場といえる携帯メインディスプレイ市場に、TDKが参入するのは大正解である。
来年は、5位のTDKが順位を上げるかもしれない。

来週のCEATECでは、TDKのブースが要チェックだ。
 
 
 
 


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2007年9月27日 (木)

アジアユニオン

父子家庭最終日。

クレイマー・クレイマーのような生活もきょうが最後だ。
6時半に起きるのも、朝食を作るのも、洗濯するのも、娘と二人の朝食も自然なこととなってきた。

けど、慣れきって、今朝は娘は以前のようなダラダラ食いに戻った。
そこで、プッシュ。
なんとか集団登校の時間には間に合って、無事にいってらっしゃい。

(写真)ちょっとアングルを変えてみました。
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研究室では、昨日の続きの高校先生理科実験講座を行った。
二日間、あまり休みもとらず、先生方もお疲れだろう。
しかし、我々は365日、こんなんですよ。

それと、午前中は大学のコンプライアンスに関して関係者と議論した。
大学は、企業に比べてこの点で遅れているのだ。

午後は、まず旧知のNZ社のK氏がアポなしで来室。アポなしでズカズカ入ってくる人は世界中でKさんだけだ。
久しぶりに見ると日焼けして黒々とされてる。体重もずいぶん増えたようで、栄養十分な黒豚ちゃんのようだ。

まじめに、ダイエットされた方がいいと思う。
ここは奥さんの腕の見せどころだな。

それから、このバカブログをご自宅で奥さんと見られるようで、「城戸先生だって、ご家庭でここまでされるのよ」、と奥さんから非難されると苦情をおっしゃる。

そんなのカンケーネー♫。

それに、ゴミ出しとかスーパーでの買い出しなんて、普段からやってるんだからナ。妻を愛する良識ある夫ならそれぐらいするでしょ。

なんちゃって。

4時からは、韓国のS電子の人と情報交換。
S社は大企業だが、動きが大胆かつ早くて速いのだ。
このあたり、国内企業も見習うべきところである。

午後5時、米沢駅に娘と一緒に妻を迎えに行く。
久しぶりの笑顔を見て安心。
照れ屋の娘は、大げさに態度には表さないものの、心から安心しきった顔をしている。
まだまだ、子供だな。

5時半からちょっと早い夕食をS社の人と家族で「いろり」の焼き肉。

アジアの将来は、いかに韓国、台湾、日本、それに中国でまとまれるかにかかってる。ヨーロッパのEUと同じだ。
このままだと、欧米に搾取され続ける。
問題なのは、日本人が、「日本もアジアの一員」と考えずに、「日本」と「アジア諸国」と認識していること。
島国の特徴だナ。
ヨーロッパでも、イギリスはいまだにEUの加盟国ではないのと一緒。
特に、政府レベルで、政治的な動きをすると、絶対にまとまれない。
だから、まず民間レベルで、競争するんじゃなく、協業することが重要ということで認識は一致した。

一大学教授にどれだけの貢献ができるかわからないけど、出来るだけのことをしたいと思う。

充実した一日だった。

 
 
 
 
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ソニーが中小型液晶の完全子会社化

きょうの日経産業新聞に、ソニーがソニーと豊田自動織機の合弁会社であるエスティ・エルシーディーとエスティ・モバイルディスプレイの2社を完全子会社化することを発表した。

これらの会社は携帯電話やビデオカメラに搭載する中小型液晶を製造する会社。
最近、低価格化が進み液晶メーカー各各社は採算の悪化に苦しんでおり、たぶん、これらの会社も例外ではなかったと思われる。

一方、ソニーは有機ELで用いるTFT基板をエスティ・エルシーディーから購入し、同じ敷地内のソニーの有機EL蒸着ラインで有機ELディスプレイを製造しているので、今回の合弁解消は、今後の有機EL事業拡大にとっては必須の条件であったはず。

だから、今回の完全子会社化に、ソニーの有機ELに賭ける情熱が感じられる。

シャープとパイオニアの技術提携が発表されたように、今後、ディスプレイメーカーの再編が加速されるだろう。

私の個人的な最大の関心は、プラズマの松下がどう動くかである。

いつか、このサイトで大胆な予想をしてみたい。
 
 
 
 


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有機EL搭載INFOBAR登場

今朝、娘を送り出してから産経新聞を読んでいると、11月に発売のauの新しい端末INFOBAR 2について記事が出ていた。
そこには、「液晶に比べて画質が優れているとされる有機ELを採用するなど機能面も強化」の一言が。

ム、ム、ム、

「人気ブログランキング」からこのブログにアクセスされた人は、ご存知ないでしょうが、この私は、大学ではちゃんと有機ELというものを研究しているのです。「単にバカなこと書いてる山形のオトボケ教授」ではございませんし、テレビに出まくってまともな研究してない「芸能人教授」でもありません。

だから、この記事にちょっとコメントね。

まず、産経の記者に注文。
「液晶に比べて画質が優れるとされる有機EL…」と言うのは正確じゃなくて、「液晶に比べて画質が圧倒的に優れる有機EL…」だからね。

プロのデザイナーさんが見て、この携帯のデザインには液晶よりも有機ELを、と選んだ訳ですから画質は保証付き。自発光型の有機ELは屋外での視認性に問題がある、と意地悪な液晶屋さんは言うけれど、液晶だって外では同様に見えにくいのです。
オシッコちびった人は、ウンチをちびった人を笑えないの。

KDDIの公式ホームページには、2.6インチワイドQVGA有機ELディスプレイを搭載、とスペックまで掲載されてる。それに、10月2日 (火) 〜10月6日 (土) に幕張メッセにて開催される「CEATEC JAPAN 2007」でも先行展示する、らしい。

CEATECでは、あの世界一の有機EL照明も展示されるし、ひょっとしたらソニーの有機ELテレビも展示されるかもしれないし、今回のCEATECは、見逃せません。
私は、10月2日の初日に有機エレクトロニクス研究所のブースにおりますので、城戸ファンクラブ会員の方はおいでください。

CEATECへゴー!
 
 
 
 
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2007年9月26日 (水)

高校理科の先生がきた

父子家庭四日目。

今朝も6時半に起きた。
朝食を準備する前に、まず洗濯機のスイッチを入れる。
何事も効率的に進めなければ、父子家庭は崩壊するのだ。

パンばっかりだと飽きるので、今朝はコーンフレークス。
決して手を抜いてる訳じゃないからネ。
手慣れて、だんだん準備時間も短くなってきたし。
このまま続けば、8分を切れるかもしれない。

老後は心配ない。

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初日は不安そうな顔をしてた娘も、ずいぶん二人の生活に慣れたようだ。
それに、この父親には頼ってはいけないことを悟ってか、自分で何事もテキパキやる。
食べるのも速い。

えらいぞ、春香。

「いってきます」の前に、仏壇に手を合わせるのが日課だ。
うちは、代々、浄土真宗。
このあたりでは珍しい。
仏壇のある家も珍しい。

いつか、いいことがありますように。

娘を送り出した後で、洗濯物の一部を物干しにかけ、残りを乾燥機に。
娘のは縮まないように気をつけるのだ。
娘の服の方が高いし。

食器を洗ってから、不燃ゴミを出し、シャワーを浴びる。
神道的に言うと、禊(みそぎ)だな。


きょうは、朝から研究室に高校と中学の理科の先生合計11名が来た。
山形県教育センター主催の理科実験セミナーの日だ。ここ数年、引き受けてる。
1泊2日で、有機ELの実験を体験する、という山形ならではの企画だ。
若い先生、中年の先生、男性、女性、かしこそうな、そうでもないような、先生もいろいろだ。
いずれにしろ有機ELに興味を持たれた先生たちだ。
最初の30分の講演も、ずいぶん熱心に聞かれたし、実験中も真剣なまなざしだ。
低いレベルのアホバカ教師が増える中、こんな熱血先生に教わる生徒は幸せだな。

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昨日同様、夕方、娘を学童に迎えに行き、その足でソロバン塾へ。
ヨークベニマルで買い物して、娘をピックアップして帰宅する。
送り迎えも慣れてきた。

昨夜、京都の能楽師の家に嫁いだ妹からメールがあった。頭の回転はそれほどでもないが、体力があって明るいのが取り柄の妹だ。

「ブログ見たよ。好きなもんばっかり作ってるなあ。」と鋭いツッコミを入れる。兄の好みをよく覚えてるもんだ。
三つ子の魂百まで、とはこのことか。(ちゃうやろ)

(写真)ニラレバ、男前豆腐、チーチク、スーパーで衝動買いしたお赤飯

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食事中の会話。

娘:パパ、きょう学校でからだの本読んだの。
父:おお、珍しく勉強したな。
娘:食事はバランスが大切なんだって。
父:そうや、そやから毎日、パパも考えてご飯作ってんねんで。
娘:お肉だけでもいけないし、野菜だけでもダメなんだって。
父:そうや、そやからきょうも、肉も野菜もあるやろ。
娘:大きくなったら月経が来るからやせ過ぎはダメなんだって。
父:げっ・・・。

はやく、妻に帰って来て欲しい。
 
 
 
 
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2007年9月25日 (火)

芋煮会

父子家庭三日目。

目覚ましで、朝6時半に起床。
父子家庭の朝は早い。
早速、朝食の準備にかかる。

昨日と同様、たまごだ。
ハムの代わりにソーセージね。
野菜は昨夜の残り。
こうやって工夫すれば、準備に10分もかからない。
世の中には朝食を作らない怠慢なバカ母がいるというが、信じられないな。

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7時45分に娘を送り出す。
いつもは、朝は戦争状態と化すのに、平和だ。
結局、過保護、過干渉は子供のためにならないんだな。
子供にも自己責任、と実感。

きょうのメインイベントは研究室の芋煮会。
河川敷で里芋や牛肉を鍋で煮込んで食べるアウトドアイベントだ。
山形の風物で、近隣の福島や宮城でも芋煮会はあるが、豚肉を使ったり、ミソ味にしたり、本家とは似ても似つかないニセモノだ。
「芋煮会は山形」、である。

(写真)秘書の寒河江さん「ちょっと、ちょっと、橋本君、さっき醤油をもっと入れてって言ったでしょ。アンタバカじゃないの。」
    橋本「えへへ、えへへ」   
    (そんな会話が交わされたのかどうかは未確認)

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(写真)グツ、グツ、グツ、煮えました。完成でっすー!

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(写真)里芋、牛肉、豆腐、玉コンニャク、きのこ、ごぼう、など。

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(写真)いただきま〜す。まずは、食べましょう。

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(写真)マロンとクルミも参加。こちらのブログもどうぞ。

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(写真)芋煮も三杯食べると落ち着きます。

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(写真)快晴です。

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(写真)最後はウドンを入れるのです。

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(写真)鍋の一つは、カレー粉を入れてカレー味に。
    今回は、カレー粉じゃなく、カレールーを入れたので、カレーうどんになってしまった。
    けど、うまかった。
    結局、芋煮三杯、ウドン二杯、いただきました。
    きょうは学生のためにダイエットはお休み。

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(写真)たき火中のホスト二人。実は、サツマ芋を焼いてます。

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(写真)お腹がいっぱいで、助教のプーさんはこんな状態に。
    尿酸値は大丈夫か?

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(写真)権守もこんな状態に。恥ずかしくないのか、お前は。
    ○○○印刷から内定取り消されるぞ。

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(写真)デザートは、角屋(すみや)のシュークリーム。
    城戸研究室の定番。
    間違いなく、日本一、世界一うまいシュークリームです。
    ペロリと3個たべました。明日からダイエット再開です。

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(写真)記念写真です。
  
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芋煮会終了後、4時半に娘を迎えに学童へ。
中に入ると、一人の子供が「城戸教授だ〜」と叫んだ。
一斉に注目を浴びた。
米沢では、若い女性ばかりか小学生にもファンが多い。

ソロバン塾へ送り届け、自分はヨークベニマルで買い物。
帰りにピックアップして帰宅。
父子家庭では時間を有効利用しなければならないのだ。

きょうの夕食は、和風。
旬のサンマだ。
ほうれん草の胡麻和えと納豆付き。
これに、お味噌汁があれば完璧、と娘が言った。

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夕食後、テレビで普段見ないお笑いバカ番組を一緒に見る。
「にしおかすみこ」は下品だ。
誰か取り締まれ。

9時、風呂に一緒にはいる。
小さい時から、風呂はパパ、と決めているので、とりあえず高三ぐらいまでは一緒に入ってあげようと思う。
 
 
もうすぐ妻が帰ってくる。
 
 
 
 
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2007年9月24日 (月)

オムライス

父子家庭二日目。

朝、7時に自然に目が覚めた。
娘も起きてきた。

妻がいないので、朝食を準備しなければならない。
とりあえず失敗のないところで、パンとハムエッグだ。単純明快で男らしいし。
天然リンゴジュースもつけてやった。

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普段は、妻がご飯と魚と野菜とみそ汁と果物なんて、朝からフルコースを早く起きて準備する。
まあ、私もやってやれないことはないのだけれど、一般的に男とはこういうものだよ、ということを娘にわからせるためには、やらない方がいい。

午前10時にソロバン塾に送って行く。
今週末に3級の検定を受験するのだが、今回はなかなかきびしそうだ。
妻は、「今度の検定はあなたが責任もってちょうだい。」と無責任に言い残したもんだから、責任重大である。
これまで一度も検定に落ちなかったから、万が一のことがあってはたいへんなのだ。

昼も自炊。
得意料理を食べさせた。
といっても、焼きそばだ。
キャベツを切っていると、娘が「ママの方が速い」と言った。
速さと味は関係ないんだ。

こうやって人の神経を平気で逆なでするあたり母親に似ている。

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自分で言うのもなんだけど、結構会心のできだった。
娘も「おいしい」と言って全部食べてくれた。
父親に似て、やさしいところがある。

午後は、久しぶりに二人で映画を見に行った。
ハリーポッターだ。
はっきり言って、おもしろくなかった。盛り上がりに欠ける。
ハリー役の子供がずいぶん成長していた。
それに、ワーナーマイカルシアターより、先日見たK社の坂本劇場の方が迫力あったな。

映画館の帰りに夕食の食材を買いにサティへ。
今夜は、娘の好物である、「パパのオムライス」だ。
オムライスとカレーは、いつも私が作る。だから、パパのオムライスなのだ。チキンライスのケチャップの加減がポイントだ。

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告白すると、私もオムライスが好きである。大好きといっていい。
たぶんオムライスだけで一日三度、一週間は食べ続けられる。

病気やね。

物心ついた時から卵が好きで、チキンライスよりもオムライスの方がいいのだ。
助手の頃、学生とラーメンを食べに行って、サービスのゆで卵を10個食べたことがある。
10個がキリがいいと思って止めたんだけど、12個の方が1ダースということでキリがいいということを後で知って悔やんだ。

教授になってからは、人目を気にしてこんなバカなことはしない。

妻と電話で話をしてから娘がベッドへ。
やはり、父親一人では寂しいらしい。
さっきも、「やっぱりパパと二人じゃ、暮らせないね」と言いやがった。

オレはお前の何なんだ。


こっちは、感傷的になってる場合じゃない。原稿やら雑用やらが一杯溜まっている。
ブログなんかやってるばあいじゃあねえ、とお叱りを受けそうな気配である。

明日は、6時起きだ。
 
 
 
 
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2007年9月23日 (日)

父子家庭

きょうから我が家は父と娘だけの父子家庭になった。
浮気がバレて、妻が家を飛び出したのだ。

なんて、冗談。

実は、妻の実家の父が心筋梗塞で3日前にバイパス手術を行った。
手術は無事成功したけど、しばらく入院するということで様子を見に帰ったのだ。

普通だったら、小学3年の娘と一緒に里帰りするのだが、学校はあるし、ソロバン検定近いし、ってことで、娘を残して行くからよろしくね、と言う感じで行っちゃった。

おいおい。

仙台空港まで車で送り、米沢に戻ったのが午後6時。
とりあえずは、明日の朝の食料を買い出しに駅前のヨークベニマルへ。

娘と二人で買い物をしていると、なんだか嫁ハンに逃げられた中年男になったような気持ちがする。
店内のオバサンたちにも、そういう目で見られてるような気になるから不思議だ。

違うんだからナ。

運転で疲れたんで、夕食は外食と決定。
娘と相談の結果、これまで行ったことないレストランに行こうということになり、「ログレストラン童夢(ドーム)」へ。
ここは、古いんだけど、米沢に来て18年間、行ったことがなかった。

娘はハンバーグ、私はチキンカツカレーセットを注文。
ここは、結構セットメニューが充実している。ボリュームがあってお得だ。

味見したハンバーグは、ジューシーでなかなかおいしい。
チキンカツカレーセットも裏切らなかった。明太子スパゲティーが付いて、サラダも量が多い。さらに、コーヒーがついて1030円はお得だ。
しかし、ダイエット中なので、こんな量を平らげたなんて妻には言えない。

娘には口止めした。

(写真)ログハウスです。
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(写真)ボリュームたっぷりのチキンカツカレーセット。
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電気のついてない自宅に帰ると、普段とは雰囲気が違う。
いつもだと、「お風呂〜」とか、「しゅくだい〜」とか、甲高い声が響き渡るんだけど、きょうは静かだ。

虫の音さえ聞こえる。

風呂にはいっていると、妻から電話がかかってきた。
娘がでて、風呂場にもってきた。
予定どおり無事に着いたとのこと。
それと、大盛りチキンカツカレーセットを平らげたことを非難された。

あのアマ、しゃべりやがった。

これじゃあ、探偵に尾行されてる嫁ハンに逃げられたさえない中年男、みたいじゃないか。

嗚呼。


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2007年9月22日 (土)

オープンハウス

久しぶりに何の予定もない土曜日だ。

ゆっくり起きて、家族で「東部食堂」にラーメンを食べに行った。
米沢にラーメン屋は多いけど、好みの店はかなり限定される。
ここの「もやしそば(600円)」は醤油ベースであっさりしていて、なんとなく昔懐かしい味がして好きだ。
スープを最後の一滴まで飲み干した。

(写真)東部食堂
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(写真)もやしそば
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帰りがけに、オープンハウスを冷やかしで見学に行った。
今週末はあちこちで見かける。

シェルターという山形県の建築会社だ。
外観はすごくモダン。
まわりの家が、築30年以上の家ばかりで、少しばかり浮いている、ような気がした。


(写真)洒落たお家です。
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会社の人が、中を案内してくれた。
リビングは吹き抜けで、暖炉あり、オープンキッチンあり、高級ホテルのようなバスルームあり、南向きの大きな窓が解放感を感じさせる。

イヤな予感がした。

「ウチよりこっちの方がいい」、とツレが言った。
やっぱりきたか。
ウチは築5年のセキスイハウスだ。
苦労して建てたんだからな。ウチの方がいいのに決まってるだろ。

「次、建てる時はこういうのにしよう」、と続けた。
次って、来世か。

案内の人が、この家のオーナーは山大の教授です、と言う。

誰や?
こんなモダンな家に似合う教員はいないぞ。

T教授です、と付け加えた。

えっ、Tか。
ますます、似合わないじゃないか。

少し不愉快な気持ちで、オープンハウスを後にした。

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2007年9月21日 (金)

平和な金曜日

きょうは、まず朝一で有機エレ研へ。

東北地区国立大学技術職員研修の皆様が有機エレ研の見学。
職員の皆様、約30名の方々に対して、有機ELの現状および研究所のミッションについて講演。サンプル工房、クリーンルーム設備を見学。
参加者から握手を求められた。

光栄だ。

昼食は、「粉屋小太郎」でソバ。
この時期、季節の天ぷらとザルそばがうまい。
メニューにはない1.5枚盛をいただく。天ぷらもごま油の香りが香ばしい。
米沢ラーメンがマスコミで取り上げられますが、はっきり言ってラーメンは△。
米沢はソバ。小太郎以外でも、ソバははずれがない。
それに、ここはキュートな店員さんが多い。

(写真)粉屋小太郎。
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(写真)おすすめは天ぷらソバです。
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午後一は、材料メーカーC社との打ち合せ。
こことは10年以上のつきあいだ。
大手と違って、社長、会長とはつうつうの仲だからすべてがトップダウンで決められる。
いっしょに仕事をしていて楽しい。

午後二は、M商事から城戸ベンチャーについてアドバイスを得る。
提案を聞いた。

午後三は、山形県庁の関係者と打ち合わせ。
有機エレクトロニクスバレーの今後について話しあった。
わかる人はわかるのです。

午後6時からは、副学長の小山先生、および地共研の小野先生と「いろり」で焼き肉を食べながら密談。
話題は心霊現象から大学の将来まで、幅広い。
小山先生は、大学の将来を真剣に考える生え抜きだ。

帰宅したのは、11時。
探偵ナイトスクープを見て寝た。

平和な一日だった。

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2007年9月20日 (木)

シャープのもくろみ

ビッグニュースだ。

シャープとパイオニアが資本業務提携すると発表した。
パイオニアが12月20日に実施する3000万株(414億円)の第三者割当増資をシャープが引き受けるということだ。その結果、シャープはパイオニアの株14.28%を保有する筆頭株主になる。一方、シャープが保有する自己株式1000万株をパイオニアに割り当てるため、差し引きで約200億円をパイオニアに提供する。

業務提携の内容は、次世代DVDやカーエレクトロニクス分野で部品を相互供給したり、共同開発を行ったりするほか、シャープはパイオニアに液晶パネルを供給する、とのことである。

はっきり言って、これはカモフラージュだ。
真の目的は何なのか?

それはズバリ、有機EL。

記者会見場において、シャープの片山社長は記者の質問に対して以下のように答えられた。

記  者:パイオニアは有機ELの開発に力を入れていたが、それも共同開発するのか?
片山社長:当社(シャープ)も有機ELの研究開発をやっている。今後その研究開発が加速する。共同開発のテーマにはしていきたい。

今回の業務提携の主な目的はまさしく有機EL事業なのです。
ご存知の方も多いと思いますが、最近、パイオニアグループの中で有機EL事業をすすめる東北パイオニアが、パイオニアの完全子会社になりました。東北パイオニアの株式をパイオニアが公開買い付けしたのです。

匂いに敏感な私は「臭い」と思いましたね。

なぜなら、東北パイオニアは、極めて「健全な」会社でスピーカー事業やFA事業は絶好調、最近有機ELも黒字化したばかり。
プラズマ不振で将来のカーナビ事業にも不安を抱える「不健全」なパイオニアに子会社化されるメリットはまったくないからです。

したがって、私は東北パイオニアの子会社化により、おいしいオマケを付けたパイオニア本体の「身売り」も有り得ると考えていたのです。


今回の業務提携により、シャープは自社の持つTFT基板と東北パイオニアの持つ有機EL技術をいつでも合体でき、有機ELディスプレイの調達にも準備が整った訳です。

東北パイオニアサイドでも、半導体エネルギー研究所と合弁で設立したTFT基板製造会社エルディスが失敗に終わり、多くの損失を生み出したばかりでなく、最終的にエルディスを半導体エネルギー研究所に譲渡し、完全にTFT有機EL事業の芽を自ら摘んだのでした。

今回のシャープとの業務提携は、あきらめたTFT有機EL事業を復活させるには好都合で、シャープからTFT基板を調達することによってTFT有機ELの量産が可能になるのです。

液晶でつばぜり合いしているシャープとソニー、有機ELテレビではソニーが一歩先を走ってましたが、これでシャープが追いついた。

片山社長は、ただ者じゃないですね。

おもしろくなってきた。

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企業は人なり

きょうは、朝から首都圏をうろちょろした。

まず、午前中は材料メーカーで共同研究の打ち合せと、コンサルテーション。
数年前から、国立大学教授も民間企業の兼業が可能になり、こことは研究開発面で共同研究をしつつ、包括的にアドバイスをする技術顧問契約もある。
ここは、有機EL材料での老舗だが、最近、ようやく本気モードに突入した。
楽しみでもあり、責任も感じる。

午後は、音響機器メーカーのK社へ。
ここには、坂本さんという江戸前寿司屋のオヤジのような風貌をしているとてつもない職人がいて、とてつもなく、とんでもないスピーカーを試作している。
きょうは、ギネスブック並のデカサと迫力、に圧倒された。

欲しい。

坂本さんは、NHKの「プロフェッショナル」に出演されてもおかしくないと思う。それに、技術者を信じて、好きな開発をさせるK社のふところの深さと底力を見た気がした。そういえば、30年以上前に実家で父が最初に買ったステレオはトリオであった。

昔も今も、企業は人である、ことを実感。

夕方は、商社の方々と面談。
有機ELや有機デバイスの分野で商売されたいとのこと、私が立ち上げようとしているベンチャー会社に関して説明した。
興味津々であった。

そのあと、みんなでノドを潤しに近くの料理屋へ。
焼き鳥と牛タンでビール。
午後8:36発の最終の山形新幹線に間に合うようにタクシーに飛び乗った。

東京駅では、同僚の高橋幸司教授とバッタリ。
高橋先生はベンチャービジネスラボ長かつ、MOTの専攻長でもある。
きょうは、その授業で朝から上京されてたとのこと。
東京分室での生徒は、大手食品メーカーの会長である。
84歳で学位を目指されるその精神年齢の若さと志の高さに脱帽。

やっぱり、企業は人である。

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前略 小山清人先生

日経ビジネス9月10日号拝読いたしました。
「敗軍の将、兵を語る」に知り合いが登場するとは思ってもおりませんので、うれしいやら悲しいやら。

先般の学長選、お疲れさまでした。先生は、「学内意向聴取」と呼ばれる教職員による投票で、めでたく1位となられました。
純真無垢でウブな私は、てっきり先生が学長になられると思いましたが、「学長選考会議」なるものにおいて、4対10の大差で前文部科学省事務次官の結城章夫氏に敗れました。

なんということでしょう。

もし私が、先生の立場だったらその場でチャブ台をひっくり返していたかもしれません。あるいは、学長選考会議のメンバーに不幸の手紙を送りつけたでしょう。
そんな非常識なことをされなかった先生は人格者です。

まず、結城学長に関しまして、個人的な感想を述べさせていただきますと、能力のある人が学長の職についていただけるなら、天下りだろうが、生え抜きだろうが、どこの馬の骨であろうが、構わないと思っております。
人格および能力が最重要であると信じます。

結城さんは、文科省におられた当時から、個人的にも存じ上げておりますが、温厚で和を大切にされ、科技庁のご出身で科学技術にも明るく、あの文科省のお役人にしては、まともな方であると言う印象を持っておりました。もちろん、大学の学長は教育および研究の現場を預かる責任者であり、極めてダイナミックな動きが要求されます。一方、霞が関という現場とはかけ離れた雲の上で、霞を食べながら書類にハンコを押したり、常識知らずなバカ大学教授の陳情を聞いてるのとは、まったく異なった能力が必要です。

ですから個人的には、結城学長には未知数の部分があるものの、おおいに「期待」しております。

ただ、今回の選考では、小山先生がご指摘のとおり、仙道前学長が後継者を指名すると言う、余りにも政治的な、なんだか自民党の料亭での総裁選び的な、「キミ〜、次は結城さんでたのむよ〜、ハッハッハッ」「越後屋、お前もワルじゃのう」的な胡散臭さがいたしました。
私は、自慢ではありませんが、臭いものには敏感で、昔は納豆は食べられませんでしたし、今でも台湾の臭い豆腐の屋台には、半径50メーター以内には近づけないくらいです。

恥ずかしい話しですが、小学生の頃は、バキュームカーが路上で働いていると、息を止め、顔を真っ赤にして一気にその横を駆け抜けておりました。だったら、人の6000倍の嗅覚を持つ犬にとってはどうなんだ。犬にとってはバキュームカーはとてつもなく、到底我慢できないくらい、死ぬぐらい臭いんじゃないかと想像してました。それが、小学6年の時でした、たまたま一匹の野良犬がバキュームカーに出くわしたのに出くわしました。(ヘタな日本語ですいません) 観察していると、なんとその犬は、それまでだらしなくハアハアいって口を開けてヨダレを垂らしていたのに、急に口を真一文字に結び、息を止めて、顔を真っ赤にして、バキュームカーの横を駆け抜けて行ったのです。

やはり、私の予想は正しかったです。
小学生の頃から科学者としての片鱗を見せていたのです。

横道にそれました。すいません。

結局、先生は副学長・理事(社会連携・情報・国際交流担当)の職に就かれ、結城学長をサポートする立場に立たれました。先生のブログによりますとずいぶんお悩みになられたようですが、私は大正解と思います。

予定調和です。

先生は企業との共同研究や学会活動をとおして産学連携や社会貢献に尽くされてきました。社会連携の権化のような方です。最適任なのです。

これからは激務が予想されますので、お体を大切にしてください。
人間ドックは、毎年欠かさずに。
胃カメラが苦手のようですが、私のように胃カメラエキスパートになれば血圧を測るのと大差はなく、毎年の人間ドックが楽しみにすらなります。

ぜひとも、豊富な経験を生かしていただき、本学を「美しく、とてつもない大学」に導いてください。

明日、先生と「いろり」で焼き肉食べながらビール飲むのを楽しみにしております。

                                草々

小山先生のご活躍を期待する会
会長 城戸淳二


追伸 先ほどの犬の話は作り話です。信じないでください。


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(写真)日経ビジネス
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2007年9月19日 (水)

中学理科の先生がきた

午前中は、朝一で3人の学生らと実験打ち合せ。

超高効率長寿命純青色発光有機EL素子の開発に挑む選ばれたグリーンベレーのような精鋭だ。
素子の開発状況の報告を受け、議論、そして今後の実験計画の打ち合せ。
M君を、「博士課程の学生らしく、もう少し深く考えて実験した方がいいですよ。」と、やさしく叱咤激励した(?)。
本人の耳には、「もっと考えろ、ボケっ」と聞こえたかも知れない。
ちょっとへこんでる様子だった。

最近の学生は弱い。

10時から、米沢市内の中学の理科の先生方約40名が研究室の見学にいらした。
まず、講演。
有機ELについて説明させていただき、僭越ですが大学教員の立場から中学での教育に関してのリクエストもさせていただいた。

1時間20分もの間、熱心に聞いていただき、有り難い。

講演後、液体が光る化学発光の実験と2枚の偏光板を用いた光の透過率の変化に関する簡単な実験を行った。
有機の光と、液晶ディスプレイに関係が深い。
最後に、世界一の設備を誇る研究室の見学へ。

実は、中学の教科書に有機ELが紹介され、恥ずかしながら、この私も写真入りで紹介されている。だから、本物に会えると言うことで、皆さん楽しみにしておられたらしい。
あまり人に自慢できるような品格と容姿を持ち合わせていないので、どのような印象を与えたのか少し心配だ。

(写真)東京書籍の「新しい科学」
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(写真)米沢二中の生徒と有機EL
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実験は助教のプーさんにお任せして、実は講演後、すぐにプチ出張にでた。
極秘任務を受けての隠密行動なので、ここでは書けない。

Mission Impossibleやね。

明日は、午前中に神奈川の企業で打ち合せなので、夕食後に「つばさ」で東京に移動。
ホテルから、最近日課となったブログをアップする。

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Tangさんがやって来る

10月4日に米沢で「有機デバイスシンポジウム」が開かれる。
これは、この4月から山形大の大学院に「有機デバイス工学専攻」が新設されたのを記念したキックオフイベントである。

目玉講演は2件。

一つは、元イーストマン・コダック社の研究者で今は米国ロチェスター大学のC.W. Tang教授。
Tangさんは、1987年にApplied Physics Lettersに、有機ELの高効率化に関する論文を投稿し、この分野に火をつけた人。かく言う私もTangさんの論文を読み、勉強したものでした。

もともと、コダック社では石油ショックのおり、有機太陽電池の研究を国から受託していた。Tangさんは、有機太陽電池の研究者としても有名で、効率において当時の記録保持者だ。プロジェクト終了後、発想の転換で、光→電気を、電気→光に変えるデバイスと言うことで、有機ELの研究に着手し、高効率化に成功したのである。

ところが、明るく光るものの、寿命が数分と短く、コダックの有機ELプロジェクトは終了の危機にさらされた。なんでも、上司を交えたミーティングで「これじゃ、クリスマスツリーにも使えない」と、きつく言われたそうである。

そこで、プロジェクトが終了するならと、特許申請後に研究の一部を論文にまとめ、投稿したのである。これが、1987年の大きなスプラッシュとなった。


この論文に刺激された、日本国内の企業、大学の数グループが同様の研究に取り組み始めた。正確に言うと、Tangさんの発表した薄型積層構造の有機EL素子の研究だ。
この日本勢の参入がコダックの研究を存続させることになった。

私も、89年に山形大へ助手として奉職し、すぐに薄膜積層型の有機EL素子の研究に着手した。

だから、Tangさんは、この分野の生みの親とも言うべき人である。日本にも最近はこらえることが少なくなり、今回のシンポジウムでは久しぶりの来日となる。

まだ、見たことない人は、参加必須でしょう。
懇親会で、生Tangさんに触れてください。


目玉講演、二件目はソニーの有機ELテレビ。
開発の最前線、量産の状況など、聞きたいことは一杯ありますよね。
特に、ソニーの方々は芸達者が多く、演者の笹岡さんも講演者としては、その辺のお笑い芸人真っ青の口達者ぶりで、いつも笑いあり感動ありで、満足度200%は保証書付き。
しかも、ちょっとサービスして、ここだけの話をしてくれるかもしれないしね。

もちろん、有機デバイス専攻の教員も分野の最新情報を提供。
自慢じゃありませんが、ここまで充実した有機デバイスに関するシンポジウムは今年一番でしょう。
席が残り少なくなってきておりますので、できるだけ早くの参加登録をお勧めいたします。

詳細は、城戸研究室ホームページから。

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2007年9月18日 (火)

国を動かす力

きょうは午後から、財務省の主計官のF氏が来室されました。

主計官と言っても、一般の人には分かりにくいのですが、英語で書くと「Budget Examiner」(予算審査官?)です。
読んで字のごとく、担当省庁から上がってきた予算の要求案を査定、すなわち審査する人達ということです。

もちろん、各省庁との力関係は、予算をつける側とつけてもらう側ですから、どっちが強いかわかりますよね。だから、昔、官官接待なんて言うのがあったぐらいです。金融機関では、財務省担当をMOF担(モフタン)なんて呼ぶのです。
我々には関係ありませんが…。

そういうわけで、財務省、主計局の主計官というのは、財務省でもエリートたちであり、官僚のトップに君臨する人達なのです。

その主計官の方に、お忙しい中、わざわざ大学にお立ち寄りいただき、城戸研究室、地域共同研究センター、ベンチャービジネスラボを見学いただきました。中でも、城戸研で多くの時間を割いていただき、有機ELの現状、将来性、課題、などなどお聞きいただきました。

ついでに、いらぬことですが、より一般的なこととして、国プロジェクトのあり方、問題点、今後の地域活性化のあるべき姿など、城戸の考えを辛抱強く聞いていただきました。特に国プロジェクトの問題点に関しては、私自身が経験したことを中心にザックバランにぶっちゃけてお話しいたしました。

国プロで私をいじめたあなた。
ゴメンなさい、チクっちゃいました。

どうも、担当省庁からは、耳障りのいい話ししか入らないようで、このような現場の声は普段届かないのか、興味深げに聞いておられました。

大学見学後、有機エレクトロニクス研究所にお連れし、種々の秘密兵器が並ぶクリーンルームを外から見学いただき、その後、有機ELサンプル工房で各種の有機ELサンプルを見て、触れていただきました。


これまで、主計官の方に財務省に呼ばれて説明に行ったこともあり、これでお目にかかるのは二人目ですが、切れ者ばかりです。このような研ぎ澄まされたアーミーナイフのような人達をだまくらかして(失礼!)予算を取らなければならない各省庁の担当者は、慢性胃炎にでもなるのではないかと心配してしまいます。
年に一度は人間ドックに行かれることをお勧めいたします。

皆さんご存知のように、国を動かすのは政治家ではなく、官僚です。そのトップに君臨するのが財務省主計局の主計官の方々です。
「国を動かす力」を発揮して、美しくて、とてつもない日本を復活させて欲しいと願います。

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(きょうは文体がいつもより丁寧な気がする。気のせいか。)


2007年9月17日 (月)

五色沼

昨日から一泊二日で、福島県裏磐梯方面にドライブへ。

福島と言えども米沢からは、スカイバレーで山を越え、たった一時間で行けるお手軽コース。しかも、磐梯朝日国立公園に指定されてるくらいで景色は抜群。
城戸家の裏庭。

まず、初日は朝自宅を出て猪苗代湖方面へ。
昼食は、「ピザが美味しい」と秘書の寒河江さんから教えてもらった「梨の木」で。

(写真)レストラン全景
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Italian Pizzeriaを予想していたが、見た目はドライブイン風で、内装もドライブインそのもの、ちょっとオシャレ度が不足か。
メニューもクリアファイルだぞ。

「ミックスピザ」と怪しげな「オリエンタル風スパゲティ」を注文。
ピザは、窯焼きでかなり薄生地、パリッとして香ばしい。
あっさりしているので、一人で一皿はペロッと食べられるかも。
合格点。

一方、オリエンタルスパゲティーは単にスパゲティの上にカレールーをかけただけ。麺はグンニャリで、生協風。
クリアファイルのメニューから削除された方がよろしいかと思います。

(写真)パリッとしておいしいミックスピザ。
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空腹が一応満たされたところで、「大内宿」へ向かう。
ここは、茅葺きの民家が並び、江戸時代の宿場の雰囲気を残していて観光名所となっている。

猪苗代湖から約一時間かけて目的地へ。
しかし、日ごろの行いが悪くてバチがあたったのか、5キロ手前から大渋滞。30分で1キロしか進まない。

オー・マイ・ガー! と、心の中で叫ぶ。

どうも、駐車場が小さくて帰る車と入れ替えでしか入れないようだ。
ビリー隊長、いやジュンジ隊長は勇気ある撤退を決意。Uターンして今夜の宿に向かう。
将軍様から「あなたの日ごろの行いが悪いからよ!」と、おしかりを受けるかと思ったが、長時間の運転を気遣って、何も言わない。
ずいぶん成長されたようだ。

連休に大内宿を観光する人は、日ごろの行いに注意されたほうがよろしい。

裏磐梯には磐梯山の噴火によって川がせき止められ、たくさんの湖ができた。
ペンションも数多く、これまで一度泊まったことがある。
小野川湖畔のペンション「クラレット」は今回初めてで、ネットで見つけた。
結構評判がいいのだ。

到着するとワンちゃんが出迎え。
オーナーの奥様が部屋へと案内してくれた。
ここは、部屋数があまり多くなくて、好みだ。
規模の大きいところは、ペンションと言っても小さいホテル風となり、オーナーとの語らいもへったくれもなくなってしまう。

(写真)みかけは普通のペンション「クラレット」。
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(写真)ポチ(勝手に呼んでた)がお出迎え。近所のお嬢ちゃんも。
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(写真)たそがれの小野川湖。Beautifulやね。
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小野川湖畔を散策し、夕食前にペンションにしては大きい家族風呂で汗を流す。
ここは、タオル、歯ブラシはもちろん、ヒゲそりやシェービングフォーム、絆創膏、綿棒、その他、アメニティーグッズが完備されている。
さらに、館内の掃除は行き届き、清潔感が漂っている。うちの研究室の学生のアパートがゴキブリの巣と化しているのとは対照的だ。

客の視点に立って、サービスを提供されてますね。
これまで泊まったペンションでも、これだけの心配り、気配りは最高の部類。

夕食は、メインがステーキで、自家製野菜を用いた品々は、家庭のぬくもりと地元の暖かさを感じさせ、ペンションならではのおもてなし。
仕上げは、枝豆のアイスクリーム。
一同、大大大満足!

夜は、10時におやすみなさ〜い。
旅行中は「早寝早起き」や。

朝食も、ボリューム満点。
あたたかいパンがおいしかった。

気さくなオーナーと満足度120%のあたたかい料理、清潔な館内で、このペンションは総合得点85点の「優」と評価されました。
欲を言えば、建物がもう少し非日常性を感じさせる「ログハウス風」とか、「ウッディ風」とか、「あぜくら造り」とか、「たて穴式」とか、「横穴式」だったら最高なんですけどね。

(写真)おいしくて、ボリュームたっぷりの夕食。
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(写真)朝食もいいです。
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チェックアウトして、五色沼へ。
まず、ボートに乗った後、約2時間かけて往復約8キロの湖畔の散策へ。
エメラルド色のいくつかの沼を所々見ながらのハイキングは、快適かつリフレッシング。
心が洗われた。
汗もかいた。

(写真)絵はがきのようにキレイです。
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(写真)腕がいいとこんな写真が撮れます。
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(写真)カメラがよかったらこんな写真が撮れます。
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(写真)たまたま出会った親子連れ。
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汗でビッショリになったTシャツを着替えてレストランに移動。
駐車場で平気で着替える隊長を見て、将軍様がちょっと眉をしかめた。

昼は、「Caffeおちば」でカレー。
ここも、ネットで見つけた。
カレーと自家焙煎コーヒーが評判だ。

マレーシア風チキンカレー、インド風豆カレー、甘口カレーの三種類を注文。
チキンカレーと豆カレーは、スパイスが利いていておいしい。
特に、チキンカレーは辛さ度が最高で、ジトッと汗が出てきた。

好きです。

食後のコロンビアコーヒーの香りもよろしかったです。
一同、大満足。
ここは、ドライブイン風で外見はパッとしませんが、中はいろいろと工夫が凝らしてあり、おもしろいレストランです。
猪苗代湖に来られたらお試しを。


(写真)幹線道路の脇ですぐにわかります。
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(写真)こんなところで本格カレーに出会えるとは。
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心の洗濯をして、エネルギーを充電できた二日間でした。
明日は、重要人物の来室です。


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2007年9月16日 (日)

現場起点の行政改革

9月13日付の日経産業新聞に「世界トップレベル研究拠点、東北大など選定」の記事が掲載されてました。

(写真)日経産業新聞9月13日
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プログラムの概要は文科省のホームページに掲載されてます。

             - - -
我が国の科学技術水準を向上させ、将来の発展の原動力であるイノベーションを連続的に起こしていくためには、その出発点である我が国の基礎研究機能を格段に高め、国際競争力を強化していく必要があります。そのためには、世界トップレベルの研究拠点を、従来の発想にとらわれることなく構築し、世界の頭脳が集い、優れた研究成果を生み出すとともに、優秀な人材を育む「場」を我が国に作っていくことが必要です。
 このため文部科学省では、平成19年度より世界トップレベル国際研究拠点形成促進プログラム(以下、「世界トップレベル研究拠点プログラム」という。)を開始し、高いレベルの研究者を中核とした世界トップレベルの研究拠点形成を目指す構想に対して集中的な支援を行い、システム改革の導入等の自主的な取組を促すことにより、第一線の研究者が是非そこで研究したいと世界から多数集まってくるような、優れた研究環境と極めて高い研究水準を誇る「目に見える研究拠点」の形成を目指すこととしています。
             - - -

公募の結果、東北大、東京大、京都大、大阪大、物質・材料研究機構の5拠点を選んだ。一拠点あたり最大20億円の資金を10年にわたり支援するらしい。
だから、マックスで1000億円もの大金が費やされるのだ。
1000億ですよ。
  
ふ〜(ため息)。

具体的には、優秀な研究者を集めるために必要な施設の整備、人件費にあてるらしくて、
・ 外国人研究員を含む研究員の集積
・ 国外から研究者を招聘する時の家族の生活をサポート
・ 英語を話す事務員を確保
・その他もろもろ
だそうです。

たった、これだけのことに1000億か。

はっきり申し上げますと、お上のなさることは私のような文部科学省でも最末端で、トカゲのしっぽどころか、トカゲのフンのようなものにはこの事業が理解できませんな。
一言で言うと、意味不明無駄遣い事業。

最大1000億もの予算をこのような拠点整備に使い、どういう成果が期待できるんでしょうか。しかも、継続性がないので、この事業が終われば拠点は必要ないということなのでしょうか。

典型的な思いつき事業やな。

一般の方々には知られてませんが、数年前に国立大学は独立行政法人化され、しかも運営交付金を毎年1%づつ減らされてます。
だから、原資はここです。

ちなみに、1%交付金を減らされると言うことは、一見たいしたことないように思えますが、100億円もらってる大学は、毎年1億円を捻出する必要があるのです。
たとえば、山形大学では、まず研究室に割り当てる校費を減らしましたね。激減ですよ(怒り)!
次の年は、授業料を値上げしました(学生さんゴメンね)。
このような倹約が毎年続きます。
いづれ、教職員の人数を減らすことになりますな。

文科省は、これまでも、研究で各分野トップ30を選び、億単位で予算を付けるCOE(Center Of Excellence)事業を行って、旧帝国大学中心に予算を再配分してます。

ここでも旧帝大。

これは、どのような結果を導くと思いますか?

いずれ、地方大学は徐々に規模を縮小し、なかにはキャンパスを統合したり、学部を統合し、教員や事務員の数を減らすでしょう。
なかには、消滅するキャンパスや大学も出てくるでしょう。

適者生存ってヤツですか。

極端な話、ここ米沢から山形大学工学部が無くなるとすると、学生プラス教職員およびその家族あわせて5000人以上が消えます。これだけでも大打撃。
それに、工学部で行っている教育・研究活動もなくなる。
産学連携どころか、研究で消費する物品の量が半端じゃないんで、その打撃も地元企業にとっては大きい。

ただでさえ、若者の人口が減り、不活性化が進んでいるのに、そのうえ山形大学工学部がなくなれば、間違いなく、

米沢は「夕張」のようになりますな。

ですから、文部科学省の最近の事業は、都市部に人口を集中し、都市部と地方のあいだで、教育格差を拡大し、貧富の差を拡大し、とにかく、見事なくらい地域間の格差を拡大するものばかり。

ご存知のように、政府および経済産業省は地域格差の是正のため、地域産業の振興を図る事業を推進したり、教育再生会議などで教育格差を無くすべく議論を重ねている。

文部科学省よ、いったい全体どこに向かうのか?

誰も止めないのか?

要するに、すべての事業において、現場の意向も聞かず、担当課長や課長補佐が思いつきで始める事業を現場に一方的に押しつけるもんだから、現場は大混乱。
ゆとり教育で始まった「総合学習」の事業なんて、まともに活用できてる小学校などありませんよ。

現場無視の改革など、予算が無駄になるだけじゃなく、現場が混乱する。
そして、国の基盤となる人材の育成に大きな支障が出て、国家の存亡にもかかわってくる。

ぜひとも、財務省の文部科学省担当主計官殿には、もっともっと鋭い目を光らせていただきたいと思うわけでございます。

次の内閣には、ぜひとも現場の声を聞き、現場が必要とする事業を行うような

「現場起点の行政改革」

を強く望みたいものです。


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2007年9月15日 (土)

麦わらぼうし

きょうのお昼は「麦わらぼうし」。

週末の昼は、ここに来ることが多い。
ウッディな建物が、山のふもとで大自然に囲まれている。
米沢市の郊外にあって、自宅から車でたったの10分で来れるのがうれしい。

自前のハーブ園があって、ハーブの香りいっぱいのパスタやピザがおすすめ。
バジルなどハーブの効いたパスタは、ハーブ好きにはたまらないでしょう。
ピザは薄生地でサクッとした歯ごたえ。
これに慣れたら、グニャグニャ生地のピザは食べられなくなる。
各種ハーブティーもとり揃えており、特に女性には好評。

ただし、ボリュームは必ずしも大きくないので、腹ペコ男性にはちょっと物足りないかも。

(写真)ナチュラルテイスト風カフェ。
    外で食べるのがおすすめ。
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(写真)トマトとバジルたっぷりのスパゲティーです。
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(写真)無添加のソーセージ。
    パリッとした歯ごたえと、ジューシーな食感。
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(写真)サクサクのマルゲリータ。
    いい香りです。
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(写真)店で見かけたお嬢さん。
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お楽しみとして、ハーブ園でのハーブ狩りも出来るし、裏山は栗園で季節には栗拾いも出来る。
自然味たっぷりの、さわやかランチはここで決まり。

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2007年9月14日 (金)

読売新聞で紹介

9月8日付けの読売新聞地方版で城戸が紹介された。

「東北ひとサイト」という連載記事で、「世界を変える光の板」って見出しだ。
有機ELの紹介と、有機EL照明の現状と展望が紹介されているインタビュー記事。

(写真)パネルを持つ私。
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2003年の11月にスタートした有機エレクトロニクスバレー構想も紹介してもらってる。
これは、高橋和雄前山形県知事の肝いりで始まった。
この構想は20年近くかけて、山形県内に有機ELを始めとする有機半導体産業を集積しようと言う壮大なプロジェクトだ。
以前、東洋経済誌(2004.6.5)でも「誘致の新技法」として、三重県のクリスタルバレー構想と並んでデカデカと紹介された。

(写真)液晶の三重と有機の山形。大型補助金型と技術開発型。
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(写真)技術開発して、地力をつけながら、徐々に産業を生み出し、活性化する。
    これが、米国のようなバレー形成方法。
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第1フェーズとして43億円の予算を付けて、7年間の研究開発を行い有機照明を実用化レベルに。今は、その第1フェーズの中間を過ぎたあたり。
第2フェーズは、有機ELの更なる低コスト化と普及と目指し、有機太陽電池や有機トランジスタのような他の有機半導体デバイスを実用レベルまでもっていく。
そして、第3フェーズはそれら新規な半導体デバイスの普及である。

県内企業の活性化と、他県からの企業誘致を大学と研究所の研究開発で行う米国のシリコンバレーのような、技術開発型の産業集積事業だ。

課題としては、予算が第1フェーズ分しか確保されておらず、このままでは中途半端で終わること。県庁の担当課である工業振興課には、第2フェーズの予算を確保するよう要求しているが、バレー構想立ち上げ時とは担当が代わり、および腰になっている。
役人は、霞が関でも地方自治体でも、下からの意見は聞かず、上からの命令しか聞きませんからね。

役人には期待できない。

だから、トップダウンで進めるしかなくて、ここは齋藤山形県知事のリーダーシップの見せ所でもある。
県民は期待してますよ、齋藤知事!

齋藤知事への応援メールはホームページから:http://www.hkysaito.jp/

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胃カメラ

きょうは人間ドック二日目。
メインイベントの胃カメラが楽しみだ。

35歳を過ぎてから人間ドックに通い始め、40歳を過ぎてからは毎年である。
だから、胃カメラも10回近く経験して、エキスパートでもある。
家内には「もう慣れた」と言ってある。

今回もまた、胃の洗浄液を飲むところから始まった。
昨日のサイダーほどは美味しくないけど、問題ない。第一関門クリア。

次に、ドロッとしたノドのシビレ薬を口に含まされる。
ちょっと上を向いて、口の奥の方に溜めて5分ぐらいしたら、徐々に飲み込まなければならない。
これはシロウトには結構辛い。

今回も、看護婦さんに言われるがまま、口を開け、ドロドロを入れてもらう。
4分までは何事もなく経過したが、急に気持ち悪くなってきてえずく。いつもこうだ。
我慢したら、涙目になった。

こんな姿、学生には見せられない。

しかし、ゆっくりとドロドロを舌の奥の方でノドに押しやり、飲み込んだ。
完璧である。
これで、三回連続の完食(完飲?)だ。

隣のオヤジは、3分ぐらいで吐き出した。
まだまだ修業が足りない。

長椅子で待っていると、筋肉注射を打たれた。
これは、ちくりと結構痛いが、男なのでそんな表情は見せない。

以前は、このあと気持ちの良くなる麻薬注射を打ってくれて、胃カメラ挿入となるのであるが、数年前からなくなった。
麻薬注射とは、正式名称は知らないけど、打ってもらうと気持ちが良くなって、気が大きくなって、胃カメラだろうがニシキヘビだろうが飲み込めるんじゃないかと思うようになる注射である。

私は気が小さいので、もし自分が医者だったら毎日打ってしまいそうである。

しかし、まあ、10年選手の胃カメラエキスパートとしてはいまさら必要じゃないよな、と自分に言い聞かせる。

看護婦さんに呼ばれて、診察室へ。
眼鏡を外して、診察台へ横たわる。
「マナ板の上の鯉」の気持ちがよくわかる。

先生がきた。
私の知ってるN院長先生じゃないか。

N先生:お忙しそうですねえ。
城戸 :はあ。おかげさまで。だからいつもみたいに、胃が荒れてると思いますよ。
N先生:(看護婦さんに向かって)有名な先生だよ、知ってる〜?
看護婦さん:存じ上げております。

院長先生はいつも看護婦さんにこうやって紹介する。
ちょっと照れくさがってるマナ板の上の鯉の気持ちがわかるだろうか。

N先生:じゃあ、これくわえて。(マウスピースを口に)
    入りマ〜ス。(と言って、胃カメラを突っ込む)
城戸 :ウグ、ウグ、ウグ(ゲッ、ゲッ、ゲッ)
N先生:飲み込んで〜。
城戸 :ウグ、ウグ、ウグ(飲み込めるか〜)
N先生:入りました〜。
城戸 :ウグ、ウグ、ウグ(早く済ませてくださ〜い)

胃の中をまさぐられる。
悪いことをしてないのに、腹の中を探られるのはいい気持ちではない。

ゲップが出る。
産卵中のウミガメの様な目になってきた。
看護婦さんが背中をさすってくれる。

こんな姿、誰にも見せられない。

看護婦さん:楽にしてくださいね。肩の力を抜いて。
城戸 :ウグ、ウグ、ウグ(もっと、さすって。もっと、もっと。)

できれば、手をギュッと握ってくれればもっとよろしいのですが、そこまでお願いするのは無理でしょうか。

N先生:う〜ん、やっぱりちょっと赤くなってますねえ。軽い胃炎だな〜。
    でも心配することないですよ。痛くなったら見てもらってください。
    安部総理よりマシですよ。
城戸 :ウグ、ウグ、ウグ(安部総理の胃の中見たんですか〜。)

N先生が、はい終わり、と胃カメラを抜き、
すべて終了。

楽勝や。(どこがや)

最後は、内科の先生による総合診断。
血液検査の結果はパーフェクト。
読者の皆さんは信じられないだろうけど、中性脂肪、ガンマGTP、コレステロール、尿酸値、その他もろもろ、すべて正常な範囲内。まあ、若干肝臓がフォアグラですがね。

「ちょっとポッチャリ気味の健康優良児」ってところか。

これも、すべて日ごろの行いの結果。毎朝のニンジンリンゴジュースのおかげと、家内に感謝。

   ・・・

病院から大学に戻ってから昼食へ。
「らあじゃ」の空絶辛スープカレーを食べたかったけど、家内の「何、言ってんの。胃カメラの後でしょ。」の一言で、行きつけのソバ屋に。
粉名屋小太郎」で、天ざる1.5枚盛をいただく。
うまかった。

午後は、材料メーカーのN社に務める卒業生が上司と来室。
この会社は、私の推薦するベスト化学会社の一つ。優秀な学生が就職相談にきたらここを紹介する。

打ち合せ後、「吉亭」で会食。

(写真)元は織り元の豪邸でした。
Photo


(写真)今は、VIP御用達の米牛料亭。
Bmw


(写真)霜降りの米沢牛は室温で脂肪が溶けます。
Photo_2

久々のしゃぶしゃぶはうまい。
中性脂肪値を気にせず、お腹一杯食べた。

満足な一日であった。

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2007年9月13日 (木)

人間ドック

きょうから一泊二日の人間ドックだ。
毎年、夏休み終盤のこの時期に受けることにしている。

最初は軽く問診から。

看護婦さん「タバコは吸われますか?」
城戸   「止めました。」
看護婦さん「いつ止めました?」
城戸   「ハタチ」
看護婦さん「・・・(クス、クス、クス)」
城戸   「あっ、違いました。22〜3歳です。」

笑顔がかわいい。

きょうは、血液検査とか心電図、視力・聴力検査などなど。
楽勝。

いつも待ち時間の暇つぶしに本を持参することにしている。
今回は、デボラ・アダムズ著「幽霊を捕まえようとした科学者たち」。
真剣に心霊現象や超能力を証明しようとした人達のお話だ。
半分くらい読んだ。

宿泊は、米沢の奥座敷である小野川温泉の旅館。
昨年まで市内のホテルだったのが、今年から旅館も加わったのだ。
部屋で一人の夕食をとった。

ちょっと寂しい。

それに、旅館でたった一人で寝るのは久しぶりである。
数年前、神奈川の企業を訪問した時、古くて由緒正しそうな旅館に部屋を取ってくれた。
その時は、女将がわざわざ挨拶にきてくれて、幽霊のでる部屋の話を親切にもしてくれた。

その晩は電気をつけて寝た。

明日もドックなので、ぐっすり寝たいけど、もし、夜中に目が覚めた時に足もとに誰か座ってたらどうしよう、と思うと眠れそうにない。

読んだ本が悪かった。

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2007年9月12日 (水)

高校へ行った

実は、昨夜は東京泊だった。

野菜工場を見学してから、16:42米沢発の「つばさ」で上京。
改札を出たところで「城戸さんっ」と齋藤弘山形県知事に呼び止められビックリ。
知事は、これから山形に戻られるようだ。
齋藤知事は私と同年代で、同じく子育ての真っ最中。
ブログによると、きのうは舛添厚労相らと会談されたようだ。

知事は忙しい。

丸の内ホテルで、メーカーのAさんと夕食をいただきながら共同研究の打ち合せ。Aさんとは、10年以上のおつきあいだ。
天ぷら懐石とビールでほろ酔い気分に。
朝、早起きして、7:16東京発の「つばさ」で、米沢へ。

私も忙しい。

オフィスに戻ると、すぐに来客。
漁業関係者の方である。
きのうは農業、きょうは漁業。有機ELも最近は期待される応用範囲がずいぶん広がってきた。

ディスカッション後、県内の寒河江市(さがえし)へ向かった。
寒河江高校で講演である。
米沢から寒河江まで高速使って、1時間ちょっとで着いた。
このあたりでは、「ゲソ天ざる」が定番であるが、高校で昼食を準備してくれているので、きょうはおあずけ。

先日、寒河江に本社のある後藤電子の社長から教えてもらったんだけれども、むかし、イカのゲソは、料亭などで食べられずに捨てられていて、それをソバ屋が安く仕入れてメニューにしたのがキッカケと言う。
ホントか冗談かはわからないけれども、後藤社長はおもしろい人である。
この人については、いつかじっくり紹介したい。

寒河江高校へは4年前に一度来ていて今回は2回目である。勝手知ったる我が家みたいなもの。
素直で明るい高校生(私も昔はそうだった)に、有機ELの話と「理科系で成功する秘訣」を聞いてもらう。感動と笑いの1時間半(ほんまか?)。

自宅で軽い夕食をとってから、午後7時から娘の通う愛宕小学校のPTA理事会に出席。
今年は3年の副学年長かつ保体部世話人である。
中途半端な役職なので、以前、「来年はPTA会長をやりたい」、と言ったら、家内から「バカなこと言わないで」とたしなめられた。

明日は人間ドックである。

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2007年9月11日 (火)

安全野菜工場

午前は、メーカーのUさんが挨拶に来られた。
出世されたのだ。
これまでずいぶんお世話になっている。
誠実で、ほがらかで、ホントに人当たりがいい。
それに、技術面でアドバイスしてくれるばかりじゃなく、業界のマル秘裏情報も漏らしてくれる。
きょうもある液晶工場の裏情報を教えてくれた。

ここでは書けない。

昼は、「らあじゃ」でスープカレー。
10段階ある中で、いつも最高位の「空絶辛」をいただく。
汗がしたたり落ちた。
これを注文するアホは、私だけだそうである。

午後は、流体力学がご専門の鹿野先生(イチローさんね)と水耕栽培の野菜工場を見学に行った。
有限会社「安全野菜工場」という。
作ってるのはサンチュだ。焼き肉屋でいただくあの葉っぱね。

(写真)このとおり、野菜工場です。
Photo

(写真)このサンチュは、洗わずにそのまま食べられます。
    しかも甘いです。
Photo_2

立ち上げの苦労話や課題、展望を聞いた。
課題は、電力料金という。コストの大半が電気代である。
そうであろう、露地物だと太陽光がタダで使えるのに、蛍光灯を光らせるのに高価な電力を使うんだから。

だから、低コスト化するには手は3つ。
1. 東北電力と交渉して電力料金を引き下げてもらう。
2. 自分で安く発電する。
3. 高効率で低消費電力の光源を使う。

東北電力は、電力料金を下げてまで農家に貢献する気はない。これは、地域貢献に直接つながるんだけれど、利益追求の企業にとっては地域貢献など二の次。

発電には、たとえば太陽電池とか燃料電池がありますが、あれだけの電力量をまかなうにはとてつもない初期投資が必要。
非現実的やな。

結局は、電気代を安く上げるため、蛍光灯より低消費電力の光源を使うのが最も現実的、とのこと。

LEDを使った植物栽培はずいぶん研究されてるけれども、今まで成功した例はない。これも、初期投資が大きく電気代が高いから。
ただ、最近LEDの値段も下がってるんで、そろそろ行けるかも知れないと感じた。

やっぱり、低消費電力の有機ELパネルを使って栽培できれば理想的だよね、という結論に達した。

頑張らねば。

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世界一の技術

発売中のダカーポ誌(9月19日号)に、「とてつもない日本!世界一の技術!」として、特集が組まれている。
その中でもひときわ輝いているのが、「有機ELは次世代ディスプレーの主役か」という記事である。
欲を言えば、「有機ELは次世代ディスプレーの主役だ!」にして欲しかった。

(写真)表紙は、ソニーの小型フィルムディスプレー。
    いくらシャープでも液晶じゃあ、これは作れない。
Photo_3

内容は、有機ELディスプレーと有機EL照明の紹介。
ディスプレーはソニーの有機ELテレビを取り上げ、世界一と絶賛する。

しかし、有機ELの商売では、日本勢は韓国勢や台湾勢にやられっぱなし。
「日本は技術で勝っても商売で負ける。技術もドイツは予算160億円の有機ELプロジェクトで国が企業を支援するのに対し、日本は20億円程度。これじゃ、負ける」
と、山形大学の先生が怒ってる。

(写真)右に山形大のオッサンの写真。左下に有機照明の写真。
Photo_4

記事にはないが、さらに付け加えると、「技術立国なのに、技術開発に関して、日本にはビジョンも国策もへったくれもない。」と、オッサンは呆れ返る。
ここで、「日本」と言うのは、国民の代表である国会議員であり、実際に行政を司る官僚である。

社保庁の泥棒役人や芸人議員、スポーツ議員をみればわかる。
自宅の電気代なんか事務所経費に計上すんなよな!


結局、この国では民間企業が、血と汗と涙を流して「世界一の技術」で突っ走るしかないのである。

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2007年9月10日 (月)

CEATEC 2007

きょうは、私が所長を務める有機エレクトロニクス研究所に行ってきた。
所長と言う柄ではないんだけれども、高橋和雄前山形県知事の要望でお引き受けした。

月例報告会では、研究開発の進捗について研究員から報告を受けた。
ビックリするようなすばらしい成果がでている。
日本の頭脳がここに集結しているのだ。
さすがやね。

CEATEC(シーテックと発音)の展示ブースについても準備状況を聞いた。
CEATECは、エレクトロニクス関連の最新技術が一堂に会するオタクにとっては見逃せないイベントで、かつてはエレクトロニクスショウ、略してエレショウと呼ばれてた。
今年は10月2〜6日に幕張メッセで開催される。

3月のライティング・フェアで用いた展示ブースを持ち込むんだけれども、各所にグレードアップが施されている。
今回は、照明業界以外の一般の人達にも見ていただけるので、反応が楽しみである。

読者の皆さんにも、ぜひご覧いただき、感想文をお寄せいただければ有り難い。
展示に関するより詳しい情報は、大学のホームページをご参考に。

(写真)CEATECのポスター。右下にうちの有機EL照明が。
Photo_2

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2007年9月 9日 (日)

ソニーの有機EL

きょうは、日曜日にもかかわらず午前中に米沢市税務課の人が来た。
一週間ほど前に、ポストにメモがはいっており、話したいことがあるとのこと。
てっきり、税金をもっと払えと言われるのかと思った。

結局は固定資産税の取り過ぎで還付するとのこと。
これは、以前所有していたマンションの駐車場部分に住宅用地の特例が適用されなくて、税金を多く取り過ぎていたとのこと。
6年分で4万円近く戻ってくる。
ここのところ出費が多いので有り難い話だ。
けど、学生にたかられないようにしなければならない。

しかし、最初にポストにメモを残す段階で、「税金の取り過ぎについて謝りたい」と、一言添えて欲しかった。税務課とか税務署からの連絡はたいていの場合、喜ばしい事態ではないので、私自身も後ろめたいところはないのだけれど、愉快な気持ちにはなれなかった。

私のような気の弱い人間にとっては、4万円の還付より、この精神的負担の方がよっぽど大きい、ということを税務課の担当はわかっているのか。
それに、わざわざ時間をとられるより、文書で伝えていただく方がよっぽど助かるのである。
その辺のセンスがまったくないところが困ったものである。

安部三十郎市長、行政改革よろしく。
今年、市長選あるよね。


昼食は、遊びにきた卒業生の黒瀧と金剛閣の明星へ。
ここは、以前紹介したとおりステーキがおいしい。


(写真)黒瀧と彼女(?)。 お前もソニーの色に染まったな。
Photo_5


(写真)うわさのサーロインステーキ
Photo_6


黒瀧は、ソニーに就職して約4年、ずっと有機ELの開発に携わっている。
後輩の吉崎も、4月からソニーに奉公しているが、黒瀧の方が製造現場に近い。
そこで、いろいろ鎌をかけてみた。


キド:有機ELテレビの生産は順調か?
クロ:(小さい声で)はい。

キド:歩留まりはどうだ?
クロ:・・・

キド:値段は決まったか?
クロ:・・・

キド:デザインは決まったか?
クロ:・・・

キド:どれくらいの量を出すんだ? せめて2万枚はだせよ。
クロ:2万枚ですか・・・。(目がテンになっていたのを見逃さなかった)

キド:本格的な量産になると野洲工場だな。
クロ:・・・

キド:アクティブ型有機ELの量産技術は、東北パイオニアの米沢工場ではすでに確立しているぞ。ソニーで買わないか?
クロ:・・・

キド:ソニーは10月に金融子会社の上場で3500億円ほど手に入れるそうやけど、その1割(350億)もあれば、たぶん買えるで。
クロ:・・・

キド:まあ、お前じゃ判断できんだろうから中鉢さんに伝えといてくれ。
クロ:・・・

キド:それから、研究所では40インチクラスも試作してるらしいな。
クロ:・・・

キド:ブログには書けへんから正直にしゃべれ。
クロ:・・・

キド:40インチクラスは2012年の発売やな。
クロ:・・・

キド:きょうは静かやな。
クロ:・・・


ということで、ソニーの状況はぜんぜんわかりませんでした。
ごめんなさい。

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URL変更したわけ

ようこそいらっしゃいました。

たぶん旧サイトから飛んでこられてきたと推察いたします。
タダのプランで契約すると、勝手に記事の下に広告が出てくるのです。それが嫌いで、ちゃんとお金を払うプランに変更しました。特に、私とはまったく関係のない有機EL関係の会社の広告は誤解を生みますからね。

お手数おかけして申し訳ありません。

それから、ついでに「人気ブログランキング」に登録しましたので、記事をお読みになったあとは、忘れずにポチッとクリックお願いします。
研究でも遊びでも、なんでも一番を目指しますので、「きっこのブログ」を越えるまでクリックしまくってください。
よろしくお願いします。

では、練習してみましょう。

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2007年9月 8日 (土)

NEDO電子部vs省エネ部

フランスから帰国の際、シャルルドゴール空港に早く着いたので、ANAのラウンジに立ち寄った。手にした日経新聞(9/7)に、「松下電工、有機EL照明参入」の記事が。

2012年の商品化を目指して、材料メーカーの出光興産、装置メーカーのタツモと共同で、2010年までの約2年半、NEDOの委託事業として有機EL照明の共同開発を実施する、との内容。
いわゆる経済産業省のNEDOプロジェクトですね。

新聞発表はなかったのですが、これに先立って、NEDOのホームページには、NECライティングも有機EL照明の開発に関して、実用化研究に対する補助が採択された、と掲示されました。このプロジェクトには、有機エレクトロニクス研究所および山形大学も参画しており、城戸研究室は材料開発、素子開発の面で全面的にバックアップいたします。

ということは、今年度から有機EL照明に関してNEDOプロジェクトが同時に二つ走り始める訳です。

NEDOプロジェクトと言っても、松下電工グループのプロジェクトは、電子・情報技術開発部(電子部)がスポンサー、NECのプロジェクトは省エネルギー技術開発部(省エネ部)がスポンサー。達成目標は微妙に異なるものの、基本的には高性能有機EL照明パネルの開発と言う点では同じです。

ですから、二つのプロジェクトは「松下電工グループ vs NECグループ」ですが、「NEDO電子部 vs NEDO省エネ部」でもある訳です。第三者から見れば、非常におもしろい構図です。電子部12億円プロジェクトが省エネ部8億円プロジェクトに負けると恥ずかしいですね。

このブログの読者の皆さんには、この勝負の成り行きを見守っていただきたいと思います。

----------

ちなみに、帰りのフライトでは行きとスチュワーデスさんが同じ方々でした。
彼女たちも2泊4日なのですね。
服部さん、お疲れさまでした。


(写真)朝食は、ホテル近くのカフェで三日月パンとエスプレッソ。
    フランス=カフェオーレではないのだ。
Photo


(写真)さて、機内食です。
    おつまみ。シャレてますよね。
Photo_2


(写真)前菜。これだけで結構お腹一杯に。
Photo_7


(写真)主菜。好物のすき焼きです。卵がないのが残念。
Photo_4


(写真)デザート。クレープの皮がチョット固かった。
Photo_5


(朝食)和食を選択。この度のフライト、トータルスコアは82点の「優」でした。
Photo_6

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2007年9月 7日 (金)

5人の基調講演

朝はホテルのレストランで、Heeger教授とテーブルを同じくした。
最近、結婚50周年記念として、子供、孫、総勢10名でアフリカ、タンザニアを旅行された。カモシカを食べるライオンや、子供を産むキリンを目の当たりに、野生動物の生態を間近に見ることができて、とてもおもしろかったとのこと。

それから、住友化学がCDTを340億円で買収した話について、感想を求められた。
思わず、「Crazy」と口をついて出てしまった。
Heeger教授も理解できないのであろう。


(写真)会場入り口付近の様子
Photo


第9回目の「ヨーロッパ分子エレクトロニクス会議(ECME 2007)」は、米国Georgia TechのBredas教授がチェアマン。Georgia Techでは、フランスやシンガポールにも分校があるらしい。Bredas教授は、もともとはベルギー人で、この分野では有名な理論家である。
定員300名のところ、500名の参加希望があり、多くの論文を不採択にしたとのこと。
かなり盛況。

今回の会議では5人の基調講演がある。

Alan J. Heeger (UCSB)、Jean-Marie Lehn (Univ. Louis Pasteur)、Robert Grubbs (Cal Tech)、George Whiteside (Harvard Univ.), そして城戸(山形大)である。
Heeger (2000)、Lehn (1987)、Grubbs (2005)の3人はノーベル賞受賞者。Whitesideもいずれは受賞する高名な化学者。これらの科学者と同列に扱われるのはとても光栄である。

朝一番の基調講演は、Lehn教授。
自己組織化分子錯体のお話。基礎研究ですね。


(写真)聴衆でギッシリ詰まった会場で講演されるLehn教授
Lehn


私の講演は、毎度のことですが、「高性能有機ELの開発」と言うタイトルで、有機ELの話。14cm角の白色パネルをデモしながら、冗談を交えての、感動と笑いの35分間であった(と思う)。
講演後に、Bredas教授から「Splendid talk, as usual!」と褒められた。
お世辞でもうれしい。

昼食はメッツ市長のご招待で、歴史的建造物である市庁舎でいただく。
ノーベル賞受賞者や主催者らとともに招かれた。

前菜にでたスモークサーモン、主菜のスズキのムニエル、絶品であった。
サーモンに添えられたアボガドとクリームソースのコンビネーションは絶妙の極致。
肉厚なスズキの淡泊かつテンダーな食感と、添えられたケチャップ風味リゾットが、口の中でbeautifulなハーモニー。
完璧やね。

午後は、久しぶりに会ったオランダのP社のG氏と情報交換。
P社は世界三大照明メーカーの一つであり、白色有機ELの開発を精力的に行っている。G氏は城戸研にかつて滞在していた。

研究所がドイツにあるので、ドイツのプロジェクト(予算160億円、ひつこい様ですが)に参画し、かなり開発を加速しているとのこと。
今後、日本でも100億円クラスの大型プロジェクトでも走らなければ、日本の照明メーカーでは、太刀打ちできないだろう。

総合科学技術会議あたりで話題にならないのであろうか。
怠慢やね。

夕食は、近くのレストランへG氏と。
ダックのフォアグラを食べたけど、やっぱりグースの方がまろやかでおいしいと思う。


(写真)レストランから見た風景
Photo_2


(写真)ダックのフォアグラです
Photo_3


明日、帰国するけど、フランスにはまた来たい。


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2007年9月 6日 (木)

また旅の人

昨夜(4日の夜)は品川泊まりだった。
成田から午前中のフライトでフランス行きなのである。

朝食をとろうと、品川駅構内のレストランにはいった。
適当に席に着くと、なんと隣のテーブルにS社のS部長が。
広いレストランで、隣同士になるなんて、ガイド・スピリットのお導きに違いない。(江原か!)

品川に本社のあるS社では、11インチの有機ELテレビを11月に製品化されるべく、現在、愛知の工場でパネルの量産真っ最中である。状況を詳しく聞きたかったけど、そこは遠慮して、他愛のない話をした。
私と同じ「鯖焼き定食」を食べておられた。

今回は、成田からパリのシャルルドゴール空港まで私の好きなANAである。
期待通り、スチュワーデスさんは、愛想よく、さわやかで、サービスもいい。私が独身だったらその場で結婚を申し込みそうである。

食事もスチュワーデスさん同様、UAより、はるかにグレードが上であった。
点数を付ければ、78点の「良」。
食事の後、植木等の「日本一の色男」を観て寝た。


(写真)おつまみ。UAではミックスナッツ。
Photo


(写真)前菜。きしめんが改良の余地あり。
Photo_2


(メイン)ミソだれお肉のスライスと野菜の煮物。ヘルシー。
Photo_3


(写真)シャレてるなあこのデザート。
Photo_4


(写真)フライト途中ででた天ぷらウドン。気が利くねえ。
Photo_5


(写真)朝食には和食ではなくビーフンを選択。もう一息やな。
Photo_6


シャルルドゴール空港に定刻に着いて、パリ経由でTGVでメッツへ。
フランスの誇るTGVと言えども、日本の新幹線には乗り心地はかなわない。


(写真)座席の前後の間隔が短くて余裕がない。
Tgv


ホテルにチェックインしたのは、現地時間の午後9時半。
成田を発って、何時間たったんだろうか。
明日は、「第9回ヨーロッパ分子エレクトロニクス会議」で基調講演である。


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2007年9月 4日 (火)

高分子有機ELのゆくえ

きょうは2組の来客あり。

午前中は、ドイツの会社。
M社は、ドイツで最も本気で、しかもしっかりと地に足を着けて有機EL分野で事業展開してる会社の一つ。
最近は、ドイツの国の支援も得て(例の160億プロジェクトね)、さらに研究開発を加速中。
実力では、すでに国内企業に追いつき、これから引き離しにかかろうとしている。

みんなで、「オルガン」で米牛ランチ。

午後は、T社。
鹿野一郎准教授にも打ち合せに加わってもらう。
鹿野さんは、うちが近所(隣の隣)で、家族ぐるみのおつきあい。
「イチローさんとキョウコさん」、と言えば、近所でも有名なオシドリ夫婦。

夕食は、ドイツ人のお客さんと「玉寿司」へ。
米沢で寿司と言えばここです。
肉続きの生活なので、身体の中の臓器、細胞の一つ一つまで洗浄された気がした。
けど、「調子に乗って、ちょっと食べ過ぎ」、と家内にたしなめられる。

午前中の話題の一つが、高分子有機ELのゆくえ。

8月1日の日経産業新聞に「住友化学有機ELの米社買収」の記事が掲載された。(古いニュースでゴメン)
より具体的には、住友化学が米ナスダック上場の「ケンブリッジ・ディスプレイ・テクノロジー(CDT)」を340億円で買収し、完全子会社にした。ケンブリッジ大学の教授らが十数年前に立ち上げた高分子有機ELのベンチャーである。高分子の中でもパイ共役高分子を用いた有機EL素子の基本特許を有するが、2006年12月期の売上高が、たったの9億6000万円しかない。
ここのところ、赤字がつづき、そろそろヤバイと言う噂がここ数年絶えなかったので、とうとう住友化学が救いの手を差し伸べたのであろう。

これで、基本特許も手にし、材料開発も進めているので、あとはパネルの量産だけである。

しかし、パイ共役高分子有機ELパネルの事業を進めていた、オランダのフィリップスはすでに事業を売却したし、ドイツのオスラムもつい最近、事業を断念。両社とも今は照明用の低分子系有機ELパネルの開発に注力している。しかも、例のドイツの160億円プロジェクトで。

材料メーカーでもパイ共役高分子材料で先行していた米国のダウ・ケミカルは、特許およびノウハウを住友化学に売却し、撤退したし、同じくドイツのコビオンは、メルクに買収され、メルクでは低分子に力を入れ始めている。

すなわち、パイ共役高分子材料を製造販売する会社、パイ共役高分子有機ELパネルを製造する会社が、大げさな話、住友化学以外なくなったのである。住友化学が基本特許まで抑えたため、他の材料メーカーはパイ共役高分子の開発を中止することも考えられ、住友化学がたった一社で材料の事業化を進めることになる可能性も高い。

薄型テレビの業界で、パナソニック一社がプラズマで液晶勢に対抗するようなものである。

その結果、低分子有機ELに対して、パイ共役高分子系では材料開発も遅れ、パネルの量産も遅れ、結局は低分子有機ELや他のリン光高分子系などに差を広げられる結果になるだろう。
というか、なる。

住友化学の経営者は、売上高9億そこそこの会社に340億もつっこんで、果たして回収できると思われてるのだろうか。それに、1億もあれば、有力な国内の大学(たとえば、うちネ)とがっぷり四つに組んで開発を加速できると言うのにネ。(というか、340億あれば、山形大を買収できるで。)

企業経営と言うのは奥が深そうである。

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2007年9月 3日 (月)

昭和電工の有機EL

午前中は、3人の学部3年生が研究室見学にやってきた。
工学部高分子系では3年の後期から研究室への配属である。
高校の時から有機ELを研究したかったとかで、なかなか見どころのある若者たちであった。

午後は、まずドイツのH社の人達と共同研究の打ち合せ。
ドイツには、材料メーカー、装置メーカー、パネルメーカーと有機EL分野でも力のある企業が揃っており、しかも日本とは違い、ドイツは国の支援(予算総額160億円の国家プロジェクト)が盤石で、これからこの分野でドイツ勢が大きく飛躍するのは間違いない。

きょうのメインイベントは、昭和電工小山珠美氏の講演会。
昭和電工はリン光発光高分子材料の開発に最も力を入れられている材料メーカーである。
効率、寿命ともここ数年で飛躍的に向上し、発光色によっては実用レベルとのこと。
参加者からの質問もこれまでの講演会では一番多くて、特に苦労話はおもしろかった。

高分子系は、低分子に比べて実用化が遅れていて、最近もつぶれそうになった高分子有機ELの外国のベンチャー企業を日本のある大手化学メーカーが破格の額で買収した。
ここまでいくと理解不可能だけど、高分子の火が消えてしまいそうな状況下、昭和電工は自社のリン光高分子技術で一発逆転を狙っているのである。
私自身高分子化学者でもあり、ぜひとも、昭和電工さんにはがんばっていただきたいと応援しております。

会食は「吉亭」
ここの女将は、城戸の米沢での母的存在。
もともと米沢織の織り元であったのが、平成元年から立派な母屋を米沢牛料亭に改築。
米沢一の日本庭園、和室、絵画、名物女将を誇ります。

舌の上でとろけるしゃぶしゃぶをいただきながら、有機ELの話、技術開発の話、国プロジェクトの話、政策の話、政治の話、心霊現象の話、宗教の話と、あっと言う間の3時間でした。

小山さん、また来てくださいね。


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2007年9月 2日 (日)

小学校に行った

小学校3年の学年行事で、午前中から娘の通う愛宕小学校に行ってきた。
今年は副学年長を仰せつかり、行事の企画から運営まで参加しなくてはならない。
きょうの私の役は進行係。

第1回目の今回は、みんなで水ギョウザを作った。
ギョウザの皮は市販品を手配したものの、中身の具は野菜のみじん切りから、豚のひき肉と混ぜるとこまで手作り。もちろん、皮で包み、最後にゆでるとこまで、親子で体験。

うまかった。

元気な子供たちの顔を見て、日本の将来も明るいと安心はしたものの、
私はいつ休息をとればいいのだろうか…。


(写真)まずは野菜をサクサク刻む。
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(写真)次にお肉と一緒にコネコネ。
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(写真)はい、みんなで包みましょう。
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(写真)完成でっすー。
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(写真)グツグツ煮たったらできあがり。
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(写真)ハフ、ハフ、ハフ、ハフ、うめー、うめー。
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2007年9月 1日 (土)

小学生が来た

朝から小学生が大学にやってきた。
近所の愛宕(あたご)小学校の5年生、約40人とその保護者たち。
学年行事として、「有機ELの城戸先生と遊ぼう」を引き受けたのです。

「光とエネルギー」のテーマで、最先端科学の一端を体験してもらうプログラムです。
まず、城戸が挨拶させていただいた後、助教の夫(プー)さんが説明と進行。

さて、実験。
最初は、簡単に単三電池一個で電子ブザーを鳴らす。
これでは驚きません。

次に、ブザー回路に太陽電池をつないで、鳴らしてみる。
太陽電池を手で隠したり、窓際に持って行って太陽光を当ててみたり。さすが小学生は好奇心のかたまり。

次は、レモンを使ってブザーを鳴らす。
いわゆるレモン電池。レモンに切り込みを入れて電極を刺す。
そして、ブザーが鳴り出すと一同その不思議な現象に興味津々。
中には、レモンを直列につないだり、並列につないだりする子供も。
こんな子は将来有望やな。


(写真)説明するプーさん
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(写真)各自工夫を凝らす
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とっておきは、化学発光。
2つの液体を混ぜるとピカピカ液体が光り出した。
会場から歓声。スゲー、スゲー。


(写真)不思議、不思議
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(写真)有機の光は美しい
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次は、ちょっと目先を変えて、液晶テレビの原理を体験。
偏光板を2枚重ねて、回転させてクロスニコルに。アラ不思議、透明だったフィルムが真っ黒に!
さらに、OHPシートにセロハンテープを貼って模様を付ける。それを偏光板の間に挟むと、こりゃまた不思議、模様にきれいな色が着いた!
この原理をお手伝いの大学生が説明できなくて、城戸がっかり。


(写真)テープをペタペタ
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(写真)キレイな色やね〜
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最後はもちろん、有機ELのデモ。
大型白色パネルを光らせると、その神秘の光に会場は一瞬どよめき、静まり返る。
みんなの目が輝いている。

おみやげに学生が作った有機ELサンプルを城戸とのジャンケン大会で勝ち残った4人の生徒さんにプレゼント。
満足そうに会場を後にする子供たちを見て、関係者ホッと一息。

夕方から、城戸研第三の会議室であるギョウザの「江戸久」で反省会。
心が洗われた一日でした。


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